ハブボルトの役割と自動車メーカーによる採用規格の違い

2019年05月28日

ハブボルトの役割と自動車メーカーによる採用規格の違い

label車雑学

タイヤ・ホイールを装着するためについている足回りの部品の1つであるハブボルト、小指程度の大きさしかありませんが破損してしまうと重大な事故につながってしまう事もある大切な部品なのですが、今回はそんなハブボルトの役割や自動車メーカーによる規格の違いについて解説をしていきます。

ハブボルトの役割・構造

ハブボルトは何の役割を果たすために使われていて、どのような構造をしているのでしょうか?早速役割と構造を見ていきましょう。

役割

ハブボルトの役割は、タイヤおよびホイールを車体に組み付ける際に固定するためのボルトで、通常1つのホイールを4〜6本1組でハブの裏側から差し込み、多くの物はブレーキローターとホイールをナットで共締めするような形で固定する役割を持っています。万が一このボルトが1本でも折れてしまった際には自走することは極めて危険なので必ずレッカー車で最寄りの整備工場まで牽引してもらい修理をする必要があります。

ハブボルトはタイヤやホイールを車体に固定するための部品なので、ハブボルトの本数とホイールの穴数は一致します。ホイールを車体に装着させるためには、すでに装着されているホイールの穴数とP.C.D(Pitch Circle Diameter)と呼ばれるハブボルトの中心を通る仮想円の直径が一致する必要があります。

構造

ハブボルトの構造は各車輪のブレーキローターが装着されている部分の裏側に、ハブと呼ばれる回転部品が構成されており、中心から少し離れた位置に均等に配置されています。ハブの裏側から規定本数のボルトが差し込まれていますが、走行中の抜けを防止するためにスプラインという縦溝が刻まれています。

ハブボルトのスプラインにも規格があり、溝が合わないものを装着してしまうと思わぬ事故につながってしまう事もありますので必ず純正と同等企画の物が必要になります。

メーカーによって採用している規格が違う

各メーカーが製造する車両には純正部品のハブボルトが使用されていますが、トヨタ・日産・ホンダ・ミツビシ・スズキなど各メーカーのハブボルトの規格は異なるものになっています。中にはOEM車で同じ規格の物を使っているメーカーがありますが、その場合はOEM前のメーカーを参考にしてみてください。

では、次にハブボルトの規格の見方と国産メーカーのハブボルトの企画を見てみましょう。

ハブボルトの規格の見方

正規のハブボルトは、ナット/ネジサイズ・スプライン径・全長・ネジ部長・ナットネジ山・テーパー長が規格となっており数字で表されています。社外品のロングハブボルトだと全長・ネジ部長・ナットネジ山・テーパー長の数値が変わってきますが、ナット/ネジサイズ・スプライン径が一致すれば使用はできます。

国内自動車メーカーのハブボルトの規格

国産自動車メーカーのナットの規格はナット・ネジサイズこそ現在では基本的に3種類なのですが、ハブボルトはスプライン径の関係もあり上記表のように様々な種類があります。同じメーカーでも年式により使われているハブボルトの規格が異なる場合もありますので、整備工場など専門のお店にお任せするのが一番安心できますが、どうしても自分で変えてみたい方はハブボルトのサイズ表を用意しましたので参考にしてみてください。

※各メーカーのハブボルトサイズ

自動車メーカー ナット/ネジサイズ スプライン径
トヨタ M12×P1.5 14.2
ダイハツ M12×P1.5 14.3
ホンダ M12×P1.5 12.3
マツダ M12×P1.5 13.0
ミツビシ M12×P1.5 14.4
日産 A M12×P1.25 14.2
日産 N M12×P1.25 13.0
スバル M12×P1.25 14.4
スズキ M12×P1.25 12.3

社外品のロングハブボルトなども販売されていて自分で交換をする方も多いのですが、ホイールのナットホール形状によってナット自体を交換する必要も出てきます。規格が違う物で交換してしまうと車を動かせない事態になってしまう事がありますので注意してください。参考までにホイールナットのサイズ表を記載しておきます。

※各メーカーのホイールナットサイズ

ネジサイズ 自動車メーカー
M12×P1.5 トヨタ・ホンダ・ミツビシ・マツダ・ダイハツ
M12×P1.25 ニッサン・スバル・スズキ
M14×P1.5 トヨタ ランドクルーザーレクサス LS系 LC系ホンダ レジェンド KB系 ホンダ シビックタイプR FK/2 FK/8日産 GTーR NISMO
M10×P1.5 旧規格軽自動車・旧ホンダ・旧ミツビシ
M10×P1.25 旧規格軽自動車・旧スズキ・旧ダイハツ・旧スバル・旧マツダ

まとめ

今回はハブボルトの役割と自動車メーカーによる規格についてのお話でしたがいかがでしたか?車の中で唯一路面と接地する場所を支える、とても小さく重要な部品であることがお分かりいただけたと思います。夏タイヤや冬タイヤの脱着で一番トラブルが起こってしまう場所でもありますので、ナットは正しい力で締め付けるなど慎重に取り扱ってトラブルが無いように気をつけましょう。