誰でも手軽にできる!エンジンオイルの上抜きについて | CARTUNEマガジン
誰でも手軽にできる!エンジンオイルの上抜きについて

2018年03月08日 (更新:2020年07月17日)

誰でも手軽にできる!エンジンオイルの上抜きについて

「オイル交換はプロに任せるもの」という固定観念を持っていませんか?オイル交換は誰でもできる簡単な作業で、特にエンジンオイルを上から抜く方法は、汚れるのが嫌な方でも手軽に挑戦できます。これさえ読めば、もうディーラーやガソリンスタンドに依頼する必要はありません。ぜひ挑戦してみてください。

オイル交換とは?

自動車には、エンジンオイルやミッションオイルなど様々なオイルが使われています。大抵の場合、オイル交換とはエンジンオイルの交換のことを指します。エンジンオイルは、エンジンの潤滑・密封・冷却・清浄・防錆などの役割を果たしていて、車にとって血液のようなものです。

定期的なオイル交換は、車を安全に走らせるために欠かせません。車の種類や使用状況にもよりますが、半年から一年に一度は交換することが推奨されています。ディーラーの定期点検などで勧められた時しか交換していないという方は、最後にオイル交換をしたのがいつなのか確認してみてください。一年以上交換していない場合は、すぐに交換しましょう。

上抜きのメリットとデメリット

オイル交換には、「エンジンオイルを抜く」と「エンジンオイルを入れる」という2つの作業があります。エンジンオイルの抜き方は、上から抜く「上抜き」と下から抜く「下抜き」の2種類があります。この記事では、「上抜き」に焦点を当てて、そのメリットとデメリットを解説します。下抜きについては、リンク先で詳しく説明しております。ちなみに、エンジンオイルの入れ方は、上から入れる方法のみです。

上抜きのメリット

上抜きのメリットは、ボンネットを開けるだけで作業ができることです。そのため、車を持ち上げたり車の下に潜ったりする必要がありません。作業時間が圧倒的に短く、作業自体も楽なので女性でも簡単に行うことができます。また、服もほとんど汚れません。

上抜きのデメリット

上抜きをするのにはオイルチェンジャーという専用の工具を購入する必要があります。安いものは2000~3000円ですが、オイル交換の頻度が低い方にとっては不要な出費になるかもしれません。

オイルセンサーが装着された車など、一部の車種では上抜きでエンジンオイルを抜くことが困難な場合があります。この場合は、下抜きでしか交換することができません。

また、ろ過装置であるオイルフィルター(別名:オイルエレメント)は、オイル交換2回につき1回の頻度で交換するのがよいとされています。しかし、ほとんどの車種においてオイルフィルター交換時に車を持ち上げる必要があります。そのためジャッキアップをしなければいけません。

上抜きオイル交換に必要なもの

オイル交換には以下のような工具が必要となります。ほとんどのものは、ホームセンターやカー用品店で販売されています。インターネットでも手に入れることができます。

汚れてもよい服装

上抜きのオイル交換で服が汚れることはほとんどありません。しかし、エンジンオイルが服に付着すると染みになってしまいます。念のために汚れてもよい服装を準備しましょう。手にオイルが付く場合がありますので、軍手かゴム手袋もあると安心です。

新しいエンジンオイル

エンジンオイルを抜いてしまうと、車で買いに行くことができません。作業の前に新しいエンジンオイルを用意しましょう。エンジンオイルの量や種類は、車種や使用状況によって異なります。事前に確認したうえで、ふさわしいものを選びましょう。

じょうごあるいはオイルジョッキ

エンジンオイルをこぼさずに入れるために、じょうごあるいはオイルジョッキが必要です。インターネットを使うと、合わせて1000円以内で買うことができます。

ひろちゃん ~Familiar group~さんのヴォクシーZRR70Wオイルの画像
ひろちゃん ~Familiar group~さんのヴォクシーZRR70Wオイルの画像

廃油処理箱

抜き取ったエンジンオイルを固めて処理する際に必要です。こちらも一つ数百円で購入できます。エンジンオイルをすべて抜き取ることができるように、余裕のある大きさのものを選びましょう。

ひろちゃん ~Familiar group~さんのヴォクシーZRR70Wオイルの画像
ひろちゃん ~Familiar group~さんのヴォクシーZRR70Wオイルの画像

オイルチェンジャー

オイルチェンジャー(別名フルードエキストラクター)は、エンジンルーム内からエンジンオイルを抜くための装置です。これがあればエンジンオイルの上抜きが可能になります。2000~3000円という手が届きやすい価格で販売されています。

すずさんのカプチーノEA11Rオイルの画像
すずさんのカプチーノEA11Rオイルの画像

上抜きオイル交換の方法

上抜きによるエンジンオイルの抜き方について、いくつかの手順に分けながら紹介します。作業は、安全が確保できる水平なところで行いましょう。もちろん、タバコやライターなどの火器を使用してはいけません。

エンジンを暖機する

低温のエンジンオイルは粘度が高く、抜き取りに時間がかかります。数分間アイドリングすることでオイルの粘度が下がり、交換を素早く済ませることができます。ただし、暖機のしすぎには十分に注意しましょう。また、暖機後は必ずエンジンを切りましょう。

オイルレベルゲージを抜く

オイルレベルゲージを抜きます。紛失や破損しないように安全な場所に一時保管しましょう。

オイルチェンジャーの吸い込み口を差し込む

オイルチェンジャーの吸い込み口をオイルレベルゲージの穴に差し込みます。しっかり奥まで差し込まないとオイルを完全に抜くことができません。

オイルを抜く

手動のオイルチェンジャーならピストンを上下させて、電動ならスイッチを押してエンジンオイルを抜きます。規定量のエンジンオイルが抜けたことを確認したら、抜き取り作業を終了して差し込み口を取り出します。

オイルを抜いた後

エンジンオイルを抜いた後は、下抜きの場合と同様に、エンジンオイルを入れて、量を確認し、廃油を処理します。

おわりに

今回は、手軽に行えるオイル交換の上抜きを紹介しました。工具さえそろえば、誰でも行える簡単な作業です。興味を持った方は、是非挑戦してください。

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