スバル・ヴィヴィオ!富士重工の技術の結晶を徹底解説! | CARTUNEマガジン
スバル・ヴィヴィオ!富士重工の技術の結晶を徹底解説!
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2018年12月15日 (更新:2020年08月14日)

スバル・ヴィヴィオ!富士重工の技術の結晶を徹底解説!

スバルを愛するスバリストたちだけでなく、モータースポーツ参加者からも人気の高い車のひとつがスバル ヴィヴィオです。今回はスバル ヴィヴィオがどんな車なのか、モータースポーツ特にラリーでの活躍、そして一部グレードの紹介やCARTUNEユーザーのカスタム事例を紹介します。

スバルヴィヴィオってどんな車?

レックスの後継車

スバル ヴィヴィオは1992年3月から1998年10月の期間にスバルが発売していた軽自動車です。スバルが過去に発売していたレックスという車の後継モデルになります。全長3,295mm×全幅1,395mm×全高1,375mmのボディサイズで、 搭載されるエンジンはレックスでも採用されていた直列4気筒エンジンであるEN07型の採用です。

SOHCモデルとDOHCモデル、自然吸気タイプやターボにスーパーチャージャー仕様など数多くのグレードが発売されました。定番モデルに加えて、RX-R S1のような台数限定のモデルが発売されていたことも印象的です。

生産終了となった理由としては、道路運送車両法が1998年10月に規格改定されたことで軽自動車の規格が変更されたことなどが言われています。ヴィヴィオは乗用車向けと商用車向けの2種類に大きく分けられていました。前者のFF車はKK3系で4WDはKK4系と呼ばれ、後者の商用車向けモデルはFF車がKW3系で4WD車はKW4系です。

1992年3月に発売されて1998年10月に生産終了となったヴィヴィオですが、その約6年間の間でマイナーチェンジが4回ほど行われました。最初に発売されたヴィヴィオはA型で、生産終了となった時にはE型となっていましたので、合計4度のマイナーチェンジです。

走れる軽自動車

giutan_jcwさんのの画像
giutan_jcwさんのの画像

各メーカーによって過去に多く発売されていた、軽自動車でありながら走行性能が高くモータースポーツなどでも活躍した車両モデルの1つになります。今でも根強い人気がある車種です。ヴィヴィオのような走るスポーツカーとして有名なモデルと言えば、スズキ アルトワークスやマツダ AZ-1、ダイハツ コペンやミラ、三菱 ミニカなど、既に販売を終えたモデルから現行で発売されているモデルまで多々あります。

しかし、今昔の数ある軽自動車の中でも飛び抜けて高い走行性能を備えているモデルであるのはスバル ヴィヴィオであるということに異論を挟む人間は間違いなくいないでしょう。

他の軽自動車と比較した時にヴィヴィオが特に優れているポイントは、採用されているサスペンション方式です。ヴィヴィオのサスペンション方式は、フロントに独立懸架ストラット方式でL型ロワアーム、リアにはおなじく独立懸架デュアルリンク・ストラットとなっていました。

当時としてはもちろんのこと、今日の軽自動車や一般的な前輪駆動のコンパクトカー(FF車)でもフロントサスペンションがストラット方式でリアが車軸式トーションビーム方式となっていることを考えると、フロントはまだしもリアまで独立懸架式サスペンション、しかもそれがデュアルリンク・ストラット式が採用されていたヴィヴィオは、手間隙のかかった(コスト高で高性能)車だったのです。

ラリーでも活躍したヴィヴィオ

wattsさんのヴィヴィオ RX-RA愛車紹介の画像
wattsさんのヴィヴィオ RX-RA愛車紹介の画像

ヴィヴィオにとってモータースポーツといえばラリーになります。1993年、当時WRC(世界ラリー選手権)の一戦としてアフリカのケニア中心で開催されたサファリラリーに参加したパトリック・ジルの参加車両はヴィヴィオでクラス1位を獲得しています。

つまりヴィヴィオはWRCで優勝するという華やかしい実績・名誉を獲得した車両なのです。WRCで活躍したヴィヴィオは国外だけでなく国内ラリー選手権でもその高い性能を持って活躍しました。

