雪の中を走るために必要なタイヤやアイテムを紹介します! | CARTUNEマガジン
雪の中を走るために必要なタイヤやアイテムを紹介します!

2021年01月03日

雪の中を走るために必要なタイヤやアイテムを紹介します!

雪の中や凍結路面を安全に走ろうとするのであれば必須ともいえるスタッドレスタイヤとチェーン。スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを装着することによって、雪の中でも安全かつ快適に走ることができます。冬タイヤやタイヤチェーンの種類を確認し、安全に走る術を学んでいきましょう。

スタッドレスタイヤを装着しよう

TーるさんのヴォクシーZRR80Wホイールの画像
TーるさんのヴォクシーZRR80Wホイールの画像

冬の時期になると路面の凍結が発生したり、雪が降って積もったりしてまともに車を走らせることができなくなってしまいます。

しかし、そんな時に役立つアイテム。それがスタッドレスタイヤです!雪道や凍結路面での滑りを低減したり、制動距離を短くしてくれる優れもの。スタッドレスタイヤについてご説明します。

スタッドレスタイヤとは

スタッドレスタイヤは、夏用タイヤと比較して雪道や凍結路面を安全に走るために開発されました。スタッドレスタイヤには3つの分類があります。

  • スノータイヤ
  • スパイクタイヤ
  • スタッドレスタイヤ

「スノータイヤ」は、深い雪道を走るために開発されたスタッドレスタイヤで、凍結路面では性能を発揮しません。「スパイクタイヤ」では、雪道も凍結路面も十分な性能を持ち合わせていますが、タイヤに取り付けている鋲によって未凍結、未積雪のアスファルトを傷つけてしまうとして1990年に規制されました。

今日では、スタッドレスタイヤが一般的に認知されていて、雪道や凍結路で活躍をしています。

スタッドレスタイヤの特長

スタッドレスタイヤの特徴として挙げられるのは次の通りです。

  • 深い溝
  • 細かい溝
  • ゴムの柔らかさ

ノーマルタイヤに比べて深い溝のあるスタッドレスタイヤは、溝に雪を入れて、噛んでいくことでトラクションを得ることができます。新品の状態から半分以下まで溝がなくなってくると、雪を噛むことができなくなってしまいます。その摩耗の指標として、溝の半分あたりの部分に「プラットホーム」という摩耗度合いを表す部分が設けられています。

トレッドのブロックに細かい溝が多数刻まれていますが、これを「サイプ」と呼びます。サイプがあることによって、氷の上に張っている水の膜をサイプへと取り込み、タイヤがしっかり氷を噛むようにすることができます。

スタッドレスタイヤのゴムは温度変化に強い材質でできており、路面へ密着する柔軟性があります。経年劣化によってゴムが固くなってくると、正常な性能を発揮することができなくなってしまいます。

タイヤチェーンも有効

jmsukeさんのジムニーJA11Vの画像
jmsukeさんのジムニーJA11Vの画像

雪道や凍結路でのスタッドレスタイヤ以外の有効な対策として、タイヤチェーンがあります。

タイヤチェーンとは

発祥はアメリカで、雪道や泥道を走るために、タイヤに縄や植物のつたを巻いてトラクションを得ようとしたことが起源です。縄などでは耐久力に欠けることから、もっと耐久力の高い金属製の鎖(チェーン)が用いられるようになりました。タイヤチェーンはタイヤサイズによって付けられる長さが異なるため、それぞれのサイズに合わせて購入する必要があります。

タイヤチェーンの種類

タイヤチェーンは昔、金属製のチェーンしかありませんでした。しかし、非金属製品の開発も進み、現在ではいろいろな材質のチェーンが販売されています。そして、取り付けたときの形状によっても名称が違います。

  • JISチェーン
  • リングチェーン(はしご型)
  • リングチェーン(亀甲型)
  • 非金属チェーン
  • 布製チェーン

JISチェーン

普通鋼で作られている金属チェーンとなります。チェーンのリングが大きく、乗り心地が悪くなってしまいます。装着にも手間が掛かってしまいますが、価格は安いです。

リングチェーン(はしご型)

金属チェーンの脱着しにくい欠点を大幅に改善した合金鋼製のチェーンです。タイヤサイズが豊富に取り揃えられているのが特徴です。

リングチェーン(亀甲型)

縦方向と横方向の横滑りに強い作りになっている合金鋼製のチェーンです。はしご型に比べるとタイヤサイズは少ないですが、FF車へ取り付ける人が多くなり、需要が高まりつつあります。

非金属チェーン

トレッド面がゴムやウレタン樹脂によって作られているチェーンになります。JASAA(日本自動車交通安全用品協会)により、安全性の確保が保証されたものが認定品として販売されています。

布製チェーン

ノルウェーで誕生したのが布製チェーンです。一見するとチェーンのように見えませんが、緊急用の滑り止めタイヤカバーになります。ホイールハウスのクリアランスが少ない車にも装着できます。

タイヤチェーンはどこに取り付ける?

チェーンを取り付けるタイヤは車の駆動輪です。前輪駆動であれば前タイヤ。後輪駆動であれば後ろのタイヤ。四駆になると前か後ろのどちらかをメーカーが指定していますので、説明書を参照しましょう。

チェーンは、駆動輪以外にも同時に取り付けることによって効力が更に発揮されます。四輪全てにチェーンを取り付けることで、横滑り防止やブレーキの効き、カーブでの安定性も更に増すようになり、より安全に走行することができます。駆動輪に取り付けるのはあくまでも最低限の方法となりますので、余裕があれば四輪に取り付けましょう。

タイヤチェーンはどこで購入できる?

購入できる場所は、タイヤを販売しているカー用品店やネット通販です。販売店で購入する場合は、店員さんからのアドバイスもあり、安心して購入することができます。ネット通販では、チェーンの種類やサイズをよく見て購入しましょう。

よく見るチェーン規制について

K.RäcïngさんのカローラフィールダーNZE121Gタイヤの画像
K.RäcïngさんのカローラフィールダーNZE121Gタイヤの画像

チェーン規制では2つに分類されるようになっています。

  • 冬タイヤ装着であれば問題なし
  • チェーン装着車以外通行止め

このようになっております。

チェーン規制でも、冬タイヤが装着されているのであれば走行可能なのは「冬タイヤ規制」とも呼ばれています。こちらであればチェーンがなくとも走ることは可能なので、スタッドレスタイヤをつけていれば大丈夫です。

一方で「チェーン装着車以外通行止め」になると、スタッドレスタイヤを装着していても関係なく通行できません。高速道路や山道などではこういった規制が出ることがあります。チェーンを装着しないと通れませんので、万が一の為に用意するほうが無難でしょう。

まとめ

陽介さんのプレサージュの画像
陽介さんのプレサージュの画像

雪道を安全に走ろうとすると、タイヤが一番重要な要素になってきます。スタッドレスタイヤはノーマルタイヤと全く違うものですから、間違ってもノーマルタイヤで雪道を走行しないようにしましょう。いくら腕に自信があったとしても、滑ってコントロールを失ってしまえば何もできません。あの時にスタッドレスにしていれば、チェーンをつけていればと後悔する前に、準備をしておくようにしましょう。

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