2019年03月19日 (更新:2024年07月31日)
BMWミニ「ONE(ワン)」とは!?詳しく解説!
愛くるしい姿や見た目や、その見た目とは裏腹な走行性能でファンを魅了し続けるBMWミニ。車好きな男性に限らず多くの女性ファンまでもが虜なっている方が多いのですが、BMWミニの魅力とは一体何なのでしょうか。現代らしい新しさにクラシックが融合されたスタイリッシュな外観?それともアソビ心の溢れる精錬されたメカニカルなインテリア?もしくはハンドリングが良くキビキビと走ってくれるスポーティな一面?
今回はそんな多くのキャラクターでファンを作り続けてきたBMWミニが更に求めやすくなった「ONE」というグレードについて触れていきたいと思います。
BMWミニとは
BMWミニとは、2001年にBMC時代と呼ばれる「先代ミニ」「クラシックミニ」「ローバーミニ」と呼ばれる時代のミニをモチーフとして発売された新型モデルのことで、現在では「ニューミニ」またはBMW社の参加となったことが起因になり「BMWミニ」と呼称されることがあります。
BMWミニはボディサイズこそ大きくなってしまいましたが、足回りやボディ剛性がしっかりしており街乗りから高速走行までお手の物です。ハンドリングも非常によく、ちょっとしたワインディングもある程度のハンドル操作とアクセル、ブレーキワークで思っているよりニュートラルに曲がってくれますのでFF車特有の「しっかりと曲げる感覚」という場面にも滅多に出くわす事がありません。
「ONE(ワン)」とは
そんなBMWミニの中でも求めやすく維持しやすいエントリーモデルとして登場したのがミニONEです。現行のF系後期モデルに搭載されているエンジンは直列3気筒 DOHC 1.5L ターボエンジン、オートマチックは7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)となっており今までの6速ATより素早いギアチェンジを実現、ダイレクトなドライブフィーリングを楽しむことができます。(もちろん6速MTもラインナップされています)
ミニONEは主要装備こそ必要最低限なのですが走りの面ではトータルバランスも非常に高く、エントリーモデルとは到底思えないポテンシャルを隠し持っています。
まずは車の心臓部と揶揄されるエンジン。街乗りでは信号待ちからの加速でもしっかりと路面を蹴り飛ばしてくれるトルク、背中に来る加速Gは低速トルクの良さが物語っています!
再加速を始めた時もレスポンス良く反応し、1.5リッターエンジンとは思えないトルクで背中を押してくれるのでストレスを感じる場面がなくとても気持ちいいです。
一方、ワインディングでは街乗り時に多少固めかなと匂わせていた足回りが本領発揮してくれます。1200kg程の車体は路面としっかりマッチするようにスムーズにギャップを入力し、ミニの伝統と言われているゴーカートフィーリングを味わうきっかけになってくれます!
最低限のシンプル装備とは思えない運動性能と遊び心を醸し出し、ドライバーの気分を高揚させてくれるミニONEのキャラクターこそが昔ながらのカフェレーサーイズムを継承しているのではないでしょうか。
「クーパー」との違い
現行のBMWミニONEには「ミニ 3ドア」「ミニ 5ドア」「ミニ クラブマン」「ミニ クロスオーバー」の4種類ほどラインナップがありますが、クーパーやクーパーSとは何が違うのでしょうか?オプションで変更できる点は多々あるのですが、基本的なラインナップの3ドアモデルでエクステリアやエンジン等の違いを見ていきましょう。
ミニONE
- ルーフカラー選択はボディ同色のみの選択になる。
- ミラーレンズカバーのカラー選択はボディ同色のみ選択となる。
- 直列3気筒 DOHC 1.5L ガソリンターボエンジンのみの選択になる。
- 標準装備項目が抑えられている(タッチスクリーンナビ、アクティブクルーズコントロール、衝突回避・被害低減ブレーキ、コンフォートアクセス等)
ミニクーパー
- ルーフカラー選択はボディーカラー、ホワイト、ブラックの3種類から選択可能。
- ミラーレンズカバーのカラー選択はボディーカラー、ホワイト、ブラックの3種類から選択可能。
- ガソリンエンジンはONEと同じ排気量の直列3気筒 DOHC 1.5L ターボエンジンですが、出力はONE搭載の物より引き上げられています。
- ボンネットストライプが追加されストライプカラー選択はホワイト、ブラックの2種類から選択可能。
