2019年11月05日 (更新:2020年07月21日)
ハイエースをカスタム!ダンパーの役割わかってる?おススメのダンパー大特集!
ハイエースの乗り心地が悪いからダンパー交換を考えているそこのアナタ!ちょっと待ってください!ハイエースにおけるダンパーの役割、キチンと把握していますか?乗り心地改善からおススメダンパーまで、この記事を読めば間違いナシ!
ハイエースの乗り心地を改善するのにダンパーはダメ!
貨物車ゆえどうしても硬い乗り心地のハイエース。どうにかもう少し当たりの柔らかい乗り心地にしたいと感じている方も多いのではないでしょうか?乗り心地改善というと、真っ先に思い浮かぶダンパー交換ですが、ハイエースの場合は少し事情が異なります。
硬すぎる純正リアサスペンション
ハイエースの純正サスペンションは最大積載量1000kgの状態で、しっかりとした安定性を確保するための超ハードな仕様。5人乗車で移動するなんて程度だと、サスペンションのバネレートが高すぎてしまうのです。そのため、乗り心地を改善するには、リアのスプリングを交換しバネレートを下げてあげる必要があります。
誤解しがちなダンパーの役割
ダンパーの働きに対する誤解
コイルスプリング式のサスペンションでは、伸び側を制限するのがダンパーの役割ですから、スプリングが縮みをダンパーが伸びをコントロールするというイメージを抱きがち。ですが、実際には左右両側にスプリングがあるので、ダンパーは伸び側をコントロールしているわけではありません。
良く紹介される説明では、『スプリングは車体を支えるが、それだけでは動き始めた車を止めることができない為、衝撃吸収にダンパーを用いている』というもの。
この説明だと、あたかもダンパーがスプリングの動きと逆方向のベクトルで力を加えているようにも感じてしまいます。確かにそれも間違いではないのですが、実際には少し異なります。
事実、減衰を強めていくとどうしてもバネ性が出て来てしまうのですが、それはバネレートを疑似的に上げているだけで、衝撃をおさえこんでいるわけではありません。
ダンパーが制御しているのはロールスピード
ダンパーの役割としてもっとも重要なのは、車体のロールスピードを制御すること。ダンパーはスプリング=バネから入力された勢いを熱エネルギーに変換しています。すなわち、バネの動きを遅くしているのです。
バネを遅くすることにどのようなメリットがあるのでしょうか?ベンツやBMWのロールしている姿を思い出してもらうとわかるのですが、ハンドルを切り始めた所からじわじわと切れ角よりやや遅れてロールが始まります。
このバネよりもワンテンポ遅れてロールが始まるという特性が時速150kmでも安心感のある高速安定性能につながっているのです。
ハイエースはロールしやすい。
これまでを踏まえたうえで、ハイエースの話に立ち戻ると、ハイエールはその重心の高さから、ロールしやすいという特性を持っています。そのロールしやすさというのは、絶対的なロール量だけでは無く、ロールスピードにおいても同様です。
そのため、仮にバネを硬くしていったとしても、ロール量こそ減少するものの、ロールスピードを減速しきれないという側面があります。その為、高速走行などにおいての安定感を求めるとダンパーを交換する必要があるのです。
おススメダンパー
オーリンズDFV
ハイエースユーザーのみならず、高性能なダンパーを求めた時、定番中の定番になるオーリンズ。その細やかなロール制御はピッチングを感じさせず、乗用車の乗り味に!少しお値段は張りますが、ベストを求めるユーザーにはオーリンズをおススメ!
ビルシュタイン
コチラも定番、お馴染みビルシュタイン製ダンパーです。少し硬めな所はありますが、高速での安定感は流石の一言。レーンチェンジでぐらりという不安が気になるユーザーにおススメ!
- b6
- b8(ショートタイプ)
コニー
乗り心地重視のユーザーにおススメなのがコニー製ダンパー。今回紹介する中では、少し柔らかめの乗り味となります。走行安定性はもちろんですが、乗り心地に対してより不満の高いユーザーにおススメ!
Genb CLOUD WALKER ハイパフォーマンスダンパー
国内最大手のHKSとハイエースオーナーに絶大な支持率を誇るGenbがコラボして作り上げたスペシャルダンパー。ハイエースに特化した仕様になっているのが特徴です。
ダンパー交換と同時に取り付けたい、ダンパー取り付け角補正アイテム
通常ダンパーはその役割から路面からの衝撃をうまく吸収する角度に取り付けられています。しかし、ハイエースの場合は特殊な構造と、荷物優先の設計から、角度にやや無理のある姿勢で取り付けられています。そのため、ダンパー本来の性能を発揮することができません。
そこで同時に取り付けて欲しいのがCheckman製ANGLE ADJUST KITダンパーの取り付け角度を15°変更することで、ダンパーの寿命延長と本来の性能を実現するスーパーアイテムです。決して派手なパーツではありませんが、チューニングではこういった細かいネガを一つずつ潰していくが肝心。同時取り付けならば工賃もほとんど変わらず、コストパフォーマンスもバツグンな逸品です。
まとめ
- ダンパーの仕事はローススピード制御に徹するべし
- 3インチ以上のローダウンはダンパー交換必須!