国内ラリーでは、排気量1,000cc以下の車両で構成されるAクラスへ多くの参加実績があります(1,000cc以下のクラスは今はない)。今日では1,500cc以下の車両で構成されるクラスに含まれ、年式が古いことによる純正スペアパーツの供給問題やタイヤサイズによる他車両とのハンデがありますが、ドライバー次第で優勝も不可能ではありません。今でも現役で活躍している古いラリー車となっています。

ヴィヴィオのグレード紹介

RX-R

ishida  garageさんのヴィヴィオRX-Rの画像
ishida garageさんのヴィヴィオRX-Rの画像

RX-Rはホットモデルにあたるグレードで、1992年3月から発売されました。このグレードは1993年のサファリラリー参戦車両に選ばれるようなグレードであったからです。特にスバル車にとってRXというグレード名は上位グレードを示す時に使われていたことからも、RX-Rというグレードはヴィヴィオの数あるグレードの中でも重要な役割を担っていた車両になります。

RX-Rグレードの特長は走りにこだわったスペック・装備が備わっていることです。搭載エンジンは型式EN07で他グレードと共通ですが、RX-Rに搭載されたエンジンにはアイシン製のスーパーチャージャーであるMSCが搭載、さらにエンジンは水冷4気筒DOHCと、ヴィヴィオの通常のグレードラインナップにおいて最強のスポーツグレードとなっていました。

エンジンスペックとしては、最高出力47kW(64PS)/7,200rpmに最大トルク88.3N・m(9.0kgf)/4,400rpmの性能です。スポーツバケットシートやハイグリップタイヤが標準装備(タイヤサイズは前後共に155/65R13)となるなど、装備品もスポーツ色が強い印象です。ABSは標準装備ではなくオプション装備となっていました。

RX-RA

wattsさんのヴィヴィオ RX-RA愛車紹介の画像
wattsさんのヴィヴィオ RX-RA愛車紹介の画像

1992年12月に発売されたRX-RAはヴィヴィオの中でもモータースポーツベース車両として製造・発売されたグレードです。競技車両としての使用が目的となっていることもあり、エアコンやパワーウィンドウのような車内での快適性向上に貢献している装備は省かれています。RXーRAのベースとなっているグレードは先ほど紹介したRX-Rです。

トランスミッションは1−4速がクロスしています。RX-Rのギア比は1速から順に3.307・2.050・1.322・0.972・0.738で、RX-RAでは3.071・2.050・1.480・1.137・0.738の仕様です。RX-RAでは1速のギア比を高く、2速はそのままで3速と4速をローギアードさせることでクロス化しています。最終減速比の変更はされていません。ギアがクロス化された影響もあり、燃費は10モード/10・15モードで16.8km/Lで、RX-Rよりも高燃費となっています(18.2 km/L)。

その他、サスペンションのコイルスプリングのバネレートやダンパーの減衰力がRX-RA専用に設計された足回りになっていることや、機械式LSDがリアに標準装備されていること、1997年モデルでは車両重量が10kg軽量化されて740kgになっているなど、モータースポーツベース車両ならではの装備・スペックが特長的です。

el(5MTモデル)

こむぎさんのヴィヴィオKK3の画像
こむぎさんのヴィヴィオKK3の画像

elグレードは1992年3月発売時からラインナップに載っていたグレードです。3ドアでKK3系にあたるこのグレードの特長は乗用車モデル(KK-系)のグレードの中で最も車両価格が安かったことになります。つまりは廉価グレードやベースグレード車両だったということです。新車価格は当時で805,000円でした。

エンジンは水冷直列4気筒SOHCエンジンを搭載、最高出力38kW(52PS)/7,200rpmと最大トルク53.9N・m(5.5kgf)/5,600rpmのスペックを備えています。エンジンスペックは上記で紹介したスポーツ向けグレードのものには、当然ですが劣っている印象です。

サスペンション方式はこちらも前後共に同様に独立懸架式サスペンションの採用となっています。KK3系車両ですので、前輪駆動のFF車です。今回紹介したグレードはFFの5MTモデルで3ドアタイプ、車両価格は高くなりますが5ドアの5MTモデルや5ドアのCVTモデルも発売されていました