- クーパーグレードからガソリンエンジンの他にディーゼルエンジンの選択も可能です。
- 標準装備としてタッチスクリーンナビ、衝突回避・被害軽減ブレーキが追加された。
ミニクーパーS
- ルーフカラー選択はボディーカラー、ホワイト、ブラックの3種類から選択可能。
- ミラーレンズカバーのカラー選択はボディーカラー、ホワイト、ブラックの3種類から選択可能。
- ボンネットフードにエアインテークトリムを追加。
- ラジエターグリルにSエンブレム追加、バンパー下部にエアインテーク追加。
- 直列4気筒 DOHC 2.0L ガソリンターボエンジン、直列4気筒 DOHC 2.0L ディーゼルターボエンジンの選択が可能(ディーゼルエンジンは6速ATのみの設定)
- クーパーの装備に加えアクティブクルーズコントロール、コンフォートアクセスも追加され標準装備は全て付いている。
- ミニONE、ミニクーパーよりインチアップされた17インチホイールが装着されている。
JC08モードによる各ラインナップやグレードによる燃費
ミニONEシリーズ
ラインナップ | エンジン | トランスミッション | 燃費(JC08モード) |
---|---|---|---|
3ドア | 1.5L 3気筒ターボ | 7速DCT | 17.8km/L |
5ドア | 1.5L 3気筒ターボ | 7速DCT | 17.5km/L |
クラブマン | 1.5L 3気筒ターボ | 6速AT | 17.2km/L |
クロスオーバー | 1.5L 3気筒ターボ | 6速AT | 14.2km/L |
ミニクーパーシリーズ
ラインナップ | エンジン | トランスミッション | 燃費(JC08モード) |
---|---|---|---|
3ドア | 1.5L 3気筒ターボ | 7速DCT | 17.7km/L |
5ドア | 1.5L 3気筒ターボ | 7速DCT | 16.3km/L |
クラブマン | 1.5L 3気筒ターボ | 6速AT | 17.1km/L |
クロスオーバー | 1.5L 3気筒ターボ | 6速AT | 16.6km/L |
3ドアD | 1.5L 3気筒ディーゼルターボ | 6速AT | 23.9km/L |
5ドアD | 1.5L 3気筒ディーゼルターボ | 6速AT | 23.9km/L |
クラブマンD | 2.0L 4気筒ディーゼルターボ | 8速AT | 22.0km/L |
クロスオーバーD | 2.0L 4気筒ディーゼルターボ | 8速AT | 21.2km/L |
クロスオーバーD | 2.0L 4気筒ディーゼルターボ | 8速AT | 21.3km/L |
ミニクーパーSシリーズ
ラインナップ | エンジン | トランスミッション | 燃費(JC08モード) |
---|---|---|---|
3ドア | 2.0L 4気筒ターボ | 7速DCT | 16.4km/L |
5ドア | 2.0L 4気筒ターボ | 7速DCT | 16.4km/L |
クラブマン | 2.0L 4気筒ターボ | 8速AT | 16.6km/L |
クロスオーバー | 2.0L 4気筒ターボ | 8速AT | 15.5km/L |
3ドアD | 2.0L 4気筒ディーゼルターボ | 6速AT | 23.8km/L |
5ドアD | 2.0L 4気筒ディーゼルターボ | 6速AT | 23.8km/L |
クラブマンD | 2.0L 4気筒ディーゼルターボ | 8速AT | 22.7km/L |
クロスオーバーD ALL4 | 2.0L 4気筒ディーゼルターボ | 8速AT | 20.8km/L |
クロスオーバーE ALL4 | 1.5L 3気筒ターボ+電気モーター | 8速AT | 17.3km/L |
※上記モデル後のアルファベット「D」は全てディーゼルエンジン搭載モデル。「E」はプラグインハイブリッド搭載モデル。
やはりエントリーモデルのミニONEだと、主要装備の差により車重が軽いので燃費が良いですね。初期費用も最上位グレードと比べると約半額なのでとてもお求めやすいのではないでしょうか?
まとめ
今回は多くのファンを獲得してきたミニの新時代3代目モデル、F型BMWミニ ONEについての解説でした。ドアの枚数やボディ形状により居住空間や車重は変わってしまいますが、ライフスタイルによってどのミニが合っているのかを探す楽しみもあります。もしかしたらあなたをエンスージアストへと導く相棒となってくれるかもしれませんね!