2019年09月01日 (更新:2020年08月12日)
マフラーを交換したい!マフラーの交換&取り付け方法を紹介!
マフラーはカスタムの代表的なパーツであり、音も良くなるとあって車好きには欠かせないパーツです。そんなマフラーも、現在ではネット通販などで簡単に購入できる時代となり、取り付けに関しても自分自身で行うといったケースも増えました。そこで今回は、マフラー(テールピース)交換や取り付け方法をご紹介します。
マフラーはチューニング&カスタムの定番アイテム
マフラーはチューニングやカスタムを行う際の代表的なパーツであり、クルマ好きの間では定番アイテムとなっています。マフラー交換は、なぜチューニングやカスタムの定番になっているのでしょうか?
見た目や音が変わる
まず第一に、純正マフラーから社外マフラーへ交換することで、後ろからクルマを見た時の印象が大きく変わります。マフラーには1本出しや2本出し、さらには4本出しなど様々なタイプがあり、デザインも迫力のある砲弾タイプやお洒落なオーバルタイプなど様々です。また、マフラーを交換することによって排気音が変化します。スポーティなサウンドや重厚感を感じるサウンドなど、自分好みのものへ変更できます。
簡単にできる
マフラーは、エキゾーストマニホールド、触媒、サイレンサーなどといったさまざまなパーツによって構成され、すべてエンジンに繋がっています。マフラー交換の主なやり方は、触媒から交換するパターンと、もっとも後ろにあるテールピース部分のみを交換するという2パターンです。触媒から交換すると結構大がかりな作業となってしまいますが、テールピースのみの交換であれば比較的簡単に可能です。
このように、マフラーは比較的簡単に交換ができるうえ、見た目の変化も大きいことからカスタムの定番とされています。ちなみに、テールピースのみの交換は、見た目と排気サウンドを重視した場合などに有効で、走行性能に関しては純正とほぼ変わりません。
マフラー交換の工賃について
では、実際にマフラーを交換する際、整備工場などの専門業者に依頼した場合の工賃はどのくらいなのでしょうか?
カー用品店のマフラー交換作業工賃
- 作業工賃/5,000〜6,500円
- 作業時間/約30~60分
マフラー交換の作業工賃は約5,000円が相場となっています。もちろん車種やマフラーの種類などによっても作業工賃は異なりますので、さらに詳しく工賃が知りたい場合はお店へ行って直接相談してみましょう。
自分で交換する場合に必要なもの
種類によっても異なりますが、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店にお願いすれば、大体5,000円ほどで交換することが可能です。しかし、マフラー交換でもテールピースのみの交換であれば、決して自分で出来ない作業ではありませんので、楽しみながら自分で取り付けをおこなうのも良い方法かと思います。
そこで、マフラーを自分で交換する場合に必要なものをご紹介していきますので、これらを参考に是非チャレンジしてみてください。
新たに取り付けるマフラーとガスケット
まず、マフラーを交換するためには、新たに取り付けるマフラーの本体を用意する必要があります。なお、マフラーは様々なメーカーから数多く販売されており、そのなかで「保安基準適合品」や「車検対応品」、もしくは「JASMA認定品」のいずれの記載があるマフラーを選ぶようにすると、車検の時も安心です。
次に、ガスケットを用意する必要があります。マフラーはいくつかのパーツで構成されており、パーツ同士を結合している部分に隙間があると、そこから排気ガスが漏れてしまいます。
そういった排気ガス漏れを防ぐため、結合部分に挟み込むのがガスケットです。このガスケットは新品で購入したマフラーには付属しますが、中古の場合はない場合が多く、カー用品店に行って購入する必要があります。購入の場合は、年式や車種など適合をよく確認してください。
フロアジャッキとジャッキスタンド
マフラーは車のもっとも下部に取り付けられているパーツであるため、車を持ち上げなければ交換作業はできません。車を持ち上げるにはフロアジャッキと呼ばれる専用の道具を使用します。
フロアジャッキを車両のジャッキポイントに合せ、ジャッキのハンドル部分を上下に動かすだけで簡単に車体を浮かせることができます。次にジャッキスタンドも用意しなければなりません。このジャッキスタンドとは、フロアジャッキで車両を上げたあと、車両と地面との間に入れて車両を支えるためのスタンドのことで、通称「ウマ」とも呼ばれたりします。
このジャッキスタンドをジャッキポイントに設置することができたら、車体を上げるのに使用したジャッキを外して、作業を開始します。
注意点
ジャッキスタンドを使用せず、フロアジャッキだけで作業するのは非常に危険です。フロアジャッキは一時的に車両を上げる道具であって、上げた状態をキープするためのものではありません。
フロアジャッキだけでマフラー交換をしていて、フロアジャッキが下がり車両の下敷きになってしまったという事故が過去に何件も発生しています。ジャッキスタンドは5千円前後で購入することができるものですので、必ず用意してから作業を行いましょう。
また、車両を上げる際は必ず水平かつ舗装された場所で作業をするようにしましよう。地面に傾斜が付いているとフロアジャッキやジャッキスタンドから車両が落ちる可能性があり、非常に危険です。
各種工具
フロアジャッキを使って車両を上げ、ジャッキスタンドでしっかり車両を固定したら純正のマフラー(テールピース)を外し、新しいマフラーの取り付けを行います。
それでは、マフラーの交換作業で使用する各種工具をご紹介していきます。
メガネレンチ・ソケットレンチ
マフラーの各パーツはボルトで止まっていますので、そのボルトを外すためのメガネレンチやソケットレンチが必要となります。なおボルトのサイズは12㎜/14㎜の2種類がほとんどですが、車種によって異なる場合もあるので、ボルトのサイズに合わせて用意してください。
潤滑剤
潤滑剤は、錆びたボルトを外す際に使用します。特にマフラーは熱が加わる部分なので、通常よりもボトルが錆びやすくなっています。新車で購入して間もない場合は大丈夫ですが、ある程度走行している場合、大抵のボルトは錆びています。そのような場合は、潤滑剤を塗布してしばらく待ってから作業してみましょう。
シリコンスプレー
シリコンスプレーは、マフラーを吊っているゴム(マフラーハンガー)を外す際に使用します。マフラーはマフラーハンガーからゴムで吊り下げられており、これを抜く際はシリコンスプレーをたっぷり吹き付けて、滑りやすくしてから抜くとうまくいきます。なお、この時に使用するのはシリコンスプレーのみとし、パーツクリーナーや石油系潤滑剤控えましょう。ゴムを痛める場合があります。
マフラーハンガープライヤー
シリコンスプレーで滑りやすくしても、手でやるには固すぎて簡単には抜けません。人によってはマイナスドライバーを使って強引にこじって外すというケースもありますが、それだと吊ゴムを傷つけてしまったり、すべって怪我をしてしまったりすることもあります。
この作業のために作られたのがマフラーハンガープライヤーです。簡単かつ安全に作業できるので、非常にオススメです。
このように、マフラーを交換する際はいくつかの道具が必要です。車両下に潜っての作業となるので、十分に安全を確保したうえで火傷などに気をつけて作業を進めるようにしてください。
まとめ
今回は、マフラーについて実際の交換や取り付け方法などを詳しく解説してきました。
ここでご紹介してきたとおり、マフラー交換はチューニングやカスタムシーンにおいて代表的なメニューであり、車好きには欠かせないパーツとなっています。また、テールピースのみの交換であれば専門業者に依頼せずとも自分で簡単に交換することが可能なので、この記事を参考に、愛車をカッコ良くイメチェンしてみてください。なお、作業をする際はくれぐれも安全第一で行うようにしましょう。