知っておけばドヤ顔で自慢できるカスタムシリーズ〜サーモバンテージ編〜

2017年11月14日 (更新:2018年05月23日)

知っておけばドヤ顔で自慢できるカスタムシリーズ〜サーモバンテージ編〜

labelサーモバンテージ

エンジンルームで出来るカスタムには、お金がかかると思っていませんか?実はエンジン周りのカスタムでは、性能を上げつつ安価にできるものがあったりします。今回はその中からエキマニに巻けるサーモバンテージについて紹介します。サーモバンテージの効果やデメリット、巻き方や選び方について見ていきましょう!

サーモバンテージって?

そもそも、サーモバンテージという言葉に聞き覚えがないという方も多いはず。サーモバンテージというのはエキゾーストマニホールド、通称エキマニに巻く汎用アイテムです。昔から人気のあるアイテムなのですが、どちらかと言えば性能向上を狙ったアイテムなのでサーキット以外ではあまり見ないかもしれませんね。

引用元:http://www.tm-square.com/minoru/?cat=388

どうしてサーモバンテージを巻くの?

サーモバンテージはエキマニに巻くことで、発生した熱を逃さないようにする断熱効果があります。サーモバンテージは熱を逃さないので、走っているうちに熱くなったエキマニをアツアツの状態でキープすることが可能です。え?わざわざ熱くしちゃうの?と思った方もいらっしゃると思うので、どうして熱をこもらせるのか説明していきますね。

熱いほうがいいの?

自動車に乗っている方の中では、自動車や機械は冷たいほうが良い、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに冷却水や吸気は冷たい方が効率が良いのですが、車には排気温や油温のように適当な温度が無いと逆に良くない要素も存在します。排気温は高くなりすぎてもいけませんが、適度な高温を保つことで排気効率を上げることができるんです。

気球が良い例ですが、空気は熱が入ることで膨張していきます。そして膨張した空気は逃げ場を求めてより広い空間へ向かおうとします。車で言えば、燃焼室から出てきた排気は熱ければ熱いほど膨張するので、外に素早く出ていこうとします。なので排気温が低い時よりも高い時の方が、素早くたくさんの排気を行うことができるんです。

サーモバンテージのメリット

サーモバンテージの断熱効果は車を速く走らせる上で嬉しいメリットを生み出してくれます。特にサーキット等でエンジンの高回転域を多用する人にとっては、サーモバンテージは非常に役立つ効果ばかりです。

サーモバンテージは排気効率の向上に寄与する

これは前の項目でも説明しましたね。エキマニの温度を保ち、排気温度を上げることで空気が膨張し、排気効率が上がります。空気が膨らもうとしますがスペースが無いので、早く外に出ようとするんですね。これはいわゆるヌケが良い状態で、高回転での負荷が少なくなります。

サーモバンテージは吸気・燃焼効率の向上に寄与する

エキマニの温度が上がることで排気効率が向上するので、排気される空気の量が増え、その分戻されるブローバイガスの量は少なくなります。後述の遮熱効果と合わさってエンジンに送られる空気がより燃えやすいものとなるので、燃え残りの無い、効率が良い燃焼が期待できます。

サーモバンテージはエキマニを保護する

車高を下げると、何かの拍子にエキマニが地面に当たってしまうことがありますよね。車高を下げていなくても、突起や段差で擦ってしまうということも考えられます。サーモバンテージをつけると、エキマニが直接地面に当たらなくなるので、クラックや擦れからエキマニを保護できます。更に、オイル漏れの激しい車だったりするとエキマニが炎上の原因になることも。サーモバンテージを巻いておけば、こういったアクシデントも防ぐことができます。

サーモバンテージには遮熱効果がある

サーモバンテージは熱を逃がさない断熱効果だけではなく、周りへ熱を放出しないという遮熱効果も持っています。エンジンルームは熱に触れさせたくないパーツがたくさんありますよね。FF車やFR車であれば、エキマニとラジエーターは密接しています。ラジエーターが冷えようとするのをエキマニの熱が邪魔をする、というのが無くなるので冷却効率も上がりますし、エンジンルームの温度が下がるのでエアクリから入る空気の温度も下がりより燃えやすい空気をエンジンに送ることができます。

