2019年04月13日
MINI R56の中古が狙い目!?カスタム例も紹介しちゃいます!
MINIがBMWから発売されるようになって2代目にあたるR56。中古市場を見ると、このR56が狙い目なのです!今回は、R56の魅力と一体どれくらいの価格で購入できるのかをご紹介いたします。
MINI R56ってどんなモデル?
まずMINIと言えば、過去に販売されていたローバーMINIと、現在販売されているBMW MINIに分けることができます。なぜそのような分類になったのかの経緯、そして、なぜR56がオススメなのかについてを見ていきましょう。
ローバーからBMWへ移ったMINI
MINIが生まれたのは1959年、イギリスのローバーという会社の前身である、BMCから販売されました。クラシックMINIと呼ばれることの多いローバーから販売されていたMINIですが、2000年の販売終了まで、なんと41年間も民衆に親しまれてきたのです。
しかし、ローバーの経営不振により、1994年にBMWに買収されることとなります。そして2000年、BMWはMINIブランドを残して、ローバーが持っていた他のブランドを売りに出すのです。
こうして、BMWが所有するMINIブランドから開発、販売されたMINIが2001年に誕生したR50というMINIなのです。そしてその5年後にあたる2006年に発売された2代目こそが、R56です。
トラブルの少ないR56
輸入車と言えば、「なんだか故障が多そう」と不安になる方も多いかもしれません。しかし、R56は丈夫であるという定評があります。MINIディーラーのとある店舗の工場長曰く、R50とR56を比較すると、故障の件数が圧倒的に少ないのがR56だそうです。
これは、年式が古いという理由ではなく、発売から修理件数を調べても圧倒的に違うのだとか。R50が世界的にヒットしたことを受け、次のモデルを発売する際にBMWが技術を結集したとも言われています。
これはエンジン開発にも言えることであり、R50はBMWとアメリカのクライスラーが共同で作ったトライテックという会社が制作にあたりましたが、R56からはプジョーなどにエンジンを供給するPSAという会社と共同開発を行なっています。
BMW、クライスラー共に排気量の大きいエンジンを作成するのに長けていた会社とは違い、小型エンジンに対して長年のノウハウを持った企業との共同開発となったのです。
R50と比較し、車体が大きくなってしまったことから、もはやMINIではないという声もありますが、故障の少なさからもBMWが細部にわたってこだわって作った車種だと言えるのではないでしょうか。
「R」時代のファンも存在
現在販売されているハッチバックタイプのMINIは、F56と言います。F56になってからは、BMW色が強くなったとも言われています。2013年に3代目となるF56が販売されて、大きな変更となった点をご紹介します。
センターメーターの存在
MINIの特徴として、運転席と助手席の間に大きな速度メーターが付いていましたが、R56はハンドルの後ろについているメーターにデジタルで速度を表示させるタイプに変更。見にくさはありませんが、MINIの特徴がFになることで一つ減ってしまった、とも言えるでしょう。
今ではメーターががついていた場所にナビが埋め込まれています。R56にもナビがついているモデルも存在しますが、メーターの機能もついていたので、このFの変更点は丸いデザインはそのままとはいえ、寂しさを感じる人も多いようです。
DIYが行いやすいR56
F56のエンジンルームを開けてみるとわかるのですが、エンジンオイルのレベルゲージすら存在しません。F56のエンジンオイル交換は診断機を使用してオイルレベルを計測します。
このように、ドライバー自身がメンテナンスを行おうとした場合、かなりの知識と技術が必要になったので、もし、自分でメンテナンスを行いたい方であれば、R56のほうがお勧めできます。
ゴーカートフィーリングが味わえるR56
MINIのコンセプトとして一番特徴的なのがゴーカートフィーリングです。フィーリングがダイレクトに伝わり、曲がる、止まる、進むの感覚は、まるでゴーカートのよう。
F56の加速性能やブレーキ性能は確かに素晴らしいものですが、どこか静かな印象を受けます。昔体感した、トヨタAE86と90マークⅡのような違いです。ダイレクトに伝わる運転が好きな方には、R56はもってこいです。
気になるR56のグレードとスペック
クルマ好きにはたまらないモデルのR56ですが、グレードはベースタイプのONE、パワーアップしたCOOPER、ターボ車のCOOPER S、COOPER SのカスタムモデルのJOHN COOPER WORKSです。スペック表をご紹介いたします。
ONE | COOPER | COOPER S | JOHN COOPER WORKS | |
---|---|---|---|---|
排気量 | 1.6L(前期は1.4L) | 1.6L | ||
外寸(全長×全幅×全高) | 3740×1685×1430(mm) | |||
車重 | 1130kg | 1210kg | 1200kg | |
定員 | 4人 | |||
馬力 | 98ps(前期は95ps) | 122ps | 184ps | 211ps |
トルク | 153N・m(前期は140N・m) | 160N・m | 240N・m | 260N・m |
カタログ燃費 | 15.4km/L(MTは18.8km/L)(前期はAT14.2km/L、MT17.2km/L) | 15.4km/L(MTは18.8km/L) | 13.6km/L(MTは17.8km/L) | 13.0km/L(MTは16.3km/L) |
見た目にはほぼ変わりませんが、エンジンのスペックと標準装備のオプションが異なります。後期モデルのMT車のみ、エンジンが温まり外気温3度以上で作動するアイドリングストップがついているので、低燃費にも貢献しています。
さらに、MTで心配な坂道発進に関しても、ヒルアシスト機能というブレーキを離しても2秒間下がらないという機能がついていますので、全く心配いりません。中古車でも自分が欲しいオプションがついている車を探すことで、理想のR56に出会うことは可能です。
MINI R56の中古車が安いってホント?
