2018年11月23日 (更新:2024年08月15日)
マフラーが壊れたらどうなっちゃうの?修復方法も紹介します!
車のマフラーは、車の底の部分に装着されており、雨・雪・風などの侵食を受けているため、劣化が防げないパーツの1つです。マフラーが壊れると、これまでに聞くことがなかった音が聞こえたり、点検で指摘されます。もし車のマフラーが壊れてしまった場合、どうすればいいのでしょうか?自分で修復することはできるのでしょうか?ここでは、マフラーが壊れるとどうなるのか、どのような修復方法があるのかみていきましょう。
マフラーが壊れると起こる事
マフラーが壊れるとどのような症状がみられるのでしょうか?ここではいくつかの事例を紹介します。
マフラーから聞こえるガラガラ音・ゴトゴト音
車のマフラーからガラガラ音・ゴトゴト音が聞こえる場合は、マフラーの一部である「触媒」が原因の可能性が高いです。触媒は排気ガスに含まれる有害物質を、化学反応を起こすことで無害な物質に変化させるパーツ。触媒はオイルエレメントのように、何かが根詰まりすることはありません。しかし走行中に損傷が加わったり、経年劣化による寿命で触媒が汚れる場合があるため、異音が聞こえるのです。
触媒に不具合がある状態で車を走らせると、さまざまな問題が生じます。まず排気ガスの浄化機能が落ちることで車外や室内に異臭が広がります。それだけでなく、加速したときのレスポンスも悪くなってしまうのです。最悪の場合はメーターのエンジンチェックランプが点灯し、エンジンがかからなくなってしまいます。
マフラー音が大きくなる
車のマフラーから大きな音が聞こえる場合は、遮熱板の取付不良、マフラーの取り回し不良、サイレンサー機能の不良が原因です。またマフラー内部に異物が落ちている場合も、異音が鳴ったり、マフラー音が大きくなりますし、マフラーに穴があいていて排気漏れを起こしている場合も音が大きくなります。
マフラーから出る白煙
マフラーから白煙が出てくる場合は、シリンダーとピストンの間にエンジンオイルがあがる「オイル上がり」、オイルが燃焼室内でガソリンと一緒に燃える「オイル下がり」が原因です。これらは添加剤を使うことで症状が緩和されます。
修復方法を紹介
ここではマフラーに穴があいて、音が大きくなったときの修復方法についてみていきましょう。例えばマフラーに穴が空くと、以下のようになります。
車のマフラーの小さな穴を修復する方法
車のマフラーにあいた1cm未満の小さな穴は、以下の手順で、自分で修復することが可能です。
- 穴があいている場所を確認しておく
- 穴から半径10cm程の範囲をワイヤーブラシで磨く
- サンドペーパーでマフラーパテが密着するようにして、パテ盛りを行なう
- 丸1日自然乾燥させる
- マフラーパテ施工した部分を塗装して完成
この方法では1,500円前後の費用で修復できます。
ワイヤーブラシ
サンドペーパー
車のマフラーの大きな穴を修復する方法
車のマフラーに大きな穴があいている場合は、先ほどと修復方法は異なります。
- 穴の場所を確認する
- 穴を中心に半径10cm程の範囲をワイヤーブラシで磨く
- 穴にアルミテープを貼る
- アルミテープを巻きつけて完成
修復にかかる費用は2,500円前後を見積もっておきましょう。
アルミテープ
車のマフラーの接合部分を修復する方法
サイレンサーとパイプの接合部分の修復は難易度が高いですが、以下の手順で修復していきます。
- 接合部分を確認
- 接合部分の溶接部分を磨く
- かたどりする
- マフラー患部にパテ盛りする
- マフラー補修バンドを取り付ける
- 1日自然乾燥させれば完成
修復費用は2,000円前後が相場です。
マフラー補修材
車のマフラーの穴を溶接する方法
溶接は金属を溶かす器材が必要であるため、自分で作業する場合は、かなり難易度は高いです。以下の手順で作業していきます。
- 穴の場所を確認
- 溶接棒を穴に差し込む
- 溶接棒が穴に入らない場合は、溶接棒を溶かしながら穴の大きさに合わせる
- 溶接棒が穴にはまれば、溶接棒が固まるのを待つ
- ワイヤーブラシで周りの酸化物を落とせば完成
この作業を自分でするのは難しいですので、業者に作業を依頼しても、5,000~10,000円で修復は可能です。
修復した後にしたい事
マフラーを修復したあとは、再びマフラーに穴があくのを防ぐために、サビを防ぐ塗料である「防食塗料」や「コーティング剤」を塗装して、耐久性を上げましょう。防食塗料は、マフラーにスプレーするだけですので、簡単に施工できます。防食塗料に加えて、コーティング剤を施工することで、マフラーの耐久性が5年以上伸びます。
防食塗料
コーティング剤
防食塗料の施工は、業者に依頼しても5,000円程です。またコーティング剤の施工は+10,000円程で行なってくれますので、ぜひ合わせて施工しておきましょう。以下が新品のマフラーの輝きですので、この輝きに近づけるくらい、コーティング剤を使って綺麗にしたいです。
まとめ
今回はマフラーが壊れるとどうなるのか、どのような修復方法についてみていきました。車のマフラーは損傷や経年劣化などにより不具合が発生することがお分かりいただけたでしょう。自分でマフラーを修復できる方法もお伝えしましたので、ぜひチェレンジしてみてください。
ただ難易度が高い作業の場合は業者に依頼しましょう。
マフラーの修復が終われば、防食塗料・コーティング剤の施工を行なうことで、マフラーの耐久性が上がります。マフラーは状態が悪いと、車検に合格することができませんので、不具合が起きないように普段からのメンテナンスも心がけてください。