また、電装系のパーツも熱に弱いので車全体の寿命を延ばすこともできそうですね。

引用元:http://cartune.me/
(ユーザー・たまさんの愛車 スプリンターカリブ)

サーモバンテージのデメリット

ここまで見れば、良いことばかりのサーモバンテージカスタム。ですがメリットしかないのであれば、メーカーから出荷された状態で装着されているはず。サーモバンテージのデメリットについても解説します。

サーモバンテージをつけると熱がこもる

これはサーモバンテージのメリットでもあり、デメリットでもある部分です。熱を保てるということは逆に言えば熱が逃げないということでもあり、エキマニの冷却性能が大きく下がってしまいます。エキマニが冷えないのは高回転時には利点となりますが、低回転時にはむしろ冷えている状態の方が好都合です。冷えている方が空気が膨張せず、エンジンから空気を奪っていかないためです。

サーモバンテージをつけるとエキマニが錆びる

バンテージはガラス繊維といった化学繊維からできていますが、その隙間に水が溜まるのは布と同じ。雨に降られたり、水たまりではねた水はしばらくバンテージに残ります。水分に長時間さらされた高温のエキマニは、バンテージを巻いていない状態と比べて錆が発生しやすくなってしまいます。

引用元:http://www.tp-takai.com/8867.html

サーモバンテージをつけるとメンテナンスがしづらい

バンテージを巻いていると、エキマニの表面がどうなっているかを目視することができません。クラックが入ってしまったり錆が発生していたとしても、一度バンテージを外さないと確認することができなくなります。

サーモバンテージは劣化する

バンテージは消耗品ですので、装着している内に熱や水分で劣化していきます。劣化したバンテージは毛羽立っていきますし、泥汚れも簡単には落とせません。使い込んで味が出るとも言えますが、ピカピカのエンジンルームを目指す人にはおすすめできません。

サーモバンテージの巻き方ポイント

デメリットもありますが、その分メリットも多いサーモバンテージ。これを機に巻いてみよう!という方向けに、巻き方のポイントを紹介しておきます。

引用元:http://cartune.me/
(ユーザー・kazuahiruさんの愛車 R2)

安全装備を着ける

サーモバンテージはガラス繊維などのトゲトゲした化学繊維で作られています。そのため、エキマニに巻いている内に身体に付着したり体内に入ってしまう可能性も。防護メガネ、肌の露出しない服装、厚手の手袋(ゴムや革)、マスクを装着した上で巻いていきましょう。

サーモバンテージの長さを確認する

巻き始める前に、サーモバンテージの長さを確認しましょう。気をつけてほしいのが、純正のエキマニはそれぞれ長さが違うということです。そのため同じ長さでカットしてしまうと後で長さが足りないということにも・・・。長すぎる分には最後に調整できるので、余裕を持った長さで臨みましょう。

サーモバンテージをしっかりと固定する

当たり前ですが、サーモバンテージを巻いたらしっかりと固定してやりましょう。中途半端に固定しただけだと、走行中にほどけてしまいます。エンジンルームでほどけてしまうと、ラジエーターのファンに巻き込まれたりベルトに干渉して傷めてしまう危険があります。

そのため、針金や金属製のバンドやベルトを使ってキッチリとバンテージを巻いた上から更に固定してあげましょう。錆びてしまうおそれがあるのでステンレス製がおすすめです。基本的に巻いていくだけの単純作業なのですが、バンテージが硬いため苦戦することもあるかと思います。水に漬けて柔らかくするという技もあるらしいですが、メーカーでは推奨していないようです。目に見える部分ですし、時間をかけてでも綺麗に仕上げたいですね。

終わりに

意外にも性能の面で大活躍のサーモバンデージ!実際に乗ってみてパワーアップを体感したという人も多いようですので、お手軽にカスタムしてみたいな、という方にはおすすめのアイテムです!実際にカスタムしてみたら、是非CARTUNEに投稿してみてください!カスタムカー好きの仲間があなたの投稿を待っています!