いくら中古と言っても、やはりMINIは高いというイメージかもしれません。それでは、現在MINIの販売価格はどの程度なのか、中古市場を探ります。これで予算も組めますね!
年式と価格で狙いを定める
それでは、具体的にR56の中古市場を見ていきましょう。2007年から2014年まで発売されたR56ですので、年式により価格は変動します。まずは、グレードを分けずに中古市場を見ていきます。
年式 | 価格 |
---|---|
2007年 | 40万円台 |
2008年 | 60万円台 |
2009年 | 90万円台 |
2010年 | 90万円台 |
2011年 | 120万円台、90万円台、70万円台 |
2012年 | 120万円台 |
2013年 | 160万円台、120万円台 |
2014年 | 160万円台〜130万円台 |
やはり中古車市場は10年という区切りで高くなるということがお分りいただけると思います。いくら故障が少ないと言っても、樹脂パーツの劣化はどうしても避けられません。
また、2011年から価格が上がっている理由は、2010年3月と10月にマイナーチェンジを行なったことが大きいでしょう。3月はBMWの技術であるバルブトニックシステムがついて燃費が向上し、10月には外装のマイナーチェンジが行われました。
しかし、数値からすると2011年に登録された車両の中でも、90万円台や70万円台の車両も多く見られます。このことから、マイナーチェンジが行われた直後に販売された2011年モデルが狙い目と言えます。
90万円台、70万円台で最も多いモデルはCOOPERです。その中でも、走行距離が5万km未満の車両も多く見られることから、やはり狙い目は2011年あたりのCOOPERが魅力的だと言えます。
中古選びで後悔しないためのオプションチェック
MINIのオプションはたくさん種類があり、新車購入時に色々と迷ってしまうことも多いです。しかし、中古車ともなると「こんなオプションがあったのか!」と後悔することも多々あります。
購入した後で、「あれもあったほうがよかったなぁ」と後悔しないように、後付けが難しい主なオプションパーツをご紹介いたします。
バイキセノンヘッドライト
最近の車には標準で装着されていることも多いHIDというヘッドライトです。国産車であれば社外品の交換も可能ですが、MINIに関してはなかなかの大工事となります。その理由が、灯火類に異常が出ると警告が出るシステムが備わっているから。
さらに、ヘッドライトの形状も異なることで、後付けを考えるとその費用は膨大です。もしヘッドライトが明るくなければ嫌だという方には、バイキセノンヘッドライトのついた中古車を探すべきです。
インテリアサーフェイスの色
R56には、内装の色がオプションで2種類あります。ブラックとベージュがあるのですが、これも後から変えるとなると内装を全て剥がして交換しなくてはなりません。印象もがらりと変わるため、好みの色を選択すべきです。
また、MINIの内装には伝統的に円のデザインが多く使われています。その円の淵に、クロームラインインテリアというメッキの縁取りが施されているものがありますが、こちらは後付け可能です。
SPORTモード切り替え
R56でSPORTモードが搭載されている車種は珍しいようですが、存在します。SPORTモードのスイッチを入れると、ステアリングか重くなり排気音が代わり、アクセルレスポンスが変わるのです。
これに関しては好みになりますし探すのも大変ですが、もし気になった方やついていなければ後悔するような方に関しては、なんとしてでも探し出して欲しいと思います。
室内LED
こちらも、最近の国産車にオプションでありますが、足元やシフトノブ周りを照らすためのLEDがオプションでついています。スイッチ一つで色も変えられるため、もし欲しい方がいれば確認が必要です。
このオプションに関しては、荷室のシガーソケット増設などのオプションとセットになったペッパーパッケージに含まれているため、装備されている車種が多いことも特徴です。
ミニR56のカスタム事例を紹介!
R56についてご紹介しましたが、どのようなカスタムを施した方がいらっしゃるのかをご紹介いたします。純正でも個性的なMINIを、さらに自分らしくカスタムしたカーチューンユーザーの方々です。
注目すべきはヘッドライト。3代目にあたるF56前期のようにヘッドライト上弦にLEDライトが装着されてます。外装は現代風に、走りはR56のゴーカートフィーリングという、まさにいいとこ取りのカスタムです。
シフトノブ前方にあるドリンクホルダーのカスタムです。充電式で光る仕様になっているので、ドリンクを入れていない時にはオシャレな内装を演出できます。ペットボトルを入れた場合はボトルが光るので、それもまた内装を際立たせますね!室内LEDを赤にすると、ベストマッチです!
ツライチを演出したホイールがなんともかっこいいです!JOHN COOPER WORKSには純正でブレンボのブレーキキャリパーがついているので、最近流行のキャリパーを塗っているのではなく本物のブレンボです。
スポークの細いホイールを履くことによってブレンボのビッグキャリパーが存在感を増し、R56本来の性能である走りを強調する演出になっています。なんともかっこいいですね!
まとめ
R56の生産が終了となったのが2014年ですから、今からちょうど5年前です。最終型を狙うのも良いですが、現在はマイナーチェンジ直後のモデルが人気のようですね。2018年に現行型のF56がマイナーチェンジしたため乗り換える方も多く、今がR56が選べるチャンスとも言えるでしょう。
後付けが難しいオプションパーツもあるため、妥協を許さずに自分の好みのR56を探してください。きっとどこかで出会えるはずです。理想のR56に出会えることを願っています!