シフトノブの選び方徹底解説!ちょっとした握りが走りを変える! | CARTUNEマガジン
シフトノブの選び方徹底解説!ちょっとした握りが走りを変える!

2017年11月16日 (更新:2022年11月17日)

シフトノブの選び方徹底解説!ちょっとした握りが走りを変える!

MT車のカスタムでまず思い浮かぶのはシフトノブ交換。簡単に交換できる反面、たくさん種類があってどれにしようか迷ってしまいますよね。今回はそんなシフトノブの種類やメーカー毎のピッチの違いについて徹底解説します!

シフトノブとは

シフトノブとはマニュアルトランスミッションの車のシフトレバー先端にある持ち手のことです。「ギアノブ」や「ノブ」と呼ばれることもあります。運転するときに必ず手が触れる部分であり、固定方法も手で回して脱着できる簡単なものであるため、シフトノブ交換は車のカスタムの第一歩として人気があります。シフトノブの材質・形状・重量などが変わるとシフトフィーリングも激変します。

引用元:ばびやんさんの投稿

シフトノブの材質

変速の際の手触りにかかわってくるのが、シフトノブの材質です。主にシフトノブには次のような材質が使われています。

ウレタン

純正シフトノブの材質として採用されることが多いのがウレタンです。ウレタンシフトノブの長所は製造単価が安価であることと、気温が変化しても表面が熱くなったり冷たくなったりしにくいことです。ただし、ウレタンシフトノブの短所としては、長期間使用すると経年劣化や紫外線の影響で表面がべたべたしてしまうことがあります。

mamamamaさんのシルビアS15の画像
mamamamaさんのシルビアS15の画像

高級車の純正シフトノブやオプション品として採用されることが多いのが革製シフトノブです。中身の材質は様々ですが、表面に革を巻くことで高級感が演出されています。革製シフトノブの長所は気温が変化しても表面が熱くなったり冷たくなったりしにくいことのほかに、滑りにくいことが挙げられます。短所としては、長期間の使用で革がすり減ったり破れたりすることがあります。

TOMOさんのRX-8SE3Pシフトノブの画像
TOMOさんのRX-8SE3Pシフトノブの画像

アルミ

アフターパーツとして種類が豊富なのがアルミ製のシフトノブです。アルミシフトノブの長所は非常に軽量であることです。軽いのでギアにも負担をかけずダイレクトなシフトフィールを得ることができます。短所は、気温変化に弱く表面が熱くなったり冷たくなったりしてしまうことです。

midukicamさんのロードスターND5RCシフトノブの画像
midukicamさんのロードスターND5RCシフトノブの画像

チタン

ホンダのタイプRシリーズに純正採用されていることで有名なのがチタン製のシフトノブです。チタン特有の色合いや肌触り、適度な重量感を好む人も多いです。しかし、チタン製のシフトノブも気負変化に弱いという短所をもっています。とくに夏場はやけどをしそうになるほど熱くなるので、炎天下に長時間駐車した後触る際には注意が必要です。

まっつんさんのシビックタイプRFD2の画像
まっつんさんのシビックタイプRFD2の画像

ジュラコン

ラリーカーなどに採用されることが多いのがジュラコンシフトノブです。ジュラコンシフトノブの長所は軽量であることと、気温変化に強いことです。樹脂製で加工がしやすくさまざまな形状のものが販売されています。

ゆういちさんのスイフトスポーツZC33Sシフトノブの画像
ゆういちさんのスイフトスポーツZC33Sシフトノブの画像

ステンレス

ヘビーウェイトシフトノブとして売られているシフトノブの多くはステンレス製です。非常に重量があるので確実にシフトチェンジができるようになりますが、シフトを入れる際に多少抵抗があってもギアに入ってしまうため、ギアやシンクロを痛めることもあります。また、他の金属製シフトノブと同様に気温変化に弱く、表面が熱くなったり冷たくなったりします。

takutakuさんのBRZZC6クランクプーリーの画像
takutakuさんのBRZZC6クランクプーリーの画像

カーボン

アフターパーツとして、高価ではありますがカーボン製のものも多く販売されています。軽量で気温変化に左右されないのも長所としてあげられますが、カーボン製シフトノブ最大の魅力は見た目の美しさです。表面が綾織りカーボンのものは車内をレーシーな雰囲気にさせてくれます。

