2019年03月20日 (更新:2020年06月25日)
名車AE86をレストアってどのくらい費用がかかるの?
生産終了から30年以上経った今でも根強い人気のAE86。クラシックカーとなりつつあるAE86を持ち続けるには、経年劣化した部分を交換するなどのレストアが必要になり、費用を想定することが大切です。本記事では、AE86のレストア相場と弱点をピックアップ。AE86のカスタム例もご紹介します。
AE86のレストア相場を紹介します!
マンガの主人公が乗る車としても有名になったAE86、一度は乗ってみたいと思う方も多いのではないでしょうか。とはいえ、もう30年以上も前の車。各部の劣化が気になるところです。そこで今回は、AE86のレストア相場をご紹介します。AE86のレストアは、車体の劣化状況や作業規模により変動します。各部品別の価格から合計レストア費用の相場を算出してみましょう。
クォーターパネル下
クォーターパネル下の復元は片側で5万円前後かかります。劣化範囲やAE86の設計、塗装範囲の違いで価格は前後します。
オーバーフェンダー
AE86のドレスアップの一環として、深リムホイールを収めるためのオーバーフェンダーを取りつける人もいます。サビなどで傷んだ元のフェンダーを取り外し、オーバーフェンダーに換える人もいます。相場は1台分約45,000円です。
エンジンルーム
AE86を安全に走らせるうえでも、エンジンのケアは重要です。各種部品合わせて約30万円は想定しましょう。劣化の激しい部品があった場合、追加費用がかかることもありますので注意してください。
ボディ下回り
パネルのつなぎ目をはじめ各種部品代として約25万円かかります。サビなどで修繕規模が大きくなると追加費用も見込まれます。
AE86のフルレストア総額相場
AE86をフルレストアした場合、総額で約150万円はかかります。修繕規模によっては300万円もかかるケースもあるようです。
AE86の弱い部分を紹介
AE86のうち、特にサビなどの経年劣化で傷みやすい部分を紹介します。これらは、レストアだけでなく、自身での定期的なメンテナンスも大切です。
エンジン
AE86のレストアでは、エンジンの確認は必要事項のひとつに数えられます。エンジンが壊れてしまうと、車を動かすことさえできません。また走行中にエンジンが故障すると火災の危険もあります。
必ず確認しなければいけないのがタイミングベルトです。タイミングベルト周りに異常が出るとエンジンが使い物にならなくなってしまうケースが多く、注意が必要です。
エンジンに欠陥を見つけたときは部品交換を依頼しましょう。欠陥の度合いによっては別のエンジンに換装してもらう必要もあり、その場合は高額の費用がかかります。
ボディのサビ
AE86のようなクラシックカーはボディのサビにも要注意です。ほんのわずかなものならサビ落としのカー用品を使い自分で修繕できますが、まとまった規模だとレストアが必要になります。ボディのサビは放っておくとどんどん広がって見栄えが悪くなるだけでなく、エンジンルームなど内部にもサビが及んで危険です。
普段から目にしづらいクォーターパネル下やボディ下回りは特にサビがないかチェックし、見つけたらレストア時にサビ取りを注文しましょう。
足回り
足回りも車を走らせるのに重要かつ故障が多い部分です。ショックアブソーバーが機能不全になり車が安定しなくなるなどのトラブルがよく起きます。また足回りが故障していると、レストアの際にレッカー移動してもらわなければならず、それにも余分な費用がかかります。
レストアの際は事前に足回りをチェックし、壊れそうなポイントがないか確認しましょう。
電気系統
電気系統もチェックが必要です。自動車はスパークプラグで燃料に点火し車を動かしますから、これが故障することでエンジンが動かなくなるケースも。多くの部品でできた精密な部分なので、ダメージを受けている部分がないかレストア時に確認しましょう。また、バッテリーの劣化度合いも要チェックです。
CARTUNEユーザーのAE86カスタム例
CARTUNEユーザーのカスタム例を紹介します。
ERROR (404) さん
洗車直後の AE86です。ボディは非常に綺麗に保たれていますね。今後AE86の値段はさらに高騰していくことでしょう。
かぼちゃままさん
浜名湖ツーリング時の赤いAE86 (左側) です。右側は別のユーザーのレビンです。レストアで綺麗になった車で早速ツーリングに出かけてみたり、他のAE86ユーザーと交流するのもいいですね。
Haoさん
サーキットを走るAE86です。古い車体ですから、サーキット走行にはレストアしてリフレッシュしたAE86を持ち込みたいですね!
まとめ
AE86を所有し続けるにはいずれレストアが必要です。相場は約150万円ですが、必要な修繕規模により前後しますので、事前に業者から見積もりを出してもらいましょう。
AE86のような生産終了から数十年が過ぎた車は、エンジン、足回り、ボディのサビなど経年劣化のダメージを受ける箇所が多いです。レストアに頼り過ぎず、自身でも定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
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