アメリカを代表するミニバン!シボレーアストロとは | CARTUNEマガジン
アメリカを代表するミニバン!シボレーアストロとは

2019年09月01日 (更新:2020年08月17日)

アメリカを代表するミニバン!シボレーアストロとは

日本車にはない魅力を備えているアメ車の中でも、代表格となっているシボレー・アストロ。販売終了から14年経った今でも強い人気を誇る理由を、アストロの基本情報や中古車販売価格、CARTUNEユーザーのカスタムとともにご紹介していきます。

シボレーアストロの基本情報

ぴろきちさんのアストロの画像
ぴろきちさんのアストロの画像

アメ車のミニバンと言えば、「シボレー アストロ」と言っても過言ではありません。車好きのみならず、アメリカンカルチャー好きの人々からもアメリカを代表するミニバンとして認知されています。アメ車独特の大排気量V8エンジンに加え、巨大なボディサイズで人も荷物も多く載せることができると、販売開始から人気の車でした。

アストロはアメリカ合衆国に本社を構える「ゼネラルモーターズ」のシボレーブランドから販売されました。1985年にクライスラーから販売されていた「T115」に対抗する為に開発され、姉妹車として、「GMC」から販売されている「サファリ」があります。

1985年から販売され、1995年のフルモデルチェンジまでに販売されたモデルが初代モデルとなっており、1995年から2005年までに販売されたのが2代目となっています。そして、2005年を最後にアストロの生産は終了し、現在では新車を手に入れることは困難となりました。

それでは、アストロのスペックや特長、サイズや燃費を見ていきましょう。

車両概要

販売開始当初のエンジンは、直列4気筒2.5リットルの排気量のガソリンエンジンとV型6気筒4.3リットルのエンジンでした。マイナーチェンジをする1990年には、2.5リットルエンジンはなくなり、V型6気筒のみに絞られます。

パワフルで大排気量のV型エンジンを搭載していることで、市街地のみならず郊外も悠々と走ることができました。

サスペンションは、後輪がリーフスプリングとリジッドアクスルで、前輪のサスペンションは駆動方式によって異なります。基本はダブルウィッシュボーンですが、FRがコイルスプリング式、AWDがトーションビームを採用していました。

ボディは当初リアオーバーハングが短かったのですが、1993年からリアオーバーハングを10インチ(約25cm)延ばしたエクステンドモデルが登場します。1994年からはリアオーバーハングを延ばしたエクステンドが標準となりました。

日本に流入し始めたのは、1990年代前半まで遡ります。当時、所ジョージ氏が所有しており、自動車雑誌「Daytona」が取り上げたことによって、並行輸入が盛んに行われることになります。

三井物産オートモーディブやヤナセが窓口になったり、正規販売店として輸入することで年間1万台近くのアストロと姉妹車のサファリが国内に入ってきていました。

特長

アストロの特長となるのは、ダッチドアと言われるリアドアにあります。リアドアは2種類あり、観音開きの他に、1992年モデルからは「ダッチドア」と呼ばれる上下別体型の上(窓部分)を跳ね上げ、下を観音開きにしているものが設定されています。

これは、バックミラーの視界を確保するために採用されたもので、通常の観音開きでは中央がドアの窓枠のため視界が遮られてしまいますが、ダッチドアではそれがなくなった分視界が広がり、リアワイパーも装備できるようになりました。

また、リアドアと同様に特徴的なのがフロントマスクです。初期モデルでは、角目2灯式のフロントマスクとなっており、ラジエーターグリルはブラックアウトされていました。そのラジエーターグリルの中央には、小さくシボレーの「ボウタイ」があったのも印象的です。

そして1995年のフルモデルチェンジによって、フロントマスクは一新されました。ラジエーターグリルが変わり、真ん中に上下を分割するホリゾンタルバーが通されました。そして、その中央にボウタイを装着し、ランプのレイアウトはホリゾンタルバーの上部がヘッドライト、下部がウインカーレンズとなっています。

ファミリーが使うアメリカンな車から商用車風に見えるようになったのもフルモデルチェンジ後となっており、1995年を境に好みが分かれるようになっています。

サイズ

日本では大きく感じるサイズ感ではありますが、アメリカでは平均的なサイズとなるようです。また、グレードによってもサイズは違います。

全長4.78~4.81m
全幅1.96~1.97m
全高1.93m

日本の自家用車としての登録をするならば3ナンバー登録となりますが、ほとんどの場合は1ナンバーでの登録となっています。貨物として使用するということで、3列目を取り外して、4~5人乗りに変更して乗っている人が多くなっています。

燃費

燃費についてはカタログ燃費がありませんので、実際に乗っているオーナー様の投稿より実燃費をご紹介いたします。

1993年式(初期型)FR1996(2世代目)4WD
ユーザー実燃費7.22km/L4.83km/L

データが少ない為参考にするにも情報が乏しいですが、FRと4WDでは燃費が随分違います。エンジン自体はそこまで変更点がありませんので、駆動方式によって燃費が変わってくるのでしょう。

悪路でも気にせず走りたいのであれば4WD、街乗りメインであればFRでも十分といえます。

中古車市場の相場

参考新車販売価格が「330万~383万円」となっており、販売から29年経ち、販売終了してからは14年が経過しています。中古車の価格相場として、平均価格と価格帯をご紹介します。

  • 相場:平均価格70.5万円
  • 価格帯:最低価格10.5万円~最高価格370万円

※CARTUNE調べ

価格帯を見るとわかるように、価格の幅が広いです。車両の状態の良し悪しもありますし、走行距離や年式によっても価格は変わります。また、キャンピングカー仕様としている車両も中にはありますので、実際に見て選ぶことをおすすめします。

CARTUNEユーザーのカスタム例

ヅメさんのアストロの画像
ヅメさんのアストロの画像

外装のペイントや流行りのLEDを使用しているカスタムです。

RyUsEiさんのアストロホイールの画像
RyUsEiさんのアストロホイールの画像

外装のペイントだけでなく、エアロパーツも取り付けて迫力満点です。

AstroさんのアストロCL14Gの画像
AstroさんのアストロCL14Gの画像

グリルをカスタムパーツへと変更し、アメリカン仕様を強調しています。

まとめ

souさんのアストロの画像
souさんのアストロの画像

日本車とは違い、大きなサイズで迫力のあるボディが印象的なアメ車。その中でもミニバンの代表格となる「アストロ」は、販売終了してからも未だに根強い人気を誇っています。

カスタマイズも良し、キャンピングカーにするも良し、使い方の幅広さは他の車にはない魅力でしょう。

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