本当に200馬力?トヨタ86の馬力事情を紹介します!

2019年04月11日

本当に200馬力?トヨタ86の馬力事情を紹介します!

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2016年にマイナーチェンジが行われたFT86 。ニュルブルクリンクのレース経験をフィードバックしています。高回転型のパワーウェイトレシオであり、かなりレアな高出力エンジンといえそうです。カタログの主要諸元表にみるスペックはワクワクさせてくれますが、実際のところ200馬力(ps)出ているのか気になるところ。諸説ささやかれるスペックの裏事情に迫ってみました。

トヨタ86のエンジンスペック

主要諸元表では200psの最高出力、205N.mの最大トルクとなっています。2リッターの自然吸気であるNAにもかかわらず、このスペックが出せるのは高性能な水平対向エンジンだからといえるでしょう。ポルシェやスバルが採用するこのエンジンとは、一体どんなものなのでしょうか?

スバル水平対向エンジンとは?

水平対向エンジンとは偶数気筒のピストンを左右水平に置いた形式で、対になるピストンが常に外側へ向かって動きます。例えば、直列エンジンは各気筒が上向きで直列に配置されるもの。V型エンジンなら直列に並んだシリンダーを2つ、左右斜めにV型に置いて組み合わせたもののことをいいます。

水平対向エンジンの優れている点を挙げてみました。

  • 振動が少ない
  • ピストンが水平で互い違いに配列され、ピストンが動くことで発生する振動を打ち消す作用があり、スムーズな回転運動が起こる
  • 低重心を実現

低剛性で理想的な重量と回転バランスを持ち、一般的な直列型やV型以上の素性に優れているといわれることも。この水平対向エンジンの優位性が分かりやすいのはラリーなどのモータースポーツです。ジャンピングスポットで宙を舞っている姿勢が横置きFFべースのマシンとは全く違って見えるのではないでしょうか?ほとんどのマシンはジャンプの際、スピードがのりすぎていると、空中で姿勢を崩し着地の時挙動を乱します。しかし水平対向エンジンは、オーバースピードでジャンプをしてもほぼフラットな状態で着地することが可能です。また、スーパーGTで低重心を活かしたコーナリングの速さにも定評があります。問題点としては、部品が多く、排気の取り回しが複雑でコストがかかるということ。また、エンジンが平らで横幅が広くなるためエンジンルームにある程度の幅がないと納められないという点にあります。独自性を持つことでシェアを維持しているスバルは、今後も変わることのない水平対向エンジンの開発を続けていくことでしょう。

トヨタとスバルが作り出した「チーム86」

トヨタのエンジンの主流となるD-4Sエンジンは、筒内直接噴射と吸気ポートに噴射するポート噴射を状況に応じて最適に制御するツインインジェクターを備えています。86がリッター100psを達成するために考えられたのは、スバルの水平対向エンジンに加えて、トヨタの今までとは違う次世代D-4Sシステムを融合することでした。メーカーの垣根を超え試行錯誤を繰り返しながら生まれた新しいD-4S×水平対向エンジンは1回目のベンチテストで目標としていた200psをクリアすることができたのです。

トヨタ86で最高出力200馬力は本当に出るのか

主要諸元表に記載されているこの数値ですが、実測値と違いがあると巷ではいわれていますよね?これはなぜなのか気になったので調べてみました。自動車メーカーが公表しているカタログ値は、適当な数値ではありません。なぜ実馬力との誤差が生じるのか?

これはエンジン単体出力と車載状態での出力の差ということになります。つまり計測する物自体が違うのです。

エンジンベンチとシャシーダイナモ

エンジンベンチ

JIS規格に定められた『自動車エンジン出力試験方法』のこと。エンジン単体を作業台に備え付け、稼働させて行う試験です。つまりエンジンだけで計測した出力測定であり、車両の馬力というよりもエンジン出力値といえるでしょう。自動車メーカーがカタログに記載する値はここでの平均値なのです。

シャシーダイナモ

シャシーダイナモというのは、車を乗せエンジンパワーでローラーを回転させる設備のこと。完成車を使用して、エンジンから発生した馬力がクラッチやミッションなどたくさんの部品を通り、最後にタイヤ接地面で計測します。駆動系の負荷が一番大きい場所になるため、出力は一番低い値になるのです。どちらも正確な数値といえますが、例えば世界基準で見ると、タイヤで計測した実馬力での表示に統一されているようです。日本独自の馬力表示だったということが分かりました。疑問を解決し、改めて主要諸元表を見ると一段と楽しくなってきませんか?

