2019年03月12日 (更新:2020年08月20日)
実はカーエアコンの重要部品!コンプレッサーとは?修理費用についても紹介!
車のエアコンシスステムの中でも、コンプレッサーは冷媒ガスを圧縮するために必要な部品です。この記事では、コンプレッサーについて解説するとともに、コンプレッサーの修理費用なども紹介します。
コンプレッサーとは何か
車のエアコンは、室内とエンジンルームにある部品で構成されています。そもそもエアコンは、冷媒ガスが循環しながら蒸発や液化、気化することで冷風を作り出すシステムです。コンプレッサーはエンジンルームにあり、エンジンに装着されています。その役割は2つ。1つは、気化したことで低温になったり、低圧になったりした冷媒ガスを吸入し圧縮する役割。もう1つはコンプレッサー内で高温になったり、高圧になったりした冷媒ガスを送り出す役割です。
コンプレッサーには、マグネットクラッチ付のプーリーが装着されています。このプーリーは、ベルトを介してエンジンに繋がっており、エンジンの駆動力によって回転します。車のエアコンには可変容量コンプレッサー(常時駆動)が使われていることが多く、マグネットクラッチが作動した際のショックをなくすことや効率化が実現しています。
コンプレッサーには、可変容量コンプレッサー以外にも固定斜板コンプレッサー、スクロールコンプレッサー、電動コンプレッサーなどの種類があります。
どうやってチェックする?
コンプレッサーの作動状況を確認する方法は、車のエアコンスイッチをオンにし、エンジンフードを開いて、コンプレッサーを目視で点検します。通常、エアコンが正常に作動していれば、プーリーとマグネットクラッチが一緒に回転しています。なんらかの不具合が発生し、マグネットクラッチが繋がらずコンプレッサーが作動していない時は、プーリーだけが回転し、マグネットクラッチは回転しません。
マグネットクラッチが繋がらずコンプレッサーが作動していない場合、コンプレッサーやマグネットクラッチ本体の不具合に加え、冷媒ガスが少なくなっている場合や電気的なトラブルが発生している可能性がありますので、ディーラーや自動車の修理業者に連絡して修理を依頼したほうがよいでしょう。
正常にコンプレッサーが作動している場合でも、冷媒ガスが減ってしまって、エアコンの効きが悪い場合もあります。エアコンには、冷媒ガスを確認するサテライトグラスがあります。このサテライトグラスで、冷媒ガスの量が点検できます。
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修理費用は?
マグネットクラッチ不良の場合
ディーラーや自動車の修理業者が行った点検の結果、コンプレッサーのマグネットクラッチに不具合が発生していた場合、コンプレッサーをエンジンから取り外すことがあります。単体になったコンプレッサーから取り外したマグネットクラッチを正常なマグネットクラッチに交換した後、コンプレッサーをエンジンに取り付けます。この修理にかかる費用は 2~3万円(マグネットクラッチ)+工賃となることが多いです。
コンプレッサ不良の場合
一方、点検の結果、コンプレッサー本体に不具合が発生していた場合、コンプレッサーをエンジンから取り外します。取り外したコンプレッサーを新品のコンプレッサーや正常なリビルド・コンプレッサーに交換します。
新品コンプレッサーに交換する場合の修理費用は5~10万円(コンプレッサ本体)+工賃となっています。リビルド・コンプレッサーに交換する場合の修理費用は3~6万円(コンプレッサ本体)+工賃です。
冷媒ガス漏れの場合
一方、ディーラーや自動車の修理業者が行った点検の結果、冷媒ガスが不足している場合は、コンプレッサーとエアコンパイプの結合部から、冷媒ガスが漏れだしていることも稀にあります。
この場合、コンプレッサーとエアコンパイプの結合部に取り付けられているOリングに不具合が発生している可能性があり、Oリングの交換を行います。Oリング交換の費用は400~600円+工賃となっています。
コンプレッサー本体の修理費用は高額になる場合が多く、修理業者によっても修理費用が異なります。そのため、何件かの修理業者に相談して見積もりを出してもらい、納得できる修理業者に任せることが良いでしょう。
まとめ
昔はエアコンが装着されていない車もありましたが、現在ではほぼ全ての車にエアコンが装着されています。エアコンの心臓部となっているコンプレッサーは簡単に壊れる部品ではありませんが、7年以上経過したコンプレッサーには不具合が発生する場合が多いようです。皆さんもエアコンに異変を感じたら、今回の記事を思い出してみてくださいね。