2019年06月29日 (更新:2020年08月19日)
都心から近い本格サーキット!「筑波サーキット」ってどんな場所?
関東地区のサーキットを語る上では絶対に外せない、超有名サーキットといえば「筑波サーキット」ですね。元F1ドライバーとしても有名な片山右京も修行した地としても知られています。今回は、筑波サーキットがどんな場所なのか、サーキットから周辺施設まで紹介していきます。
筑波サーキットとは!
筑波サーキットは茨城県下妻市にあるサーキットで、運営は一般財団法人日本オートスポーツセンター(JASC)によって行われています。週末には走行会等、色々なイベントが開催されていて賑わっています。
筑波サーキットの概要
筑波サーキットがオープンしたのは1970年6月22日。コースは主に2つ設けられています。メインとなるコースでも一周で2,070mと、鈴鹿サーキットや富士スピードウェイなどと比べるとコース長は短いですが、オープン当初から関東地区でのモータースポーツの重要拠点として親しまれています。
過去には、4輪の全日本F3選手権や全日本ツーリングカー選手権(JTCC)などの全日本選手権クラスのレースが開催されていましたが、現在では全日本格式のレースは2輪のみの開催となっています。しかし、F4やFJ1600などのジュニア・フォーミュラのレースが行われていたり、一般的な走行会やイベントなどが広く開かれていて非常に人気の高いサーキットです。
ベストモータリングを始め、各種クルマ系雑誌のテスト・タイムアタック等で頻繁に使用される為、メディアへの露出機会も多く、首都圏からのアクセスが良い、更にはロードスターパーティーレースや、タイムアタックイベント等、アマチュア向けのイベントが多く開催されることが、衰えない人気の秘密ではないでしょうか!
【筑波サーキット】コースの紹介
筑波サーキットのコースをご紹介します。施設内には、2つのコースと1つのジムカーナ場の計3つの走行エリアがあります。
TC2000
筑波サーキットのメインとなるコースです。メディアでも頻繁に取り上げられるのは、この「TC2000」になります。
2輪の全日本選手権をはじめ、各種4輪のレースやタイムアタックイベント、アマチュア向けの走行会、ライセンス講習会等が開催されています。コース長は一周約2km。高低差が少なく、2本のストレートを大小様々なコーナーで結ぶ、テクニカルなレイアウトとなっています。
鈴鹿サーキットや富士スピードウェイと比べると、全長は半分程度しかないですが、コースレイアウトとコーナーに付けられたカント(バンク)により、タイムを削るにはこのサーキット特有のテクニックが必要と言われる事もあったようで、個性的なコースと言えるでしょう。
TC1000
全長約1kmのカート場の様なショートコースです。高低差は無くフラットなコースで見通しが良くブラインドコーナーも無い、非常に走りやすいショートサーキットで、初心者~中級者向けのコースと言えるでしょう。
主にジムカーナ、タイムアタックイベント、試乗会や走行会が開催されていますが、ドライバーオーディションも開かれることもあるようです。
ジムカーナ場
ジムカーナ場は大きな広場になっており、その名の通りパイロンを立ててジムカーナ走行を楽しむ場となっています。ここでは各種練習会やジムカーナ大会が行われています。ジムカーナコースはパイロンで作る為、クラッシュする危険性が非常に小さいです。本コースを走る前に、まずはジムカーナ場で車の限界時の挙動を経験するのも良いかもしれませんね。
過去にはJASC自身でも筑波サーキットビギナーズジムカーナシリーズを開催しており、人気を博していたようです。
筑波サーキットのライセンス取得方法
筑波サーキットは、サーキット走行をする方のための会員制度としてライセンス制度を導入しています。
ライセンス会員走行は、ナンバー付き車両を対象としており初心者や趣味として楽しまれる方の走行枠「ファミリー走行」と、競技専用車輌を対象としておりレースを目的とした方の練習や、本格的なサーキット走行を目的とする方の走行枠「スポーツ走行」の2つがあります。
また、ジムカーナ場にはライセンスが無く、個人での走行はできませんので何かしらの走行会に参加する必要があります。走行するコースによって4輪向けでは2種類のライセンスがありますので順番に見てみましょう。今回は2輪向けライセンスは割愛しますのでご了承下さい。
- ファミリー限定ライセンス
- 走行可能なコース:TC1000、TC2000
- 走行可能な走行枠:ファミリー走行、フォーミュラ走行、カート走行
- 筑波ライセンス
- 走行可能なコース:TC1000、TC2000
- 走行可能な走行枠:ファミリー走行、スポーツ走行、フォーミュラ走行、カート走行
ライセンスの取得方法としては講習会を受講して取得する方法が最も一般的です。
サーキットの走行ルールやマナー、会員制度・走行予約方法についての2時間30分ほどの講習会となります。実技走行はありませんので簡単に取得することができるでしょう。講習の受講には事前予約が必要ですので、詳しくはオフィシャルホームページをチェックしましょう!
