2019年02月05日 (更新:2022年12月09日)
スバルのロゴやエンブレムの由来を紹介します!
日本車のフロントやリアには、見ればどこのメーカーかすぐにわかる、エンブレムが取り付けられています。スバルにも、一目でスバル車とわかるエンブレムが使われていますが、実はこのエンブレムが採用された当初の社名は、富士重工業。企業名を連想させるものではなかったのです。今回は、スバルのエンブレムはどのような由来で現在のデザインとなったのか、詳しくご紹介します。
スバルのエンブレム
スバルのロゴ・エンブレムといえば、星が6個つながっているマークが有名です。この六つ星がつながっているのを「六連星(むつらぼし)」と呼び、スバリストをはじめ多くの方に親しまれていいます。
スバルのロゴ・エンブレム「六連星」
スバルのシンボルマークとして車のエンブレムに使われている「六連星」の由来は、おうし座のプレアデス星団、和名「昴」からきており、比較的明るく、肉眼でも6つの星の集まりが見えることから「六連星」と古くから呼ばれています。
スバルが初めて「六連星」を取り入れたのは、スバル360が誕生する際、社内の募集案に、当時基本デザインを担当した社外工業デザイナーの佐々木達三が手を加えたものを採用したのが起源といわれています。車のブランド名、スバル=昴が六連星であること以外にもう一つ、デザインを選考した当時、富士重工業が旧中島飛行機の系列会社5社を吸収合併することとなり、6社を統合するという意味を込めて「六連星」が選ばれたのです。
スバルのロゴ・エンブレムの歴史
スバルのエンブレムは、最初に採用されたスバル360から今に至るまで、数種類のデザインが採用されてきました。スバル360のエンブレムは、地球から見えるプレアデス星団の六連星を模し、リングのまわりに星を連ねたデザインで、現在でも受け継がれています。
しかし、初めて採用されたものは今に比べてリングが真円に近く、ゴールドではなくシルバーのデザインという違いもありました。
その後、エンブレム内を赤や青、黒、緑といった色を塗ったデザインも登場し、さらに1980年代になると、星の周りを黒く強調したモノや、星を繋ぐ線が無くなったデザインのエンブレムも混在し始めます。レオーネのモデル末期の昭和が終わるころには、「六連星」のエンブレムが「野暮ったい」とか「ダサい」と敬遠されるようになり、スバルでは、輸出車以外の国内販売モデルに、車名ごとにエンブレムを与えるスタイルに変更。
平成初期の1993年頃から、スバル車にはスバル統一の六連星が採用されていないのです。しかし、GMと業務提携を結んだ翌年の2001年、グローバル企業として存在感を示すために「六連星」が復活。その際の、六つの星が横につながった「新しい六連星」エンブレムのデザインは、現在も採用されています。
スバルのエンブレムをDIYカスタム!
カスタムの一つに「エンブレムの塗装」があります。塗装と聞くと尻込みする人も少なくありませんが、エンブレムのような小さなパーツであれば失敗の確率も非常に少ないので、車の外装ほど難しくなく、お金もあまりかからずにオリジナリティを出せる、おすすめのカスタムなのです。
エンブレム塗装手順
エンブレムを塗装するには、まず車体からエンブレムを外す必要があります。エンブレムは両面テープで貼り付けられているので、ドライヤーでエンブレムを温めて外します。スバルのエンブレムは、クリアーの樹脂に裏側から塗装がされているので、裏側の下地処理をしっかり行うことが重要です。
用意するもの
- サンドペーパー#180、#240、#320
- 耐水ペーパー#800、#1,200
- シリコンオフ
- 好きなカラーの缶スプレー
缶スプレーは、車用の塗料だけでなく、プラスチックに塗装できる塗料であれば模型用でも問題なく塗装できます。
作業工程
手順1
エンブレム裏を確認し、両面テープの糊がついていたら、シリコンオフを使い綺麗にします。エンブレム表面の六連星のメッキに傷がつかないようにマスキングテープで養生します。
手順2
エンブレム裏側に塗装してある色を、サンドペーパー#180を使い削っていきます。旧塗膜があらかた剥がれたら、#180のペーパー目を消すように#240、そして#320と番手を上げて最終的に#320のペーパー目にします。続いて、#320のペーパー目を消すために#800の水研ぎペーパーを使いペーパー目を消し、最終的に#1,000のペーパー目にします。この時全体に曇った感じになりますが、全て#1,000のペーパー目になっていれば塗装後にペーパー目が浮き出る不具合は起きません。
手順3
よく乾燥させてから、綺麗なメリヤスウェス等を使いシリコンオフで脱脂します。脱脂後は、塗装面を指や手で触らないように注意してください。
手順4
いよいよ塗装ですが、ほこりが付かないようにガスレンジ用のアルミガードを使うと効果があります。一度に塗装せずに3回に分けて行いましょう。
- 1度目はパラ吹きといって、塗料の乗りを見ます。ここで塗装に不具合が出たら、一旦シリコンオフからやり直しましょう。
- 2度目は、ある程度色が決まるように塗装をします。
- 3度目に、色が透けないよう厚めに塗装をしますが、2度目の塗装が指触乾燥してから行います。
- よく乾燥させてから両面テープを貼り付けて、車に取り付ければ完成です。
塗装の基本は、焦らないことと下地処理に手を抜かないことです。このほか、カスタム塗装も可能で、キャンディーカラーを最初に塗装してからシルバーメタリックをサランラップで軽くたたくように塗装をし、最後にベースとなる黒を吹けば、エンブレムにラップ塗装ができます。
まとめ
スバルのエンブレムは、6つの星からなる「六連星」がトレードマークです。夜空の星座と企業の合併から生まれた、このスバルのエンブレム。幾度となくエンブレムデザインを変え、現在の形となりましたが、これからも基本の「六連星」の形を変えずに進化していくことでしょう。