2019年04月04日 (更新:2022年10月28日)
N-BOXをローダウン!ダウンサスからエアサスまで車高を下げる方法を徹底解説!
2017年にフルモデルチェンジをしたN-BOXは、特徴的なフェイスと四角いデザインで人気の車種。当然街中でもよく見かけますから、自分だけの一台に仕上げたいと感じる人も多いでしょう。カスタムの基本といえば、ローダウン。N-BOXをかっこよくするために、まずはローダウンから始めてみませんか?
CARTUNEユーザーの車高短N-BOXを紹介!
実際に車高を落とすとどう印象が変わるのでしょうか!?
まずは、実際にCARTUNEユーザーがカスタムした車両を見ていきましょう。
モスグリーンのボディにゴールドのワークequipがビシッと決まっていますね!キレイ系旧車風カスタムは真似したくなる1台。
スラッシュベースでアメリカ60年代を彷彿とさせるノスタルジックな1台。このオーナーさんは他にも数多くのカスタムをしているので、ユーザーページは必見です!
ゴールドのホイールナットとブラウンのルーフが抜群のマッチング!ホイールナットの使い方がとても参考になりますね!
加工アクスル、ロアアームを組み、ファイナルコネクションの車高調を使用。見事な下がり具合です。
BLITZダンパーZZ-Rの車高調を使用して、ネガティブキャンバーのセッティングにしています。綺麗なツライチですね。
N-BOXを車高短するにはどんなアイテムを使うべき?
スタイリッシュなローダウンをするためのパーツには車高調、ダウンサス、エアサスがあります。車高を下げるものという役目は同じですが、中身は全く違うものなのです。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
ダウンサスとは
純正よりも短いスプリング(バネ)のことです。バネを変更することで車高を低くします。一番価格の安い方法ですが、取り付けた後の車高の変更はできないため、よく検討して購入しないと「思ったより下がっていない」「車高が下がりすぎて車検に通らない」という事態に。
そのような場合には別のスプリングに買い替えるか、純正に戻さなければならないこともあるので注意が必要です。取り付ける前によく考えておいた方が良いでしょう。
車高調とは
車高調整式サスペンションのこと。もともとは新車の開発過程で、適正な車高を見極めるために使用されていました。モータースポーツでは、路面や天候、コースに合わせて車高を変える必要があり、車高調が取り入れられています。
マフラーやエアロなどのカスタムパーツと同様に、一般的なチューニングとして広く知られるようになりました。
車高調の大きな特徴のひとつに減衰力調整があります。これはサスペンションが伸び縮みするのを抑える力のこと。減衰力を高くすれば硬い乗り心地になり、低くすれば柔らかい乗り心地です。
車高調キットに「減衰力〇段階調整」と書かれているので、目にしたことがあるのではないでしょうか?横方向の傾きであるロールが大きくなることや、ブレーキングで前のめりになるノーズダイブ。
反対に減速で後ろが沈むスクォートの動作であるピッチングを抑えることができるこの機能は、ダウンサスや減衰力固定式の純正サスペンションにはない魅力といえますね。
車高調には、ネジ式車高調、Cリング式車高調、全長調整式車高調の3つがあります。
ネジ式車高調のメリット・デメリット
ロワシート式車高調ともいわれるように、スプリング下の受け皿になるロワシートを上下させ、バネの取り付け位置を変えることで車高を調整するサスペンションです。
メリット
- 車高の調節が自由にできる
- 構成パーツが少ないので、故障の可能性が少ない
- 比較的安価で装備可能
デメリット
- ショックアブソーバーが上下できる幅を指す有効ストローク量が減少して、乗り心地が悪くなることも
- あらかじめスプリングにかけておく負荷がかかりすぎて、跳ねるようになったり、ショックアブソーバーの寿命が短くなったりする
Cリング式車高調のメリット・デメリット
ショックアブソーバー本体にある溝にCリングをはめ込み、ロアシートを固定して車高を下げます。
メリット
- 車高を変えても有効ストローク量に変化がないため、正確な調整が可能
デメリット
