2020年11月20日
ヒッチキャリアで積載量UP、DIY実例や法規、メリデメを徹底解説します
キャンプなど様々なレジャーシーンで活躍するヒッチキャリア。装着するにはどんなことに気をつけなければならないのか、実例を交えながら解説します!
ヒッチキャリアとは
ヒッチキャリアとは、車の後ろに取り付ける拡張式の荷物キャリア。
ヒッチキャリアは北米のアウトドアシーンで多用されるものですが、国内のアウトドアブームによる北米スタイルへの関心の高まりを受け、各社日本の法規に適合するヒッチキャリアを開発・販売しています。
ヒッチキャリアのメリット
ヒッチキャリアには次のようなメリットがあります。
- 荷物の積載量が増える
- 簡単に荷物が載せられる
- クルマがカッコよくなる
荷物の積載量が増える
ヒッチキャリアを装着すると、車種によってはコンパクトカーの荷室に匹敵する面積を一気にプラスすることができます。
高い柵がないため縦積みは難しいですが、大型のカーゴをいくつか載せることができるだけでもかなりのアイテムを持っていくことができます。
簡単に荷物が載せられる
屋根に載せるルーフキャリアとは異なり、ヒッチキャリアは簡単に荷物を積むことができます。防水のカーゴに荷物を入れ、ヒッチキャリアに載せ、紐で縛るだけ。
荷物が汚れていても、ヒッチキャリアに載せれば車内を汚すこともありません。
クルマがカッコよくなる
ヒッチキャリアを装着すると、車格が一回り大きくなったような印象を受けます。
見た目はより一層ワイルドさが増し、積む荷物の種類によってはショーカーのような仕上がりに。ドレスアップパーツとしての活用も可能です。
ヒッチキャリアのデメリット
ヒッチキャリアには、次のようなデメリットがあります。
- 車体が大きくなり取り回しが難しい
- ヒッチキャリアの値段が高い
- キャリアのメンテナンスが必要
車体が大きくなり取り回しが難しい
ヒッチキャリアを取り付けると、当然クルマの全長も長くなります。
駐車時など、バック走行する際は十分な注意が必要です。
ヒッチキャリアの値段が高い
ヒッチキャリアの相場は比較的高め。
ヒッチキャリアとヒッチメンバーを合わせると10万円弱になるものが多い印象です。
キャリアのメンテナンスが必要
ヒッチキャリアやヒッチメンバーは、ほとんどの製品が鉄製。
車外に付いているパーツのため、荷物などを積んだときに塗装が剥がれるとそこから錆が発生することがあります。
長持ちさせるためにも、定期的にサビ止め剤や塗装などのメンテナンスが必要です。
ヒッチキャリアに関する法規
ヒッチキャリアは車体の外に装着する装備のため、どんなものでも装着できるわけではありません。ヒッチキャリアには次のような決まりごとがあります。
- ブレーキランプなど各灯火類がはっきり見えること
- ナンバープレートがはっきり見えること
- キャリアの幅が車両全幅を超えないこと
- キャリアの全長が車両全長の10%を超えないこと
ヒッチキャリア自体はもちろん、荷物を積載した状態でもこれらをクリアできるようにしなければなりません。
特にナンバープレートに関しては、見えない状態で運行すると最悪逮捕にとなるケースも。
ナンバーは1mの高さかつ20m離れた状態で、左右それぞれ15度及び30度の角度からはっきり見えなければいけません。積載した際は確認するようにしましょう。
ヒッチキャリアに載せる荷物の決まり
ヒッチキャリアに載せる荷物も注意が必要です。もちろん車両全幅を超える載せ方はNGですし、載せる荷物は手荷物として扱われるため、30〜50キロ程度の積載量が適切。
100キロなどの重い荷物を載せると、ヒッチキャリアはおろか車体のフレームが歪んでしまう可能性があります。
ヒッチキャリアの取り付け方
ヒッチキャリアは、車体のフレームにヒッチメンバーという頑丈なフレームを取り付け、そこへヒッチキャリアの突起を差し込んで装着する方法が一般的です。
ヒッチキャリアは車体と繋がっているヒッチメンバーからかなり離れた位置に荷物を積載するため、このヒッチメンバーの強度がキモとなります。
このヒッチメンバーには様々な装備が装着可能で、ヒッチボールという丸いマウントを取り付ければトレーラーを牽引することも可能です。
ヒッチキャリアの取り付け実例
スズキハスラーにヒッチキャリアを装着
こちらは、スズキハスラーにヒッチキャリアを装着した例。
ハスラーはナンバーが低い位置にあるため、ヒッチキャリアでナンバーが隠れてしまいます。
対策として、ナンバーをヒッチキャリアに移設してナンバー灯を装着。ヒッチキャリアに荷物を載せても問題ないようにしています。
FJクルーザーにヒッチキャリアを装着
こちらは、FJクルーザーにヒッチキャリアを装着し荷物を積載した例。
普通車の場合、ナンバーに封印があるためナンバーを移設することができません。
荷物を積載する際は、このように灯火類とナンバーが見えるよう工夫して積載する必要があります。
ヒッチキャリアはドレスアップと実用性を兼ね備えたアイテム
ヒッチキャリアは、実用性を向上させるだけでなくドレスアップ効果も高いアイテム。キャンプなどのアウトドアシーンだけでなく、タイヤ交換などの際にも運搬キャリアとして活躍します。
費用はやや高めですが、便利になること間違いなし。思い切って導入してみましょう!