2019年05月29日 (更新:2020年07月13日)
マセラティには神話が関係している?社名やエンブレムの意味や由来を紹介!
イタリアに拠点を置く高級車ブランド、マセラティ。マセラティのエンブレムといえば三又の矛(トライデント)が有名ですよね。なぜマセラティは三又の矛(トライデント)をエンブレムのデザインモチーフにしているのでしょう。今回はマセラティのエンブレムや社名など、気になる疑問に迫ってみたいと思います。マセラティに興味がある人は知っておいて損はありませんよ!
マセラティとは
マセラティ(MASERATI)はイタリアに本拠地を置く自動車メーカーです。1914年にボローニャ(Bologna)という地区で創業しました。
ボローニャは、高級スーパーカーの代名詞的存在である「ランボルギーニ」や2輪車ブランドとして高い知名度を誇る「ドゥカティ」も誕生した工業都市です。
フィアットクライスラーオートモービルズの傘下で、同じく傘下の「アルファロメオ」と共にスポーツカー部門を担当。数々のスポーツカーを排出しているだけでなく、近年ではラグジュアリー性を高めた高級サルーンやクロスオーバーSUVなども人気を博しています。
マセラティの社名は?
マセラティの社名の由来は創業者のアルフィエーリ・マセラティに由来しています。弟のエットレ・マセラティ、エルネスト・マセラティも同時に参加しました。
1932年にアルフィエーリ・マセラティが他界した後はビンド・マセラティが合流します。マセラティはマセラティ家の4兄弟が力を合わせることで誕生した自動車ブランドなのです。
エンブレムの意味や由来
マセラティといえば三又の矛を模した「トライデント」のエンブレムが大きな魅力です。以前はフロントノーズの中央に配置されていたエンブレムですが、近年はフロントグリルの中央にトライデントが大きく配置されていて存在感を放っています。
なぜマセラティはトライデントをエンブレムのデザインモチーフにしているのでしょうか。マセラティの創業の地であるボローニャのマッジョーレ広場には、ローマ神話に登場するネプチューンの像があります。
このネプチューンの像が手にしている矛こそがトライデントなのです。トライデントは勇気と力の象徴とされていますが、マセラティのトライデントには矛の先端にそれぞれ異なる意味があります。
左からエレガンス・ラグジュアリー・ハイパフォーマンスです。マセラティがラインナップしている車種はこれら3つの要素をすべて兼ね備えています。
また、元々アルフィエーリ、エットレ、エルネストの3兄弟でスタートしたということもあってマセラティ3兄弟の結束を表すという意味もあるのだとか。トライデントは自動車メーカーのエンブレムとしては比較的シンプルなデザインですが、とても深い意味が隠されていることがわかりました。
マセラティの車名の共通点
深い意味が隠されているのはトライデントだけではありません。実はマセラティがこれまで販売していた多くの車種には共通点があります。
マセラティは車名に「風の名前」をつけることを伝統としているそうです。例えば、マセラティを代表するフラッグシップセダンであるギブリにはサハラ砂漠からの乾いた熱風から名付けられています。
マセラティが満を持して発売した高級クロスオーバーSUV、レヴァンテは地中海に吹く東風が所以です。普段は穏やかな風ですが、日によって強く吹き付けることもあるそう。
そんなレヴァンテは運動性能とラグジュアリー性を両立したクロスオーバーSUVにぴったりの車名だと思います。現在はギブリとレヴァンテだけですが、かつては風の名前を由来としている車種が多数販売されていました。
まとめ
今回はイタリアの高級車ブランドであるマセラティの社名やエンブレムの所以について紹介しました車名が風の名前から名付けられているという意外な共通点も判明しましたね。
現在マセラティは創業者の一人であるアルフィエーリ・マセラティの名を冠したスーパーカー、「アルフィエーリ」を鋭意開発中です。これまで築き上げてきた高い技術やノウハウをふんだんに盛り込んだハイパフォーマンスカーになることが予想されています。
マセラティはこれからも、アルフィエーリのようなスポーツカーを多数手掛けていくことでしょう。今後もマセラティの動向が見逃せませんね。