2シーター

ももさんのヴィヴィオKW3愛車紹介の画像
ももさんのヴィヴィオKW3愛車紹介の画像

2シーターつまり2人乗り向けグレードのヴィヴィオも発売されていました。KW3系のヴィヴィオで商用車向けの前輪駆動グレードです。全グレードの中で最も車両価格の安い車両になります。

エンジンスペックは、最高出力31kW(42PS)/7,000rpmに最大トルク52.0N・m(5.3kgf)/4,500rpmとなっていて、全グレードの中でも特に性能が低いです。タイヤサイズは12インチという今では考えられないくらい小さいものとなっています。

トランスミッションは5MT仕様のみです。ギア比は1速がかなり低く、2速になるとかなり高くなるような仕様となっています。数値としては、1速から順に、4.083、2.437、1.560、1.096、0.857、3.833、4.875という感じです。

ヴィヴィオのカスタム例

自作リップスポイラーの取り付け

@benbenさんのヴィヴィオRX-Rフロントリップの画像
@benbenさんのヴィヴィオRX-Rフロントリップの画像

自作のリップスポイラーをRX-Rヴィヴィオに取り付けるDIYです。写真では養生テープでの仮止め状態ですが、黒色のヴィヴィオのボディに明るめのリップスポイラーが付くことで純正にはない個性が表れています。ブラックボディのヴィヴィオにさり気なく明るさを取り入れたい方におすすめのカスタムです。

ステアリングをMOMO製に交換

チッチさんのヴィヴィオRX-Rステアリングの画像
チッチさんのヴィヴィオRX-Rステアリングの画像

こちらのカスタムはA型RX-RのステアリングをMOMO製に交換した事例になります。ステアリングにオフセットが設けられているタイプです。ラリー車などだとディープコーンと呼ばれるオフセットが多めに設けられているステアリングが使われることが多く、オフセットがあるタイプのステアリングでラリー車気分を味わいたい方におすすめのカスタムになります。ヴィヴィオの内装と合わさって良い味を出しているのも印象的です。

インプワゴンのリアスポイラーを取り付ける

てつやさんのヴィヴィオRX-Rの画像
てつやさんのヴィヴィオRX-Rの画像

このカスタムは、インプワゴンのリアスポイラーをE型RX-Rに取り付けるカスタムになります。ステーや補強を用いて走行中にリアスポイラーが外れないようにしているそうです。ポイントとしては、左右フェンダーカラーとリアスポイラーの色が同色になっている点になります。その他にもガラスに各種ステッカーが貼られている点も注目です。カスタム仕様で自分だけのオリジナルのヴィヴィオ感が満載で、見た目をいじってみたい方におすすめのカスタムになります。

ラリー仕様のヴィヴィオ

wattsさんのヴィヴィオ RX-RA愛車紹介の画像
wattsさんのヴィヴィオ RX-RA愛車紹介の画像

RX-RAヴィヴィオをラリー仕様に仕上げた車両です。運転席・助手席共にフルバケットシートが取り付けられ、ロールケージも組まれており、ステアリングはナルディ製のレザーステアリング、助手席足もとには消火器を搭載するなど、本格的なヴィヴィオのラリー車となっています。日常生活での実用性は低いですが、モータースポーツでの実用性が高い仕様です。

まとめ

@benbenさんのヴィヴィオRX-Rの画像
@benbenさんのヴィヴィオRX-Rの画像

今回はスバルが過去に発売していたヴィヴィオの基本情報やラリーでの活躍に、一部グレードの紹介やCARTUNEユーザーのカスタム事例を紹介しました。商用車モデルと乗用車モデルが発売され、乗用車モデルの中でもモータースポーツベース車両として発売されたグレードがあるなど、グレード数が多岐に及んだヴィヴィオはカスタム事例も多く確認できます。今となっては街中で見かけることも少なくなりましたが、今でも根強く人気のある旧車のひとつです。軽自動車でスポーティーな車に乗りたい方、いかがでしょうか。

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