2018年10月15日 (更新:2024年08月09日)
車の擦り傷をコンパウンドで消そう!コンパウンドの使い方、おすすめのコンパウンドはこちら!
車を壁に擦りつけてしまった!そんな経験ございませんか?普段車を運転する人であれば、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。今回は、コンパウンドの使い方やおすすめのコンパウンドなどについてご紹介していきます。
車の擦り傷、コンパウンドで消せるって知ってた?
車は洗車をしていても傷はつきますし、擦った記憶もないのになぜか擦り傷がついている!なんていうことが多々あります。
とは言え、やはり愛車に傷がついているのは凄く嫌ですし、今すぐ直したいという気持ちにもなるでしょう。そんな時、ぜひ一度試していただきたいのが「コンパウンド」です。
コンパウンドとは
コンパウンドとは、ボディの表面についた擦り傷などを消すために使用される研磨剤のことを言います。
コンパウンドと一言でいっても「粗目・中目・細目・極細目・超微粒子」などいくつか種類があり、目が粗ければ粗いほど削る力が強く、逆に細くなればなるほど削る力は弱くなる、といった特徴を持っています。
コンパウンドで消せる傷は限られる
コンパウンドはボディについた擦り傷などを消すために使用すると記述しましたが、厳密に言うとコンパウンドで傷を消すということはできません。
コンパウンドはあくまで研磨剤であり、ボディについた傷の周辺を研磨効果でなだらかにし、傷を目立たなくするという製品です。
ちなみに、コンパウンドで目立たなくなる傷の程度は以下の通りです。
- 爪がひっかからない程度で、塗装表面が削られたような浅い傷
- 傷部分に水をかけた時、傷自体が目立たなくなるような浅い傷
- ガードレールなどに擦った時など、擦った側の塗装が付着してしまった場合
このように、擦り傷をコンパウンドで目立たなくできる傷の程度は、基本的にはごく浅い傷であるということが大前提です。
塗装の下地、いわゆる鉄板部分が見えているような深い傷の場合は、コンパウンドを使っても消せませんので注意してください。
車の擦り傷をコンパウンドで消してみよう
コンパウンドについておおよそ分かってきたところで、実際にコンパウンドを使って擦り傷を目立たなくする方法をお伝えしていきます。
コンパウンドで消せる浅い傷の場合
①:傷の程度を確認する
コンパウンドで消せる傷の程度は前項でも記述したとおり、ごく浅い傷ですので、まずは傷の程度を確認してください。
②:洗車をする
作業をはじめる前に必ず洗車をしてください。車が汚れている状態で作業を進めると、傷を消すどころか新たに傷をつける原因となります。
③:コンパウンドで磨く
コンパウンドを使って実際に磨いていきます。まず水で湿らせたスポンジに、細目のコンパウンドを適量のせます。次に、傷の周辺にポンポンと押し付けるようにコンパウンドを付けて、その後優しくこすります。
④:極細のコンパウンドで仕上げる
優しく磨いていくうち徐々に傷が目立たなくなってくるので、傷が目立たなくなったら、さらに細かいコンパウンド(極細)に切り替えて、優しく磨いて終了です。
コンパウンドでは消せない深めの傷の場合
傷によってはコンパウンドだけでは消せない場合も当然あります。そういう時はコンパウンドの他にタッチアップペイントを併用して直す方法がありますので、そちらの手順も解説していきます。
※タッチアップペイントを使う場合は主に細長い線傷やひっかき傷の場合です。
先程と同様、まず作業をおこなう前には必ず洗車をして、ボディについた汚れをしっかり落としてください。これは基本の中の基本です。
①:傷部分の汚れを落とす
傷部分についているサビや汚れなどを落とすため、サンドペーパーを半分に折り曲げ、傷の溝に沿って削っていきます。この時、サンドペーパーは600番を使うと良いでしょう。
②:シリコンオフなどを使い脱脂する
サンドペーパーで傷の溝を削ったら、そこにシリコンオフを使用して汚れや油分をしっかり落としておきます。
③:マスキングをする
シリコンオフで油分や汚れなどしっかり落としたら、傷に沿って上下にマスキングを貼っていきます。余計な部分まで塗料が付いてしまうのを防ぐためです。
④:タッチアップペイントを使用する
実際にタッチアップペイントを使い、傷の部分に塗料を塗り乾燥させます。乾燥させたらまた同じように塗り重ね、塗っては乾かすといった作業を塗料が盛り上がってくるまで繰り返します。その後、マスキングを剥がして塗料が完全に硬化するまでしっかり乾燥させます。(1週間ほど放置する)
⑤:耐水ペーパーで削る
塗料が盛り上がった部分に対して、耐水ペーパーを使って平行に優しく丁寧に擦り、盛り上がりがなくなるまで削ります。
⑥:コンパウンドで磨く
まずコンパウンドの細目を使い、元の塗装面との段差がなくなるまで直線方向に磨いていきます。次にコンパウンドの極細を使って磨きツヤを出します。
⑦:仕上げ
最後の仕上げとして、液体コンパウンドの鏡面仕上げを使ってさらに磨いていけば完了です。
このように、タッチアップペンとコンパウンドを使うことで、たとえ深い傷でも綺麗に直すことが可能です。少々工程が多く面倒くさいかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてください。
おすすめのコンパウンド紹介!
コンパウンドで磨けば、ある程度浅い傷なら消せる(目立たなくなる)ということがわかりました。では実際どのコンパウンドを選べば良いのでしょうか?続いてオススメのコンパウンドをいくつかご紹介します。
ソフト99 液体コンパウンドトライアルセット
傷消し用、仕上げ用、超鏡面用の3種類のコンパウンドがセットになったお得なタイプです。さらに専用のスポンジが3個も付いているので、コンパウンドの種類によって使い分けが可能です。
G&TリアルカットコンパウンドA
こちらの商品は「細目」「極細目」「超微粒子」の3種類が販売されており、板金屋さんも使用しているという、プロ仕様のコンパウンドです。
また、油分を含まない水性コンパウンドなのでキレがよく、磨く時間も短縮できます。
ピカピカレイン液体コンパウンド
ピカピカレイン液体コンパウンドは、極細と超極細の2本セットになったコンパウンドです。こちらのコンパウンドは非常に粒子が細かく、ボディをツルツルに仕上げてくれます。また、専用のクロス2枚とスポンジも付属されているので、とてもお得です。
最後に
さて、今回はコンパウンドについて、その使い方などを交えて詳しくお伝えしてきました。
コンパウンドは、浅い傷であれば綺麗に目立たなくすることができる、非常に優れた製品です。
また、使い方も非常に簡単なので、もし愛車の擦り傷が気になるという方は、ぜひチャレンジしてみてください。