2019年04月23日 (更新:2022年10月21日)
ミニF系のホイールについて解説!ホイールの交換方法も紹介!
新車購入をお考えの方もいらっしゃると思います。そこで気になることは、タイヤホイールのサイズが気になる方もいらっしゃるでしょう。純正にするのか社外にするのか、今まで使っていたホイールは使用できるかなど、ホイールについての基本情報をご紹介します。
ホイールの基本事項
まずはホイールの見方をご紹介します。インチの数字が大きいとホイールは大きいけどJって何?P.C.Dとは一体何かわからない!となってしまうとホイールのカタログを見てもピンときません。では、ホイールのサイズについてご紹介します。
ホイールの構成
たくさんの名称があるホイールですが、ここではホイールを選ぶ際に必要となる数字が表記されている部分に関わる名称をご紹介します。必要なのは、リム径、リム幅、フランジ形状、ボルト穴数、P.C.D、インセットについてです。
リム径
リム径とは、ホイールを側面から見た時の直径で、インチで表記されています。当然、数字が大きくなれば直径が長くなるということです。大きすぎると車に入りませんし、タイヤの外径を合わせなければ速度表記が狂ってしまいます。車に合ったホイールを装着するのがベストです。
リム幅
リム幅は、タイヤが接するホイールの部分の長さです。ホイールの太さにあたります。こちらもインチで表記されており、リム幅の表記が大きければ太くなるということです。タイヤが車からはみ出た場合は車検非対応となったりタイヤハウスに当たってハンドルが切れなくなるので、こちらも太すぎてはいけません。
フランジ形状
B、J、JJで表記されるフランジ形状ですが、リムの端の形状です。これに関してはサイズによって変わるので、選べるものではありません。形状は、タイヤを支えるために変化するのです。
ボルト穴数
ボルトが入る穴の数です。基本的には4穴から6穴まであります。穴の数が合わないと、当然装着することができませんので大切なものになります。
P.C.D
ピッチサークルダイアメーターの略称で、ボルトの穴の広さになります。国産車は114.3か100ですが、あとでご紹介するF型MINIに関しては国産車と異なるため、注意が必要です。
インセット
ボルトがハマる面の位置です。プラスにいくほどボルト面は外側にいきますのでタイヤは内側に入りますし、マイナスに行くとその逆になります。タイヤをはみ出さないように、内側に当たらないようにと考えると、この数値も重要になります。
サイズ表記
それではホイールのサイズ表記に関して見ていきましょう。ホイールには表記があり、そのホイールがどれだけの大きさなのか必要なことが記載されています。内容は先ほどご紹介した数値についてです。
リム径×リム幅 フランジ形状 ボルト穴数-P.C.D インセット
となります。それでは、実際の表記で見ていきましょう。
17×7.5 J 5-112 +50
これは17インチで7.5J、5穴のP.C.Dが112、インセットが50のホイールということになります。これは、MINI3ドアcooperSに装着されているホイールです。このように、P.C.Dが国産と異なるため、ホイール探しに苦労する可能性が高いです。
MINIのタイヤ交換方法
MINIのタイヤ交換方法は、国産車といくつか異なる点があります。大きな違いはナットではなくボルトであるということと、ジャッキアップポイントが特殊です。これらを理解していないと、いざタイヤ交換を行う際に苦労することになります。
また、最近は国産車にも増えていますが、スペアタイヤの装備はありません。トランクの下を開けると注入するタイプのパンク修理キットとエアを入れるコンプレッサーが入っているのみとなります。
そのため、急なパンク修理のためのタイヤ交換は行う必要がありませんが、雪が降る地域であればご自分でタイヤ交換を行う方もいらっしゃると思います。そのため、違いについてしっかりと押さえておきましょう。
ボルトで固定する
国産車のタイヤ交換を行なったことがある方であれば、タイヤをハブから出ているボルトに差し込むことが通常だったと思います。しかし、MINIにボルトは出ていません。代わりに穴が空いており、そこにホイールを合わせてボルトを差し込むのです。
ホイールとハブが噛み合うポイントがあるので、穴を合わせる際は慣れれば苦労しませんが、初めて行う方は苦労するかもしれません。合わせている最中にタイヤが外れることもあるので、足で固定しながら合わせるとストレスなく交換できると思います。
また、初めからインパクトレンチを使用することはあまりお勧めできません。力加減によってボルトの山が潰れてしまうこともあるので、差し込んで少し回してから使用した方が良いですね。
特殊なジャッキアップポイント
MINIのジャッキアップポイントはBMWと同じく、樹脂製のパーツが装着されています。今まで何度もジャッキアップしてポイントが潰れた車を見たことはありませんか?普通の車であればボディから直接出ているので交換は不可能ですが、BMWは交換を可能にしたのです。
しかし、これにはジャッキにアタッチメントを装着するか、あらかじめ頭の小さいジャッキを準備しなくてはなりません。アタッチメントはメーカーにより価格は様々ですが、安価なものもありますので準備しておくことをお勧めします。
BMW ジャッキパッドアダプタ
MINIF系のホイールサイズ
それでは、現行であるFシリーズのホイールサイズを見ていきましょう。基本的にはアロイホイールとありますが、日本で言われるアルミホイールです。発音の違いからアロイと表記されています。
3ドア/5ドア/コンバーチブル
ONE/COOPER | 15×5.5J 5-112 +45 |
---|---|
COOPER S/JOHN COOPER WORKS | 17×7J 5-112 +54 |
ONEはスチール、その他はアロイ
クラブマン
ONE/COOPER | 16×7J 5-112 +47 |
---|---|
COOPER/COOPER S | 17×7.5J 5-112 +54 |
JOHN COOPER WORKS | 19×8J 5-112 +54 |
全てアロイ
クロスオーバー
ONE/COOPER | 16×7J 5-112 +41 |
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COOPER/COOPER D | 17×7.5J 5-112 +52 |
COOPER S/ES/JOHN COOPER WORKS | 18×7.5J 5-112 +51 |
全てアロイ
社外ホイールに交換する際の注意点
特殊なP.C.DであるMINIですが、各社がMINI用として112のホイールを販売しています。しかし、MINIの純正ホイールを持ったことがある方なら気づくかもしれませんが、MINIのホイールは非常に重いです。
この重さは、低重心のフィーリングを出すのに一役買っているということも覚えておくべきです。ホイールを社外製にして、「なんだか接地感がなくなった」という声も聞きます。高速走行での安定感にも関わりますので、注意してください。
まとめ
ホイールの見方からMINIの純正ホイールについてをご紹介しました。上位モデルのSやJOHN COOPER WORKSなどは純正でもツライチを演出しているあたりがさすがはドイツ車ですね!
デザインなどから社外ホイールを検討されている方もいらっしゃるかもしれませんが、P.C.D112は絶対に外さないでください。基本的にMINI専用で販売されているので、写真にはMINIが写っていることが多いです。そう考えると、ホイールは選びやすいですね!