羊の皮を被った紫の狼!世界に1セットだけのオリジナルLM GT4も必見のBNR34!【スカミューオフ】 | CARTUNEマガジン
羊の皮を被った紫の狼!世界に1セットだけのオリジナルLM GT4も必見のBNR34!【スカミューオフ】

2021年07月30日 (更新:2022年08月04日)

羊の皮を被った紫の狼!世界に1セットだけのオリジナルLM GT4も必見のBNR34!【スカミューオフ】

RYOさんのBNR34は時にプリンス&スカイラインミュウジアムの展示車としても活躍する1台。しかしシンプルに拘り抜かれた見た目とは裏腹に、中身は完全な戦闘マシンでした!

愛車&オーナー情報

  • 車種:日産 スカイライン GT-R V-spec(BNR34)
  • 年式:1999年(平成11年)
  • 走行距離:79,000km
  • ボディカラー:LV4 ミッドナイトパープルII
  • オーナー:RYO
  • 所有年数:8年3ヶ月

「300台限定」

一部の車両のみに与えられた特別色”ミッドナイトパープル”。車好きの方なら1度は耳にしたことがあるカラーではないだろうか。以前公開した「永久保存版!ボディカラー図鑑【パープル・ピンク系】」でも、多くの方がオールペンのカラーとしてミッドナイトパープルを選択されていた。

今回取材させていただいたBNR34は、まさに当時300台限定で販売された「ミッドナイトパープルII」の車両である。ボディカラー自体はオールペンを行えばいくらでも作れるが、やはり純正色として塗られたミッドナイトパープルは何か特別なものを感じられる。

筆者も久しぶりに間近でじっくりとミッドナイトパープルを拝見したが、本当に深みのある、また様々な表情を見せてくれる良いカラーであると再認識させていただいた。

上の写真と1つ前の写真、全く同じ車両の写真だが、まるで別の車を写しているかのような印象を受けてしまう。自然と周囲の視線を集めてしまう、これがミッドナイトパープルの魅力の1つだと筆者は思う。

同色には、BCNR33に採用されていた「ミッドナイトパープル」、BNR34に採用されていたこの「ミッドナイトパープルII」と、わずか3ヶ月のみ生産の「ミッドナイトパープルIII」、そしてジュークの特別仕様車に採用されていた「ミッドナイトパープルIV」がある。何かの機会があればぜひこの全てのミッドナイトパープルを並べ、見比べてみたいものである。

ナチュラルすぎるカスタムGT4

足元に目を向けると、BNR34ではそこそこ定番となっているnismoのLM GT4が目に飛び込んでくる。上の写真だけをみて、リムやスポークの形状から「19インチ」であることに気づいた方はなかなか鋭い。

19インチのシルバーは今となってはかなりのレアもの...しかし驚くべき点はそこではない。スポークのnismoのロゴをよく見てほしい。実はコレ、マシニングロゴバージョンのLM GT4なのだ。

「昔発売されていたステッカーのタイプの19インチもずっと探してて、オークションとかで見つけても50万超えちゃったりして。そんな時コレを作ってくれるっていうところが見つかって、だったらオリジナルで作っちゃったほうがいいやって」

この記事をご覧になる方はご存知の方もいらっしゃると思うが、マシニングロゴのGT4はブラックまたはマットブラックしか存在していない。ショップへそのブラックのマシニングロゴのGT4持ち込み、塗装を剥離、シルバーに塗装して、このオリジナルの19インチマシニングロゴバージョンを作り上げたのだ。

知らない人にとっては何も違和感がない、でも知ってる人が見れば思わず唸ってしまうこの逸品、直接拝見することができて本当に運が良かったと思う。

良いギャップのエンジンルーム

「実はこれサーキット仕様なんですよ」

プリンス&スカイラインミュウジアムのイベント時などに展示車としても使われる車両と伺っていたし、外装もどちらかといえば純正+αなルックス。その仕様からは良い意味でものすごいギャップのあるエンジンルームだ。もともとサーキットを走ろうと思ってBNR34を購入したそう。実際に富士や袖ヶ浦などを走っているそうだ。

一度エンジンブローを経験。その際にエンジンを現在の仕様へと変更し、パワーはおよそ600PS!これで走るサーキットはどれだけ気持ちが良いだろう。

メーターもnismoのフルスケールメーターへ交換済み。エンジン自体は9000回転まで回るそうだが、滅多に使用することはないそうだ。

マフラーはアペックスのRSエボリューション。ハイパワーターボ車専用設計のマフラーだが優れた消音性能を持ち、アイドリング音もとても600PSのエンジンを搭載しているとは思えないほど静かだった。

納得の外装、残るは...

ミュウジアムの展示車両として活躍する一面もあるため、外装はあまり派手にはできないそうだ。そこで”もし制限がなければどんな外装にしたいか”を尋ねてみたが、「でも今が納得の仕様ですね」とのこと。案外自分でも納得できる状態に仕上げることは難しいから、羨ましい限りである。

改めて外装を紹介すると、フロント周りはZ-tuneのバンパーとフェンダー、R-tuneボンネット、加えてnismoのアンダーとフェンダーカバーというラインナップ。ウイングはBNR34純正のままで、硬派なBNR34だ。

次に目論んでいるのは、購入済みだというnismoのインタークーラーと、ブレーキの強化。やはりサーキット走行をより快適に楽しむためにはどちらも欠かせないアイテムだ。ブレーキについても「次の冬くらいには...」とこちらも時間の問題。きっと来年のスカミューオフでは、さらに進化したオーナーのマシンがお披露目されるだろう。

ギャラリー

新着記事

おすすめ記事