2019年07月12日 (更新:2021年02月08日)
ダイハツ・ハイゼットデッキバンとは! カスタム例もご紹介!
軽商用車と言えば、トラックとバンくらいしか思いつきませんが、もうひとつ、一部の業界から固い支持を取り続けている車形がデッキバンです。レアな車種ですが、出没地点は街の電気屋さんで、パナソニックの特約店なら高い確率で出没します。今回はあまり知られていない”デッキバン”とは、どんな車なのかをご紹介します。
ハイゼットデッキバンってどんなクルマ?
冷蔵庫を立てたまま積めるようにしてほしいという電器店の要望を受け、松下電器産業(現・パナソニック)と共同で開発されたのがデッキバンです。
ハイゼットバン/ハイゼットカーゴのスライドドア後方の車体上部を切断して取り払い、バックドアを下開きのアオリに変更して荷室を荷台とした4人乗りの軽トラックとなっています。冷蔵庫を立てて積載しつつ、バンと同様の室内のために商品や工具類も、通常のトラックのように濡れたり盗難に合わないという利点もあります。
そのため、バンとトラックを両方所有しないで済み、電気店だけでなく各種工事業者からも愛用され、最近では濡れたままのサーフボードを積み込めるということから、サーファーにも利用者が増えています。
ハイゼットデッキバンのスペック
ベース車のハイゼットカーゴと、後部座席以降の寸法以外は基本的なスペックは共通ですが、最大積載量がカーゴの350kgから250kgに縮小されています。
全長/全幅/全高 | 3,395mm/1,475mm/1,875mm |
荷室長/荷室幅/荷室高 | 850mm/1,360mm/590mm |
ホイルベース | 2,450mm |
乗車定員 | 4名 |
エンジン種類・排気量 | 直列3気筒・658cc |
最高出力 | 2WD車34kw(46ps)/5,700rpm 4WD車39kw(53ps)/7,200rpm |
最大トルク | 60N・m(6.1㎏・m)/4,000rpm |
JC08モード燃費 | 17.8㎞/L(AT車は17.4㎞/L) |
ミッション | 5MT 4AT |
駆動方式 | 2WD(FR) パートタイム4WD |
最大積載量 | 250kg |
ハイゼットデッキバンのグレード
2004年にデビューした現行モデルのハイゼットデッキバンのグレード構成は、スマートアシストIII搭載グレードの「デッキバンL"SA III"」と「デッキバンG"SA III"」、そしてスマートアシストIII非搭載グレードの 「デッキバンL」という3つの設定となっています。
また、2018年12月に一部改良されたことを受け、「デッキバンL"SA III"」と「デッキバンG"SA III"」に4AT車に加えて5MT車が追加設定され、それぞれに2WDと4WDが用意されています。
標準のボディカラーはホワイトとシルバーの2色だけですが、メーカーオプションの「カラーパック(21,600円)」では、ライトローズやブラック、オフビートカーキなど5色から選べ、同色のカラードドアアウターハンドル、カラードコーナーピースがセットで装着されます。
ハイゼットデッキバンの中古相場
ハイゼットデッキバンは現行モデルに限っても2004年式から新車同様の新しいものまで幅広く流通しており、10万円台~140万円台という相場になります。また、カスタマイズされた車種もあり、それらは160万円~180万円という高値をつけています。
元来の利用方法は電気店など工事業者によるものなので、走行距離が10万キロを超えているものも多く、荷台はもちろんのこと室内も傷や汚損されている個体も非常に多くなっています。
もし、中古車でデッキバンの購入を検討するならば、常用として利用された経歴であることと、走行距離が短いものを狙う方が良いでしょう。しかし、それらを気にせずガンガン使い倒したいという方には、10万円台から流通しているので格安に手に入れることが出来ます。
CARTUNEユーザーのカスタム例
ここからは、cartuneユーザーによるカスタム例を紹介します。
アゲトラ仕様が渋い一台。デイトナのホイールもセンスが良く195のタイヤが迫力満点です!
15インチアルミを履いたデッキバンです。ホイール交換のみでもキレイに決まってくれます。
エアロも似合うデッキバン。マイナー後のモデルはブラックが人気で投稿の9割(多分)近くがブラックです。ミニバン風のつり目ライトや大口のグリルが最も映えるのがブラックという事でしょう。
ハイゼットデッキバンのまとめ
これまで工事関係者の御用達車種だったデッキバンですが、最近では4人が乗れて荷台を汚れを気にせず使えることから、釣り、サーフィン、キャンプといったアウトドアレジャーやペットを連れてのドライブに利用される方も多くなっています。
ダイハツだけの車種であるだけに、メーカーも個人での利用を積極的にアピールしており、ライバルのスズキやホンダに対しての差別化を図っています。また、その独特のルックスにCARTUNEユーザーにも注目されており、カスタムベース車としての展開も見逃せません。