タービンキットで馬力アップしよう

86のエンジンはノーマル・アスピレーション、いわゆる「NA」です。アクセルを踏み込むとスムーズにエンジン回転が上がっていき、エンジンを回す楽しさがあります。過給機の装備により燃費効率が良く、環境にも配慮された設計です。ただ、ハイパワーを出しにくいという欠点も。

例えば今以上にパワーが欲しいと考えているなら、ターボチューンがおすすめです。NAで無駄に排出されていた排気ガスのエネルギーでタービンの羽根とコンプレッサーを回転させ、空気を圧縮燃焼します。NAより多い量のガソリンを燃焼させるのため、パワーを得ることができるので、トルクも馬力も格段にアップすることが期待できそうです。

86の馬力を引き出すタービンキットにはどんなものがあるのでしょうか?さっそくご紹介していきます。

HKS GTⅡTURBINE SERIES 7460

引用元:www.hks-power.co.jp

HKSはターボチャージャーなどの過給機やマフラー、サスペンション、電子制御部品を製造する大手チューニングメーカーです。さまざまなシチュエーションで蓄積されたノウハウと、徹底したテストによるデータで開発されたタービンキットは、さらなるパワーとレスポンスを可能にしました。

GTⅡTURBINE SERIES 7460は、吸気系のホイールサイズを純正より大きくすることで、風量を稼ぎながら転がり抵抗が少なく摩擦損失が低減するボールベアリングを採用し、レスポンスの低下を抑えています。

また、ツインスクロールを採用し、純正よりバイパスポート径を大きくして高回転域で排圧の上昇を抑え、エンジンの負担を軽減しながら大幅なパワーアップを実現しているのです。このタービンキットを装着したESPRIT 86はブーストを1.5㎏/㎤かけて430psを実現しています。

BLITZ TURBO SYSTEM 86/BRZ

引用元:www.blitz.co.jp

過給機や電子部品のチューニングをはじめ、サスペンション、エアロなどのカスタムパーツを開発、販売する老舗メーカー。BLITZ TURBO SYSTEM 86/BRZは、アクチュエーター式メタルフロータービンを採用した86/BRZ専用のボトルオンターボシステムです。

FA20エンジン本体は手を入れることなく高圧縮比のまま小型のターボを装備しています。そのため全回転域でノーマルを上回るパワーを実現したキット。ストリートからサーキットまで全てのシチュエーションでその効果を感じることができるものです。

セットの内容

  • 380psまでの風量を持つターボB06 -380R
  • エキマニ
  • フロントパイプ
  • インタークーラー
  • 専用セッティングデータのコンピューターB-EMU
  • ブーストコントローラー

を含むフルキットです。最大出力は約260ps。ノーマルのようなフラットなエンジン特性を持ち、低回転でトルクを太くしつつスムーズに高回転までフケあがるフィーリングを体感してみてください。

GCG GTX 3076R GENⅡ

引用元:www.gcgturbo.co.jp

GCGターボは1979年にオーストラリアで創立されたチューニングメーカーです。バイクからトラックまで全ての大きさのタービンを扱っています。また世界三大ターボメーカーGarrett, Borg Warner, Holsetから認証を受けたメーカーです。GTX3076R GENⅡは360psから640psの出力を対象に作られているため、どんな環境であっても加速したいタイムアタック車両にはピッタリかもしれません。

このタービンを装着したRasty86 GTV turbo ZN6は筑波サーキットで57秒台をマークしています。最大出力は500ps越えのハイパワーを実現。究極のクルマ作りができそうです。

まとめ

トヨタのコンセプトの中には、10年20年経ってもユーザーが自分好みに仕上げて楽しんでいるAE86 のような存在を造りたいという思いがありました。トヨタの考える「みんなに育ててもらえるスポーツカー」はCARTUNEユーザーにとっては最高の贈り物といえそうです。

皆さんはどんな86を作り上げていくのでしょうか?今後が楽しみなクルマですね。