2022年06月30日 (更新:2022年11月16日)
フィアット500 チンクエチェントの車検費用ってどのくらいかかるの?まるわかり解説!
2007年にフィアットから再登場した500 チンクエチェント。今回はフィアット500 チンクエチェントの車検費用とその内訳を解説します。
500 チンクエチェントの車検費用
500 チンクエチェントは2007年にType312となる新型が30年ぶりに復活。先代のNUOVA 500が販売開始されてから50年ぶりの新型車として世界中で話題となりました。NUOVA 500の基本コンセプトを踏襲したType312は進化を続け、2009年にはカブリオレの500C、2013年にスポーツモデルとなる500S、2015年にクロスオーバーとなる500X、そして2022年には電気自動車の500eとチンクエチェントファミリーは拡大を続けています。
車検には法定費用と整備費用が必要になる
車検に掛かる費用をまとめて車検費用と呼んでいますが、車検費用の内訳は法定費用と車検費用の2つに大きく分けられます。これら2つを混同せず正しく理解することが大切です。下記で法定費用と車検費用について解説します。
法定費用
法定費用とは?
車検を取得する際に支払う必要のある税金や保険などの費用で、車両重量によって決められる下記の3つの費用は、国に対して支払うお金なので、どこの業者で受けても費用は同じです。
自動車重量税 / 自賠責保険料 / 印紙代
重量税の仕組み
車両重量(車検証にて確認可能です)が重たい車ほど高くなります。私たちが日常生活で乗っている車では、軽自動車が最も安くなります。
乗用車の場合、軽自動車以外では下記の6つのクラスに分けられ、重量が増すほど金額が上がります。500 チンクエチェントでは車重が1.0t未満となるため重量税は16,400円となります。
2年自家用(継続検査等時)※エコカー減税対象車は金額が異なります。
車両重量/車齢 | 12年以内 | 13年経過 | 18年経過 |
---|---|---|---|
0.5t以下 | 8,200 | 11,400 | 12,600 |
~1t | 16,400 | 22,800 | 25,200 |
~1.5t | 24,600 | 34,200 | 37,800 |
~2t | 32,800 | 45,600 | 50,400 |
~2.5t | 41,000 | 57,000 | 63,000 |
~3t | 49,200 | 68,400 | 75,600 |
自賠責保険料
軽自動車と普通乗用車で分かれていて、軽自動車では24ヶ月分で21,140円、普通乗用車では21,550円です。車両重量が重ければ重いほど費用が増加する重量税に対して、普通乗用車では車両重量に関係なく一律となっています。
※自賠責保険料は毎年4月に変更が行われます。
印紙代
印紙代とは車検に必要な書類に添付する公的な料金となります。この費用は指定工場で検査する場合は1,100円となりますが民間業者やユーザー車検の場合は1,700円~1,800円と変わってくるのが注意点です。
整備費用
整備費用は車検を取得するにあたってなされた整備に対して支払う費用です。この費用は車検を受けるために必ず必要なものではなく、業者に依頼して車検を受ける場合に発生する作業料となります。
整備費用の内訳は業者によって異なり、車検基本料という項目でまとめられているものがあれば、車検基本料/24ヶ月点検料/検査料/代行手数料という項目それぞれにお金を支払うところもあります。
また、車検を通すにあたって交換必須となる部品や、合わせて必要最低限ではないメンテナンスもやってもらうとなると、それらの部品代及び工賃が発生するので、覚えておきましょう。
500 チンクエチェントの法定費用
500 チンクエチェントに発生する法定費用の内訳は上記のとおりで、重量税/自賠責保険料/印紙代の3つとなり500 チンクエチェントの場合は次の金額となります。
法定費用の内訳 | |
---|---|
重量税 | 16,400円 |
自賠責保険料 | 21,550円※1 |
印紙代 | 1,100円※2 |
合計 | 39,050円 |
※1:自賠責保険料は毎年4月に変更が行われます。
※2:指定工場(民間車検場)での料金です。認証工場の場合は印紙代が100~700円上乗せされます。
500 チンクエチェントの整備費用
500 チンクエチェントの整備費用は、上述したとおり業者によってまちまちです。そこで、ここではディーラーとその他2社を取り上げて、それぞれで発生する費用の紹介・比較、及びいくつかの整備を行ったと仮定した場合の追加費用の紹介をします。
業者ごとの比較
業者ごとに最低限かかる整備費用を表化すると次のようになりました。
項目/業者 | ディーラー | ホリデー車検 | 楽天Car車検 |
---|---|---|---|
車検基本料 | 37,000円 | 5,280円 | 15,680円 |
完成検査料 | ↑ | 11,000円 | ↑ |
代行手数料 | 20,000円 | 3,850円 | ↑ |
小計 | 57,000円 | 20,130円 | 15,680円 |
法定費用 | 39,050円 | ||
合計 | 96,050円 | 67,380円 | 54,730円 |
ご覧いただいた通り、フィアットディーラーでの整備費用が最も高く、楽天Car車検の整備費用が最も安くなっています。
ディーラーでは24ヶ月法定点検/継続検査料/代行手数料それぞれに対して請求が為されているので整備費用が高くなっています。また、車検点検料は各店舗によって異なるため、合計金額はこれよりも高くなり場合もあります。
このように、車検を通すことに関してのみ言えば民間車検で受けることで安くすることが可能です。ただし、車検に通らない不具合が見つかった場合、どこで車検を受けたとしてもその部分を追加で整備する必要があるため、その分の整備費用が必要となりますので覚えておきましょう。
参考:ディーラー価格は独自調査の参考価格となります。
追加の整備費用について
追加の整備費用とは、車検に不合格となるような不備があった場合、それを直すための費用です。例えばタイヤの残り溝が基準である1.6mmより少ない場合は、車検の基準をクリアできるようタイヤを購入して装着する必要があります。
タイヤを新品に交換した場合、500 チンクエチェントの場合はタイヤサイズが185/55R15で、4本セットで約32,000円(ブリヂストンのタイヤを参考)とはめ替え工賃10,000円、合計42,000円ほどが追加で必要になります。
突然の出費にならないよう、車検は満了日から一ヶ月前ほどに見積もりをとるようにし、プロに追加整備が必要かを教えてもらうのが良いでしょう。
まとめ
今回は1936年の販売開始以来日本でも人気の高い500チンクエチェントの車検費用について紹介しました。
整備費用に関しては、安いところに依頼すれば基本的な費用は16,000円以内で抑えることもできます。車検を通すにあたっては付き合いやオーナーの方の生活のご都合に合わせてどうするかを決められていることが多いと思うので、価格で選ぶ方法や手間で選ぶ方法など、自身に合ったやり方で行うことをおすすめします。