ミニJCW(ジョン・クーパー・ワークス)とは!?詳しくご紹介! | CARTUNEマガジン
ミニJCW(ジョン・クーパー・ワークス)とは!?詳しくご紹介!

2018年11月14日 (更新:2020年07月09日)

ミニJCW(ジョン・クーパー・ワークス)とは!?詳しくご紹介!

現在販売されている市販車には特別な装備を施された特別仕様車が存在しています。BMWミニにおいて、その特別仕様車に位置付けられているのが「ジョン・クーパー・ワークス」です。本記事では、「ジョン・クーパー・ワークス」のミニがどのようなものなのかご紹介します。

ジョンクーパーワークス(JCW)とは?

ひでちまるさんのBMW ミニの画像
ひでちまるさんのBMW ミニの画像
引用元:ひでちまるさんの投稿

「ジョン・クーパー・ワークス」とは、メーカーがチューニングを施したハイパフォーマンスなBMWミニのことです。BMWミニに「ジョン・クーパー・ワークス」の名前が初めて登場したのは、2005年に発売された「ジョン・クーパー・ワークス・チューニングキット」でした。

このキット自体はエンジンメカニカルや吸排気系をカスタムするためだけのキットだったのですが、その翌年には「ジョン・クーパー・ワークス」キットでチューニングされた『R53』ミニクーパーSが発売されることになります。

現在でこそ、各バリエーションの最上位グレードとして販売されていますが、当時はまだ台数限定のスペシャルチューニングカーという位置付けでした。ちなみにこの時の『R53』は世界限定2000台が販売され、内200台が国内導入されています。

ジョン・クーパーの名は偉大なメカニックから取られている

また、「ジョン・クーパー・ワークス」が冠する「ジョン・クーパー」とは、偉大な自動車技術者の名前でもあります。

後にクーパー・カー・カンパニーの共同創立者ともなる氏は、イングランドのキングストン・アポン・アテムズに生まれ、15歳で学校を卒業すると工具屋へ奉公、その後第二次世界大戦を経験して父親と共に単座式レーシングカーを製造する仕事を始めました。

クーパー親子が手掛けたレーシングカーの第一号は『クーパー500』と名付けられ、1947年に製作された市販車としての第一号『クーパー500Mk-Ⅱ』は、1948年のプレスコットヒルクライムにてクラス優勝を飾りました。

数々の有名ドライバーがハンドルを握ったクーパー製のマシンは、あまりにも強くレースシーンを独占。そのため、18レースで優勝、12レースで表彰台に登った1958年にはレース自体が廃止されるという事態になります。

ジョン・クーパーの功績

この強さの秘密は、クーパー親子が開発した車両がエンジンを車両後方に配置するミッドシップだったことが挙げられます。当時のフォーミュラカーのエンジンレイアウトはフロントエンジンのFR方式が主流でした。しかし、F3からF1でのクーパー製フォーミュラカーの活躍を受けて、革命のごとく車両のミッドシップ化が進んでいくことになります。

また、かつてクーパーに所属していた人材も、現在の車業界において一線級の活躍をしている人物ばかり。マクラーレンの元CEOであるロン・デニス氏も、元はクーパーにメカニックとして所属していた人物でした。

それから時を経て、「ジョン・クーパー・ワークス」の名前を持った最高グレードのミニが初登場したのは2008年のこと。第二世代『R56』が、初めての「ジョン・クーパー・ワークス」ミニでした。

その後、さまざまなボディバリエーションにおいて「ジョン・クーパー・ワークス」のモデルが登場しますが、当時はAT設定はなくMT設定でのみの供給でした。

現行型ジョンクーパーワークス

現行のBMWミニで「ジョン・クーパー・ワークス」を選ぶことができるのは、3ドアの『F56』、コンバーチブルである『F57』、そして『F54』クラブマン。最後に『F60』クロスオーバーの4モデルとなります。

特徴的なエクステリア

引用元:www.mini.jp

「ジョン・クーパー・ワークス」のBMWミニはJCWエアロを標準装備しています。大胆にエアロダクトが空けられた造形のフロントバンパーは、一目見るだけでそれと分かるほどにスポーティ。インパクト抜群のリアバンパーも、独立したデザインのダクトが空けられ、マフラーは中央から2本出しのデザイン。

さらに、フロントグリルには特徴的な「ジョン・クーパー・ワークス」エンブレムが取り付けられ、チリレッド塗装のルーバーも装備されます。このチリレッドは、「ジョン・クーパー・ワークス」専用のカラーリングであり、もう一つの「ジョン・クーパー・ワークス」専用のカラーリングとしてレベルグリーンをボディカラーとして選択することも可能です。

インテリアもこだわりの専用装備

引用元:www.mini.jp

インテリアももちろん専用のデザインであり、ステアリングからシフトブーツには赤いステッチが入り、シートには「ジョン・クーパー・ワークス」のイメージカラーであるブラックとレッドの彩色がされたバケットタイプのシートが搭載されています。

メーターやコンソール類も専用のカラーリングが施され、運転席に乗るだけでも特別な車であることを実感させてくれます。

「ジョン・クーパー・ワークス」は最高のレーシングモデル

引用元:www.mini.jp

足回りも「ジョン・クーパー・ワークス」なら、専用の17インチホイールを装備。オプションで18インチのアロイホイールも選ぶことができます。ブレーキは「ジョン・クーパー・ワークス」専用として開発されたブレンボ製の大型ブレーキキットを装着。黒い足元の奥に見える大きなブレーキシステムは、見てくれだけではなく「ジョン・クーパー・ワークス」のミニに確かな制動性能を与えてくれています。

特別にチューニングを施したエンジンのスペックは、以下のようになっています。

スペック3ドアコンバーチブルクラブマンクロスオーバー
最高出力231ps(170kW)/5200rpm231ps(170kW)/5000rpm
最大トルク320Nm/1450~4800rpm350Nm/1450~4600rpm

どのモデルも「クーパーS」を超えたエンジンスペックを持っており、加速性・最高速度などの成功性能は他のモデルの追随を許しません。

本体価格については3ドアが432万円~、コンバーチブルが523万円~。クラブマンが538万円~、クロスオーバーが579万円~と、通常モデルに比べて100万円近く高い価格設定となってはいますが「ジョン・クーパー・ワークス」はそれだけ、価値のある車だといえるでしょう。

旧型R56ジョンクーパーワークスの紹介

ゆーすけさんのミニジョンクーパーワークスの画像
ゆーすけさんのミニジョンクーパーワークスの画像
引用元:ゆーすけさんの投稿

前述した現行モデルではなくても、第二世代であるBMWミニ『R56』にも「ジョンクーパーワークス」は存在します。このモデルも、現行モデルに負けずとも劣らないレーシングモデルとして仕上がっており、数々の専用装備が追加されています。

『R56』型「ジョン・クーパー・ワークス」は現在、中古車として非常に購入しやすい価格となっており、2014年式で走行距離が2万キロに満たない車両が、現行車種の半額ほどで販売されている場合もあります。「ジョンクーパーワークス」の入門としては、非常にお手頃なのではないでしょうか。

まとめ

「ジョン・クーパー・ワークス」のBMWミニは、普通のミニとは一線を画すさまざまな魅力にあふれています。そういった意味でも、通常のミニでは物足りない!という方へ向けたミニではないでしょうか。エクステリア、インテリア、走行性能…どれをとっても最強といえる「ジョン・クーパー・ワークス」の走りを一度体験してみてはいかがでしょうか。

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