- 取り付ける際にはサスペンションを外し、スプリングも外して調整する必要がある
- 製造技術が進歩し、製造メーカーが減ってきたため一般的ではなくなってきている
このことから、Cリング式車高調はマイナーになりつつあるようです。
全長調整式車高調のメリット・デメリット
フルタップ式車高調ともいわれます。ショックアブソーバー本体を回転させながらロアブラケットに落とし込んでいくことで、全長が短くなり車高を落とすことのできるサスペンションのことです。
メリット
- 車高を調整しても有効ストローク量への影響がないので、ショックアブソーバーの性能を引き出せる
- スプリングのロアシートを上げていきスプリングを縮めた量のことであるプリロードが変化しないことから、乗り心地や走行性能が向上する
- 調整可能な範囲が広い
デメリット
- 構造が複雑で高価なものが多い
現在はネジ式と全長調整式が主流になっています。
エアサス
エアサスとは、コイルバネの代わりにエアバッグを使用し、空気圧を調整することで車高を上下するサスペンションのことです。エアサスの稼働幅は車種によって違いますが、平均8㎝~12㎝前後あるので車体の底やエアロパーツを傷つけることはありません。そのうえ走行時の安定性能を損なうこともないのです。
ここ数年で急速に進化をとげているエアサス。以前は数種類しかなく、純正のショックアブソーバーに加工を施して取り付けていました。現在では、車種ごとに設計された車高調一体式エアバッグが主流になり、ボルトオンで取り付けが可能になっています。
エアサスのメリット・デメリットは?
メリット
- 車高をボタン一つで上下できる
- 乗り心地を維持することが可能
- 乗り降りが楽
デメリット
- コンプレッサーの音がうるさい可能性も
- エア漏れすることがある
- 費用が高額
- タンクの水抜きやオイルの充填などのメンテナンスが必要
どの方式を選ぶかは予算的な問題もありますが、どんなカスタムにこだわるかで違ってくるかもしれません。
N-BOXにおすすめの車高調をご紹介します!
BLITZ DAMPER ZZ-R
横風対策やロールの抑制効果が期待できます。BLITZ推奨の車高で縁石も気になりません。突き上げも少なく、コーナーでの安定性も増し、ちょうどよい感じで車高を落とすことができそうです。
TANABE SUSTEC PRO ZT40
突き上げではなく、路面の振動を的確に伝えてくるスポーツ走行に適した車高調です。横風に対する挙動も抑えることができます。
HKS HIPERMAX S-Style C
純正のソフトな乗り心地と同じような柔らかさが特徴。一般道を走行していても分かる乗り心地の良さです。
TEIN STREET BASIS Z
ローダウンを感じさせない心地よさ。コーナーでのロールの減少と走行時の安定感が魅力です。
TEIN FLEX Z
車高、減衰力共にメーカー推奨値の設定で、ほどよいローダウン。乗り心地も純正と変わらないしっとりとしたものになっています。
ダウンサスのおすすめメーカー
タナベ
車の特性に合わせたスプリングレート、減衰力、車高、ストローク量、耐久性にこだわり、実車装着に基づいて造られた製品です。車種専用設計だからこそのパフォーマンスを感じてみてください。
RS☆R
50年の歴史を持つメーカー。高品質素材のコイルスプリングには生産経験と開発スピードが凝縮されています。ローフォルムの乗り心地や耐久性に現れる技術力は本物の証と言えるでしょう。
エアサスのおすすめ
IDEAL イデアル EXPERT DOWN KIT
エアサスの新時代を切り開く製品を開発しています。取り付け簡単で高機能。車体を加工する必要はありません。車内にメーターやスイッチ、配線やホースを引きこむ面倒な手間いらずで、操作はすべてワイヤレスリモコンひとつ。今までとはひと味違う、次世代のエアサスを実感してみてください。
まとめ
車高を下げる役割を持ちながら、それぞれ意味は全く違うローダウン。それを理解することで、自分の目指すN-BOXのカスタムが実現できそうですね。今やローダウンはスポーツカーだけのものではありません。ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか?