2019年02月05日 (更新:2024年06月11日)
スプリンタートレノ110系のマフラー完全ガイド!
AE110/AE111スプリンタートレノは、1995年から2000年まで販売された、コンパクトスポーツカーなのでチューニングされた個体も多くあり、その中でマフラー交換はチューニングの定番となっています。しかし、この時代のほとんどの車種に言えることは、競技用マフラーが多く出回っていることです。そこで、公道を走行可能な保安基準適合のマフラーを厳選して特徴と共にご紹介します。
スプリンタートレノAE110/AE111のマフラーを選ぶうえでの注意点
AE110スプリンタートレノとAE111スプリンタートレノでは、載せられているエンジンが異なるので、マフラーの互換性がない事に注意してください。この時代のスポーツマフラーは、かなり音量が大きいものが多くなります。
もちろん、JASMAが定める騒音規制に適合していれば車検に問題ありませんが、大手ブランドメーカー以外から販売されているマフラーや、中古で売られているワンオフ製作のマフラーの場合、競技専用部品がほとんどとなり、公道での使用はできません。
そこでマフラーに関してはいくつかの法令が定められていますので、マフラー交換の前に確認しておきましょう!
■音量に関する規制
マフラーから排出される音量は、普通乗用車の場合で96dB(デシベル)以下、軽自動車の場合で97dB(デシベル)以下と定められており、その数値を超える場合、車検には通りません。
■最低地上高に関する規制
保安基準第3条において、車両の最低地上高を9センチ以上確保しなくてはならないとしています。つまり車両の底部に設置してあるマフラーが9センチ未満の場合、車検には通りません。
■装着位置に関する規制
マフラーのテールエンドが車両のバンパーから飛び出していたり、尖っていたりする場合、車検には通りません。
■排気ガスに関する規制
エンジンから排出する有毒なガスなどの発散を防止する装置「触媒」が装着されていない場合、排ガス規制に該当するため車検には通りません。
車検も安心の車検対応品は?
上記で説明してきた内容をクリアしており、車検も問題なく通ることが証明されている場合は、マフラー本体やメーカーの説明に以下のどれかが刻印または記載されているため購入の際の目安にしてください。
- JASMA認定品
- JQR認定品
- 保安基準適合品
- 車検対応品
ただし、認定品ではなくとも車検を考慮して設計されているマフラーであれば車検に通りますので、上記の記載がないため車検に通らないというわけではありません。
スプリンタートレノ110系のマフラーおススメ5選!
スプリンタートレノには、往年の名機4A-GE型エンジンを搭載した「AE111」と5A-FE型エンジンを搭載した「AE110」の2種類が存在します。排気量はもちろんエンジンパワーも異なり、同じボディーでありながらその中身は全く別物です。
エクステリアをカスタマイズするなら、どちらも互換性がありますが、マフラーのようなチューニングパーツは、「AE111」が主流となり「AE110」用は皆無となります。そこでここでは、「AE111」用のスポーツマフラーにつて、おススメをご紹介していきます。
フジツボ パワーゲッター
メインパイプ60.5φ、出口では90φという大口径のパイプレイアウトや、サイレンサー構造まで排気効率を狙った設計で、パワーとトルクの向上を狙ったマフラーです。排気音は、3,000rpmから上では高音質の迫力あるマフラーサウンドを響かせます。
しかし、アイドリング時には、ノーマル+αの排気音と静かな音量が特徴です。デザインは、小型砲弾サイレンサーが、トレノのリアを引き締め、スポーティーさを強調します。
フジツボレガリスR
メイン、サブ共にサイレンサーはコンパクトで軽量設計となっており、内部構造も高効率としています。フジツボのパワーゲッターより音量は抑え気味ですが、アクセルを踏めばスポーティーさを堪能できる排気音です。
ノーマル車から、チューンドカーまで対応できる低中回転域のトルクアップと高回転域の効率かを両立したマフラーで、出口形状は90φで迫力のあるテールを演出し、しかもオプションでブルーチタンカラーも選べます。
柿本改 HYPER FULLMEGA N1+Rev.
レース仕様のマフラーを、ストリートで使用できるよう開発されたのが、HYPER FULLMEGA N1 + Rev.です。レース仕様とストリート仕様のエンジンでは、スペックが異なるので、そのままでは公道で走りにくくなるほか、排気音も爆音となり保安基準に適合しません。
そこで、ストリート走行でエンジン性能を最大限発揮できるマフラー設計とし、レスポンスとパワーアップを狙い、迫力ある高音が魅力です。
柿本改 Kakimoto.R
メインサイレンサーに楕円型のタイコを採用した「Kakimoto.R」は音、性能のバランスを重視したオールラウンドスポーツマフラーです。
柿本ならではの低音の効いたサウンドはもちろん、トルクとパワーを確実に向上させる実力で柿本改のエキゾーストシステムを高性能・高品質マフラーの代名詞へと導きました。
また高い消音効果を持つ柿本改オリジナルの内燃機構造で、JASMA基準もクリアしているため、公道でも安心して使うことができます。
- JASMA基準(車検対応品)
アペックスN1エボリューションマフラー
N1と名前が付くマフラーは、他にもありますが、AE110/AE111乗りがN1といえばこのマフラーを指すほど定番のマフラーです。排気音は、アイドリングではエンジンが掛かっているのを忘れるほど静かですが、アクセルを踏めば低音に濁りのある迫力あるサウンドが特徴です。
斜め出しのマフラーなので、砲弾型サイレンサーを後方から見ることができ、レーシーな雰囲気を高めます。
まとめ
AE110/AE111スプリンタートレノのスポーツマフラーを紹介してきましたが、生産終了から19年以上経つ今も、いくつかのラインアップから好みを選ぶことができます。スプリンタートレノに積まれている4AGエンジンは、マフラーの選び方で大きく音質を変えることと、エンジンフィーリングもかなり変わってきます。
自分がどのステージで走行するかを想定し、そしてスプリンタートレノをどのようなチューニングをしていくかを考えて、マフラーを選ぶと良いでしょう。