なお、JAF国内A級ライセンスを所持している方等、条件によっては書類申請のみで取得できる場合がありますので、併せてホームページで確認してください。
ライセンス費用
ライセンス取得の際に必要な金額は次のようになります。
- ファミリー限定ライセンス
入会金、年会費
入会金 | ¥3,000 |
年会費 | ¥6,000(¥500/月) |
※年会費は更新月までの月割となります。
入会時別途費用
スポーツ安全保険料 | ¥2,650 |
事務手数料 | ¥2,000 |
予約金 | ¥5,000 |
- 筑波ライセンス
入会金、年会費
入会金 | ¥6,000 |
年会費 | ¥12,000(¥500/月) |
※年会費は更新月までの月割となります。
入会時別途費用
スポーツ安全保険料 | ¥2,650 |
事務手数料 | ¥2,000 |
予約金 | ¥5,000 |
いずれのライセンスも年会費は、入会した月から起算して残りの月数を月割して払う事となります。
また、もう1つの注意点としては、12月〜3月に入会される場合は翌年度の更新も自動で行われます。次年度の「年会費+スポーツ安全保険料」も同時に払う必要がありますので少々支払総額が高めになってしまいます。
筑波サーキットの走行会
筑波サーキットでは、色々な主催者が独自の走行会を開催しています。
ライセンスを所有していなくても参加できるものも多く、比較的簡単に走行可能です。直近ではどのような走行会が予定されているのか、少し紹介していきたいと思います。
日程 | 名称 | コース |
7/14(日) | BATTLE OF EURO | TC2000 |
7/15(月・祝) | 走行会 走郎 TC1000 | TC1000 |
7/28(日) | ないじぇるレッスンつき練習会 | ジムカーナ場 |
7/30(火) | カートレ@フォーチュンワークススーパーカップ2019 | TC1000 |
8/7(水) | 第二回 夏のドラテク向上会 | TC1000 |
8/11(日) | 2&4 トライ WITH ME 走行会 | TC1000 |
8/12(月・祝) | TMAC Aライセンス講習会サーキットトライアル付き | TC2000 |
8/20(火) | 大人気の「SWAT Racing 走行会」サーキットオフ会ジムカーナ編 | ジムカーナ場 |
8/30(金) | 筑波スライドコントロール練習会 | ジムカーナ場 |
ここで紹介した走行会以外にもレース等の競技会が開催されており、毎週のようにサーキットは賑わってます。まずは走行会へ参加してサーキット特有の雰囲気に慣れてから、ライセンスを取得して腕を上げていくといったステップが良いかもしれません。そしてゆくゆくはレースに参加できるレベルまでアップできれば、サーキットはもっと面白い場所になっていくでしょう!
筑波サーキットの所在地・アクセス
最後に筑波サーキットのアクセスに関する情報を紹介します。来場前にサーキットの情報を押さえておきましょう!
住所
〒304-0824 茨城県下妻市村岡乙159
アクセス
- 車
圏央道、坂東ICより
県道20号を結城市方面へ右手にファミリーマートのある丁字路交差点を右折、次の信号を左折、直進すると右手に筑波サーキットです。
常磐道谷、和原ICより
国道294号線を常総(旧水海道)方面へ圏央道の常総ICを過ぎて『石下紫峰高東』交差点を左折、左前方に『日本一ながいチョコ』のポールのある交差点を右折
直進すると右手に筑波サーキットです。
- 電車
秋葉原駅からつくばエクスプレスに乗車
守谷駅で関東鉄道常総線下館行きに乗り換え、宗道駅下車。
宗道駅からタクシー(約6km)で筑波サーキットに到着です。
筑波サーキット周辺の宿泊施設
遠征で来場された方は、サーキットをいっぱい汗を流した後、一泊してゆっくり休憩したいですよね?そんな遠征組の方々のために、宿泊施設も少しご紹介します。
- 筑波ビューホテル
筑波サーキットから最も近い宿泊施設です。ここなら、走り終わっていち早く部屋で寛げますね!
- ホテルルートイン水海道駅前
ビジネスホテル「ルートイン」の水海道店です。朝食バイキングやWOWOWが全室視聴可能とお得なホテルとなっています。
- ビアスパークしもつま
温泉やレストランもあるホテルです。地ビールも頂けるようなので、ビールを飲んでお風呂でリラックスして、走行後の疲れをゆっくり癒すことが出来ます。
まとめ
今回は筑波サーキットの魅力、お伝えできましたでしょうか?
筑波サーキットはアクセスが良く足を運びやすいサーキットだと思います。初心者の方も走行会に参加すれば、主催者の方々が優しくルールや走り方を教えてくれると思うので、最初の一歩は踏みだしやすいはずです。
走り出してしまえば気分はレーシングドライバー!テクニックを磨けばタイムもどんどんアップしていくでしょう。是非、筑波サーキットでモータースポーツの門を叩いてみてください!