2019年05月28日 (更新:2024年05月13日)
ハブボルトの役割とメーカー別のボルトサイズ、採用規格の違いを解説!
タイヤ・ホイールを装着するためについているハブボルト。ハブボルトの役割や各メーカーのハブボルトのスペックや規格を解説をします。
ハブボルトの役割・構造
そもそもハブボルトはどんなパーツなのでしょうか?
ハブボルトの役割
ハブボルトとは、ホイールが取り付けられているハブから飛び出ているボルトのこと。ひとつのハブに4〜6本のハブボルトが組み付けられています。
ハブボルトはブレーキローターにも通されており、ホイールをナットで締め付けることでブレーキローターを共締めする構造になっています。
ハブボルトの構造
ハブボルトは、ハブと呼ばれる車軸部分の内側から外側に向けて、圧力をかけて押し込んで固定してあります。ハブボルトは根元にギザギザしたスプラインと呼ばれる縦溝が備わっており、これがハブに噛み込むことでホイール締め付け時に一緒に回ってしまわないようになっています。
このハブボルトのスプラインにも規格があり、溝が合わないものを装着してしまうと抜けてしまったり、ナットを締められなくなったりと思わぬ事故につながってしまうことがあります。
ハブボルトは折れたら自走不可
ハブボルトが1本でも折れてしまった場合は、脱輪の可能性があるため走行できません。これはホイールを締め付けるナットをどれだけ回しても締まらない、というケースも同じ。任意保険やJAFでレッカー車を手配しましょう。
国内自動車メーカーのハブボルトの規格やサイズ
ハブボルトのボルト径やピッチ、スプライン径は自動車メーカーごとや車種ごとに異なっており、これらはおおよそ次のようになっています。
メーカー | ボルト径/ピッチ | スプライン径 |
---|---|---|
レクサス | M14×P1.5 | 16.3mm |
トヨタ | M12×P1.5 | 14.2mm |
ダイハツ | M12×P1.5 | 14.3mm |
ホンダ | M12×P1.5 | 12.3mm |
マツダ | M12×P1.5 | 13.0mm |
三菱 | M12×P1.5 | 14.4mm |
日産 A | M12×P1.25 | 14.2mm |
日産 N | M12×P1.25 | 13.0mm |
スバル | M12×P1.25 | 14.4mm |
スズキ | M12×P1.25 | 12.3mm |
ハブボルトの選び方
- ボルト径
- ボルトピッチ
- スプライン径
- ボルト全長
- ボルト首下長さ
ただし、ナットをこれから装着するハブボルトと同じボルト径&ピッチに交換するのであれば、ボルトのピッチは選ぶことができます。
M14ボルトは重量級の車に多い
一般的なM12サイズよりも太いM14サイズのハブボルトは、トヨタランドクルーザーやレクサスLS/LC、ホンダ シビックタイプR、日産 GT-R NISMOなど、大型SUVやハイパフォーマンスカーに採用されています。
ホイールナットを買う時にはしっかりチェック
ハブボルトは車体とホイールをつなぐ超重要部品。タイヤホイールの脱着が多い車両はハブボルトが痛みやすく交換が必要になるケースもあります。
ホイールナットを交換しようと思っても、ナットの内径やピッチがハブボルトと一致しなければ装着することができません。ホイールナットを購入する前に、ハブボルトのスペックをしっかりと把握しておきましょう。