タイヤのトレッド面を見てわかる色々なこと | CARTUNEマガジン
タイヤのトレッド面を見てわかる色々なこと

2019年05月21日 (更新:2020年07月10日)

タイヤのトレッド面を見てわかる色々なこと

タイヤのトレッド面には、様々な形の溝があるが、それぞれどんな役割をしているか詳しく理解している人は少ないでしょう。本記事ではタイヤの基本的な構造を紹介したうえで、トレッド面を見ることで何がわかり、自動車にとってどんな形で役に立つのかを解説します。

最低限知っておきたいタイヤの構造

aidbandさんの86ZN6タイヤの画像
aidbandさんの86ZN6タイヤの画像
引用元:aidbandさんの投稿

タイヤの素材はゴム層やベルト、ビードワイヤー、カーカスが使われ、自動車の重さや走行中の衝撃、発熱などに耐えながら、熱を逃がしてタイヤや車を守っています。

タイヤはトレッドに加え、サイドウォール、ショルダー、ビードの4つの構成にわかれています。

タイヤの素材

ゴム層

タイヤの基本素材はゴムですが、それは金属や木材などと違い、衝撃を吸収しやすく車の乗り心地を良くするためです。空気や水を通さないので腐りにくく滑りづらいので、生活の一部である車の構成要素にふさわしいのです。

ベルト

トレッドとカーカスの間にはめ込まれています。主に鋼鉄製が使われ、カーカスを強く締めつけてトレッドが容易に傷まないように守っています。

カーカス

カーカスはタイヤの骨格にあたる補強材で、車の重みや衝撃、充填空気圧への耐久性をタイヤに与えてくれます。ポリエステル、レーヨンコード、ナイロンなどタイヤの種類により素材が異なります。

タイヤの構成

引用元:tire.bridgestone.co.jp

トレッド

トレッドは回転することで路面に接触する部分です。つまり、タイヤ側面の中央部分がトレッドです。表面にはトレッドパターンという溝が刻まれており、雨水を弾いたり、スリップを食い止める役割などを持っています。

サイドウォール

サイドウォールはホイールを囲む正面のうち、最も屈曲のついた部分です。ここにメーカー名やタイヤサイズ、パターン名などが書かれており、タイヤに関する詳しい情報を知ることができます。

ショルダー

ショルダーはタイヤの側面のうち、両端にあたる部分を指し、カーカスを保護します。ラウンドショルダーとスクエアショルダーの2種類があります。

ラウンドショルダーは一般的なタイヤの多くに採用されます。丸みを帯びながらトレッドとサイドウォールをつなぎ、安定した操縦をサポートします。

スクエアショルダーはスノー系やハイスペック系など特殊なタイヤに採用されます。あまり角度がない状態でトレッドとサイドウォールをつなぎ、グリップ力を強めます。

ビード

ビードはタイヤの内側の弧を指します。ビードを構成するワイヤーは高炭素鋼線が束ねられており、カーカスの両端を固定しつつ、タイヤとホイールをしっかり密着させる役目を果たします。

トレッドを見てわかること

くりちゃん。さんのインテグラDB8タイヤの画像
くりちゃん。さんのインテグラDB8タイヤの画像
引用元:くりちゃん。さんの投稿

タイヤのトレッドを見れば、溝の形状、スリップサイン、タイヤの消耗度合いの三要素を知ることができます。

溝の形状

タイヤの溝の形状は「トレッドパターン」といわれ、メーカーや種類によりパターンが異なります。トレッドパターンがないタイヤは「スリックタイヤ」と呼ばれ、レース車両に対しドライ用に使用されます。

タイヤに溝があると駆動や制動などのパワーを車に伝えやすくなり、操縦性や安定性にも貢献します。またタイヤの熱を逃がしやすくなり、雨天時には排水効果も見込まれます。トレッドパターンには生活車両に装着されるタイヤとして、あらゆる状況に対応できる役割があります。

スリップサイン

スリップサインとはタイヤの溝の奥のうち、小さなコブのように盛り上がっている場所です。タイヤ全体で4~9ヶ所に設けられています。

タイヤの表面が摩耗を繰り返した結果、溝の深さが1.6mm以下になると、コブが表出します。1.6mmの数値は道路運送車両法で定められた基準ですので、溝の深さが規定数値以下になったら安全のためすぐに新しいタイヤに交換してください。

スリップサインが出るほどタイヤが摩耗したまま運転を続けていると、わずかなミスなどで車がコントロールを失い事故を起こす可能性があります。

またスリップサインがタイヤから表出したまま車検に出すと不合格になりますので注意しましょう。

タイヤの使われている部分

タイヤのトレッド面をチェックすると、タイヤのうち消耗している部分とそうでない部分を見分けられます。特にサーキットで走行したときなどに顕著に表れやすいです。

自動車の運転状況により、四輪のうちどのタイヤがよく摩耗するか、またはタイヤ自体のどの部分が摩耗するかが異なります。

四輪のうち摩耗しやすい場所

四輪のうちでは、フロントタイヤが消耗しやすいです。多くの車はフロントに重量配分が大きく設定されているからです。タイヤの摩耗は駆動形式でも左右されます。たとえばFF車の場合はエンジンをフロントに据えながら前輪で駆動させるため、フロントタイヤが摩耗しやすいです。

サーキット走行では周回方向により同じ側のタイヤが特に磨耗するので、グリップが感じられなくなったらピットインしてタイヤを交換しましょう。走行終了時にチェックすると、タイヤの場所によって摩耗度合いが違うことがわかります。

タイヤの特定部分だけが摩耗している場合

ひとつのタイヤで特定の部分だけが摩耗している場合もあります。これは空気圧が正しくないのが原因ですので、空気圧を確認しましょう。

空気圧が正常な場合は、車の足まわりがズレている可能性があります。悪路を走ったり異物を踏んだりしたことで足まわりがダメージを受け、部品配置に歪みが生じてしまいます。それをそのまま放置してしまうとタイヤの特定の箇所だけ摩耗してしまう状態になりますもしそのような場合は、車のアライメント調整することで問題は解決できます。

まとめ

いもGさんのエクストレイルDNT31の画像
いもGさんのエクストレイルDNT31の画像
引用元:いもGさんの投稿

車のタイヤはゴム製で、トレッド、サイドウォール、ショルダー、ビードの四部分で構成されています。このうち接地面であるトレッドを定期的にチェックすることで、摩耗によるスリップサインの表出や、摩耗の大きな箇所を知ることができます。タイヤの摩耗が1ヶ所でも激しくなっている場合は安全のため、すぐに交換しましょう。

また新しいタイヤを購入する際はトレッドパターンに注目してください。トレッドパターンの刻まれ方により、タイヤの特徴が分かります。低燃費や乗り心地などの実用性重視か、グリップや高速安定性などの走行性能重視かでトレッドパターンも異なりますので、カー用品店などを訪れた際はよく見てみましょう。

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