2018年12月13日 (更新:2020年06月18日)
マフラーのサビはどうやって落とせばいいの?サビの落とし方を紹介します!
誰しも車のサビは気になるものですよね。しかし、注意していても、気づかぬうちにサビてしまっているのがマフラー。今回はそんなマフラーのサビの原因や落とし方についてをご紹介していきます。
そもそもサビがついてしまう原因って?
そもそもサビがつくのは、鉄が酸化するからです。鉄の酸化は、鉄が空気中の水分と酸素と化合することで起きてしまいます。つまり鉄が空気に触れるとサビていくということ。
ひとことに「マフラーがサビる」と言っても、外側がサビる場合と内側がサビる場合の2つのケースがあり、それぞれ原因が違います。そこでまずは、外側のサビの原因からご紹介していきます。
外側のサビの原因は3つ
マフラーがチタン等の特殊合金でできていない限り、時間と共にマフラーが劣化することでもサビは発生しますよね。しかし、その劣化を急激に進めてしまう原因があるのです。マフラーの外側が急激にサビてしまう原因には次の3つが考えられます。。
- 飛び石で塗装が剥がれる
- 雪が降る地域での融雪剤や凍結防止剤
- 海からの潮風
鉄で作られているマフラーは、塗装やメッキ加工によって鉄自体が空気に触れないようにしてあります。しかしマフラーは、高温の排気ガスが通るため、温度の上昇も激しく、それによって塗装が劣化していきます。
さらに走行時の飛び石でも塗装が剥がれ、鉄部が空気にふれるようになってしまうのです。そこに追い打ちをかけるのが、融雪剤や凍結防止剤。または海からの潮風です。これらには塩化ナトリウムが含まれており、これがサビの発生を早めます。
まとめると、マフラーの外側がサビてしまう一番の原因は、塗装やメッキ加工が落ちてしまい鉄が空気に触れるため。つまりサビないようにするには、塗装や加工するのが一番ということですね。
内側がサビる原因は、長距離運転をしないため
ではここからは、マフラーの内側がサビてしまう原因についてご紹介していきます。その原因は、マフラー内部に水分が溜まってしまうため。実は、排気ガスには水蒸気も含まれているのです。
高温の排気ガスがマフラーを通る際、マフラーが冷たいと水蒸気が水に変わってしまいます。つまり、マフラー内で結露が起きるということです。長距離のドライブであれば、高温の排気ガスによってマフラー自体も高温になり、水分も蒸発します。
しかし短距離の運転だと、マフラーの温度が上がりきらず、マフラー内に水分が溜まってしまうのです。この水分によって、マフラーの内側にもサビができてしまいます。
マフラーのサビの落とし方を紹介します!
マフラーの錆に気づいた場合、すぐに錆を落としましょう。放置していると錆が広がってしまいます。そこでここからマフラーの錆の落とし方をご紹介していきますので、参考にしてみてください。
錆の落とし方としては、下記の順番で行います。
- まずは車からマフラーを外す
- 次にサビ取り剤でサビを落とす
- それでも落ちない場合は、サンドペーパーやワイヤーブラシで擦る
- サビが落ちたら水洗いをする
- 完全に乾いた後、脱脂して3~4回塗装する(耐熱の塗料を使う)
- 塗装が乾いたら、80℃程度で焼き付けして完了
耐熱塗料を使うため完全に硬化させるには、焼き付けという作業を行う必要があります。できればヒートガンなどで焼き付けを行なってから、マフラーを車に戻したいですね。
もちろん、マフラーを戻してからエンジンをかけて焼き付けをする方法もあります。こちらの方が手軽にできますが、塗装した部分を触らずにマフラーを戻さなければなりません。なぜなら、塗装した部分を触ってしまうと塗膜が剥がれてしまう可能性があるからです。
またマフラー取り付け後に焼き付けを行う場合は、急に高温にならないようにまずはアイドリングなどを行い、ゆっくりとマフラーを熱していく必要があります。
マフラーのサビを放っておくと…。
マフラーのサビは、自分でも取り除くことができそうですが、案外手間と時間がかかりそうですよね。だからといってマフラーのサビを放って置くと、マフラーに穴が開いてしまいます。穴が開いてしまうと排気音が大きくなり、車検に通らなくなってしまうことも。
さらに車検に通らなくなるだけでなく、不良整備で逮捕されることもあります。また車体とマフラーの取付部がサビていると走行中にマフラーが落下してしまうことも。マフラーのサビは最悪の場合、事故にもつながるものです。サビを見つけたら、広がる前に対処しましょう。
まとめ
マフラーのサビは、塗装が剥がれてしまうことや、短距離使用での結露が原因で起きることがわかりました。サビがひどくなると、マフラーに穴が空いてしまうこともあります。穴が開くと車検に通らなくなるので修理が必要です。マフラーのサビは自分で修理することもできますので、この記事を参考に早めの対処を心がけましょう。