2019年03月21日 (更新:2024年07月30日)
マフラーを塗装しよう!する際のポイント・注意点
車体の下のマフラーは普段目の届かない部分なので、どういった状態になっているのか把握するのは難しいですよね。見えない部分だからと気を抜いていると、サビが発生している可能性もあります。今回はマフラーを塗装する理由ややり方をご紹介します!
この記事の目次
マフラーを塗装する理由
マフラーは車体の下にあるため、水に濡れたりすることも多く、常に悪条件にさらされています。長年そのままにしておくとサビの原因になり、サビが進行することによって金属部分が腐食し、最悪の場合はマフラーが脱落してしまいかねません。
サビが発生してしまうのを防ぐために、金属部が直接水や空気に触れないようにする必要があります。サビを発生させない手段の一つとして挙げられるのが、「塗装」です。この方法はメンテナンス性の要素もありますが、カラーリングの変更ができることから、ドレスアップとしての要素も兼ね備えています。
補修や防サビのため
金属部品であるマフラーにとって、サビの発生はつきものです。また、走行中に段差の大きな所を通ったり、小石が跳ねたり、何かの拍子でマフラーに傷が付いてしまうこともあるでしょう。こういった傷を放置することもまた、サビの原因です。塗装をすることによって、傷を補修するだけでなく、金属部分を水や空気に触れないようにする防サビ目的もあります。
ドレスアップのため
マフラーの塗装をすることによって、防サビ効果だけでなく見た目を大きく変えることができます。下回りなので見えないパーツと思われますが、マフラーは意外と目に入りやすいパーツです。見えない下回り部分はサビ止めをメインとする塗装を施して、人の目に入りやすいマフラーの出口は、お好みの色にすると車のリアビューがガラリと変わります。
マフラー塗装に必要なモノ
DIYでマフラー塗装をするのであれば、必要な道具を揃えてやっていきましょう。塗装をする前に準備しておくとスムーズに作業を行うことができます。
必要な道具一覧です。
フロアジャッキ
ジャッキスタンド
サビ落とし用具(耐水ペーパー、ナイロンたわし、ワイヤーブラシなど)
マスキングテープ
脱脂剤(パーツクリーナーなど)
耐熱塗料
マフラーを外さずにやるのであれば、上記の道具があれば作業は可能。マフラーを外して作業をするのであれば、追加で以下の道具が必要になります。
- メガネレンチ
- ラチェット&ソケット&エクステンションバー
- 液体ガスケット(紙ガスケット)
これらがあればマフラーを外すこともできるでしょう。一通りの道具が揃えばいよいよ作業に入っていきます。ちなみに、マフラーを外さない方法と外す方法、仕上がりが綺麗になるのはマフラーを外して行う方法です。しかし、車のマフラーは長物です、重たいので2人以上でやる方が良いでしょう。
マフラーの錆落とし
フロアジャッキで車体を持ち上げたら、車体が落ちてこないようにジャッキアップポイントにリジットシャッキをかませましょう。
マフラーは3分割されていますので、外すのであればリアピースとセンターピースを繋げている部分を外しましょう。ボルトとナットによって固定されているので、メガネレンチとラチェットを使って緩めます。サビて固くなっている時は、潤滑剤を使うと良いでしょう。
サビているところをこすってサビを落としましょう。まずは、ナイロンたわしを使って、マフラー全体の汚れとサビを落としていきます。サビが酷いところは、耐水ペーパーやワイヤーブラシを使ってあげると落ちやすいです。全体のサビが落ちて綺麗になったらサビ落としは完了です。
マフラー塗装
マフラーの塗装をする前に、塗料が周囲に飛び散らないように養生しておかないといけません。車体部分やその他の金属部分に新聞紙とマスキングテープを使って、飛び散っても大丈夫なようにしておきます。
続いてマフラーを脱脂しておきましょう。脱脂をしておかないと、マフラーに油が付いていたりして、そこの部分だけ塗料が剥がれやすくなってしまいます。満遍なく脱脂剤を振り掛けて、キッチンペーパーなどでふき取りましょう。
いよいよ塗料を吹き付けていきます。道具を揃える段階で耐熱塗料を指定していますが、決してラッカー塗料を使わないようにしてください。熱が加わると塗料が溶けてしまい、目も当てられない状況になってしまいます。耐熱塗料は、熱が加わっても塗料が剥がれにくく、熱が加わることで硬化する性質を持っているので、マフラー塗装にピッタリなのです。
一回で厚く塗るのではなく、薄く何回かに分けて繰り返し吹き付けていきましょう。またスプレーを吹いている最中は、1箇所を厚く塗ってしまうことがないように、横に手を動かしていってください。
参考動画
完全に塗料が固まるには熱を入れる必要があります。ある程度乾いたら30分から1時間程度走行すれば硬化します。
マフラーを取り外して塗装をした場合は、取り付けを行わなくてはなりません。マフラーの接合部分(フランジ)に液体ガスケット(または紙ガスケット)を付けて取り付けてください。
ガスケットを使用しないマフラーもありますが、使用されているマフラーはやっておかないと排気が漏れる原因になってしまいます。
まとめ
マフラーを塗装することによってサビを抑えることができ、ドレスアップもできるので一石二鳥ですね。マフラーがサビてくるとマフラーに穴が開いてしまったり、マフラー自体が脱落したりと良いことがありません。そういったことを予防する為にも、ぜひマフラー塗装をやってみましょう。