ジムカーナで活躍した国産車初のミッドシップ !懐かしのAW11型 MR2を紹介!

2019年09月01日 (更新:2020年08月21日)

ジムカーナで活躍した国産車初のミッドシップ !懐かしのAW11型 MR2を紹介!

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国産車初のミッドシップカーとして誕生したMR2は、そのスタイルやメカニズムで大きな注目を集め、日本カー・オブ・ザ・イヤーも受賞しました。また、クイックなハンドリングを活かしてジムカーナでも活躍しています。誕生の経緯やラインナップをジムカーナでの動画と共に振り返ります。

AW11 MR2とは

国産車初のミッドシップカーとして1984年に誕生したAW11型 MR2。エンジンを含むパワートレインや足回りは、初代FFカローラ用のものを転用しています。これはFF用のコンポーネンツを反転させてリアシートの位置に搭載することで、比較的容易にミッドシップカーを作るというものです。

この手法は1972年に発売されたフィアットX1/9でも採用されており、既存のFF用コンポーネンツを転用してコストを抑えたミッドシップカーを作れることを証明しました。それまではスーパーカーだけの高価なメカニズムであったミッドシップレイアウトを身近な存在にしたパイオニアだといえるでしょう。

このAW11型 MR2の中でも名機、4A-GELU型エンジンを搭載したのがAW11型 MR2です。国産車初のミッドシップカーというインパクトと現実的な価格設定にて大きな反響を呼び、1984年の日本カー・オブ・ザ・イヤーも受賞しています。

ラインナップと基本スペックを確認

1984年6月から1986年8月まで販売された前期型には、3A-LU型1.5リッター・SOHCエンジン搭載のAW10型と、4A-GELU型1.6リッター・DOHCエンジン搭載のAW11型が用意されていました。現代とは求められる安全装備などが異なるとはいえ、車重は1トン以下。とても軽く仕上がっていますね。

前期型

S G G-Limited
認定形式 E-AW10 E-AW11
全長 3,950mm
全幅 1,665mm
全高 1,250mm
車重 920kg 940kg 950kg
エンジン型式 3A-LU 4A-GELU
排気量 1.452cc 1,587cc
最大出力 83PS 130PS
最大トルク 12.0kg・m 15.2kg・m
トランスミッション 5速マニュアル/2ウェイOD付4速AT 5速マニュアル/ECT-S

車重は全て5速マニュアル車の値、最大出力はグロス値です。

1986年8月のマイナーチェンジでは、AW11型の搭載エンジンとして新たにスーパーチャージャーを組み合わせた4A-GZELU型1.6リッター・DOHCエンジン搭載車をラインナップに加えています。また、ルーフが脱着可能なTバールーフ仕様車も追加されました。カラードバンパーを採用するなど、質感も向上させています。

後期型

S G G-Limited G-Limited スーパーチャージャー G-Limited スーパーチャージャー Tバールーフ
認定形式 E-AW10 E-AW11
全長 3,950mm
全幅 1,665mm
全高 1,250mm
車重 960kg 1,010kg 1,020kg 1,070kg 1,100kg
エンジン型式 3A-LU 4A-GELU 4A-GZELU
排気量 1.452cc 1,587cc
最大出力 83PS 130PS 145PS
最大トルク 12.0kg・m 15.2kg・m 19.0Kgf・m
トランスミッション 5速マニュアル/2ウェイOD付4速AT 5速マニュアル/ECT-S

車重は全て5速マニュアル車の値、最大出力はグロス値です。

AW11型 MR2の特徴、当時の人気カスタム例

AW11型 MR2の特徴は、当時のスポーツカーに採用の多かったリトラクタブルライトに加え、ミッドシップカーであることをアピールするリアフェンダーのエアスクープなどがありました。

また、インテリアは高いセンターコンソールを中心としたタイトなコクピットがスポーツカームードを盛り上げてくれました。7ウェイ・スポーツシートの採用が、最適なドライビングポジションの確保に寄与しています。

現役当時に多かったカスタマイズとして、ユーザーが最初に選択することが多かったのがホイール交換です。特に人気を集めたのはトムスの通称"井桁ホイール"こと「ニュースポーツ」ホイールでした。チューニングショップなどでは盛んにターボチューンなどが行われるなど、国産車初のミッドシップカーに対して大きな期待が集まったのがわかります。

現在のユーズドカー市場相場

販売終了から30年以上を経過していることもあり、タマ数は減る一方。修復歴なしの車輌を見つけるのはかなり困難になっています。現在では修復歴の有無よりも現車のコンディションにあわせた値付けがされている印象です。

相場としては50万円以下から、走行距離が5万キロ以下の車輌では150万円超えまでのレンジがあります。売買されているのは殆どが後期型のAW11型で、前期型はその希少性から高い値付けとなっています。

ジムカーナでのパフォーマンスを動画で確認

AW11型 MR2が活躍したフィールドの1つがジムカーナです。ここではMRの回答性の良さを活かし、好タイムを記録しました。もちろん、基本的にピーキーなMR車を乗りこなせるドライバーが操ってこそですが・・・。

こちらの動画ではウィンドウ越しに見えるドライバーの姿と比較していかにコンパクトな車体かが理解できます。ドラテクも素晴らしいですね。タイトターンコーナリングも難なくこなし、自在にテールを流しながらコーナーやパイロンをクリアしていきます。

また、エンジンは1.8リッターまでストロークアップが行われており、野太いエキゾーストサウンドを響かせています。

CARTUNEユーザーのカスタマイズ例をピックアップ!

ゴールドのサイドモールとカラーリングをあわせたかのようなBBSの1ピースホイール、レッドエンブレムとリムステッカーにオーナーのセンスを感じます。周囲の景色の映り込みを見ると塗装の状態も良さそうですね。大切にされている個体なのでしょう。

貴重なTバールーフです。ノーマルルーフと比較してサビが発生するリスクは高くなりますが、ガレージ保管ならリスクを低減することが出来ます。社外品と思われるホイールも2トーンカラーの下回りのシルバーとのマッチングも良く、エレガンスな仕上がりです。

まとめ

国産車初のミッドシップカーとして登場したMR2の中でも、4A-G系エンジンを搭載したAW11型に注目してみました。今でも時折走っている姿を目にしますがコンパクトで格好良いですね。今回紹介した動画のようにジムカーナで活躍したのも納得です。

お台場のメガウェブでは、AW11型 MR2をベースに作られたともいわれる世界ラリー選手権グループSクラスに向けた幻のマシン「222D」も公開されるなど、いま改めて注目されている車種です。

ユーズドカー市場ではタマ数も減っており、程度も値付けも千差万別。ですが、CARTUNEユーザーの皆さんの投稿や画像を拝見すると、どの車も綺麗に維持されているのがわかり、これからもこうした車は大切にされていくのだろうなと感じました。