HAIHONGさんの86ZN6シフトノブの画像
HAIHONGさんの86ZN6シフトノブの画像

水中花シフトノブ

番外編として取り上げたいのが水中花シフトノブです。1970~1980年代ににデコトラが大流行した際、水中花シフトノブもトラックドライバーを中心にブームになりました。アクリルでできたシフトノブの中に花模様があしらわれています。「当時感」を醸し出せるパーツとして現在も根強い人気があります。

わたまささんのヴォクシーZRR80Wシフトノブの画像
わたまささんのヴォクシーZRR80Wシフトノブの画像

シフトノブの形状

車のシートポジションやシフトノブの位置や高さ、運転手の体格などでシフトノブの握り方は大きく異なります。横から握ったり、上から握ったり、下からすくいあげるように握ったり、好みの方法は十人十色です。そんなシフトチェンジの方法に大きくかかわるシフトノブの形状には主に次のようなものがあります。

ガングリップ型

純正シフトノブとして採用されることも多いのがガングリップ型です。上からも横からも握りやすいのが特長です。また、どんな手の大きさの人が握っても違和感が出にくいです。1速、3速、5速に入れる際にてのひらで押すような操作にも向いています。

mihyaさんのビートPP1シフトノブの画像
mihyaさんのビートPP1シフトノブの画像

球形

球形のシフトノブもどの角度からでも握りやすいのが特長です。手で包み込むように握れるためフィット感にも優れます。形に合わないものを使うと違和感が出やすいため、手の大きさに合わせたものをチョイスすることをお勧めします。

FD2KazさんのシビックタイプRFD2の画像
FD2KazさんのシビックタイプRFD2の画像

スティック型

横からシフトノブを握るのが好きな人におすすめなのが、スティック型のシフトノブです。長さを変えることで好みのシフトストロークに調整することもできます。ただし、上から握るのには適していません。

ケイさんのロードスターRFNDERCシフトノブの画像
ケイさんのロードスターRFNDERCシフトノブの画像

たる型

たる型のシフトノブはスティック型シフトノブと球形シフトノブの中間のような形をしています。上からも横からも握ることができ、シフトパターンの表示もしやすいので、純正採用されていることも多いです。

tuxedoさんのスカイラインECR33シフトノブの画像
tuxedoさんのスカイラインECR33シフトノブの画像

自動車メーカー毎のピッチの違い

シフトチェンジを司るチェンジロッドにはねじが切られており、シフトノブはそこに取り付けられています。自動車メーカー毎にこのねじ部分のボルトサイズやピッチは様々なので、シフトノブを変更する際には注意が必要です。主な自動車メーカーのマニュアル車のピッチをご紹介します。

  1. ホンダ:10×1.5
  2. トヨタ:12×1.25
  3. スバル:12×1.25
  4. スズキ:12×1.25
  5. ダイハツ:12×1.25
  6. 日産:10×1.25
  7. マツダ:10×1.25
  8. 三菱:10×1.25

以上が代表的な自動車メーカーのネジ径とピッチになります。一部例外がある場合があるので、念のため一度愛車のネジ径とピッチを調べておくのをお勧めします。

おわりに

いかかでしたでしょうか。材質から形状、ネジ径やピッチの大きさまで、シフトノブ交換にあたって気になるポイントを抑えてみました。この記事があなたのカスタマイズの一助となれば幸いです。車好きコミュニティ『CARTUNE』には、車の投稿がたくさん!あなたもアプリをインストールして参加しましょう!

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