ファルケンのタイヤについて徹底解説!FK510やジークスの評判は? | CARTUNEマガジン
ファルケンのタイヤについて徹底解説!FK510やジークスの評判は?

2019年03月02日 (更新:2021年08月13日)

ファルケンのタイヤについて徹底解説!FK510やジークスの評判は?

ファルケンと聞いてもピンとこない人もいらっしゃるかもしれませんが、ファルケンは日本生まれのタイヤブランド。主な市場はヨーロッパであるため、日本での流通は少ないですが、値段がリーズナブルで悪路に強いと言われています。雪の多い地域に住む方はもちろん、走り屋、アウトドアが趣味の方にはおすすめです。この記事の最後ではシーン別のオススメタイヤも紹介していますので、ぜひご覧ください。

ファルケンとは?

chargespeed (チャージスピード)さんの画像
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ファルケンの軌跡

日本のタイヤブランド、ファルケン。現在、国内向け商品の製造・販売は住友ゴム工業が行っています。

元の会社は「オーツタイヤ」と呼ばれる会社で1944年にユニチカと内外ゴムの提携によって生まれました。大阪の泉大津市に本社を置き、「大津ゴム工業」として「オーツタイヤ」のブランドを販売。

その後、企業のイメージアップを図るために「オーツタイヤ」を社名へと変更。しかし、1980年代頃には国内タイヤメーカーの躍進の中でシェアが減少したことによって、1981年に住友ゴムと全面提携を結び、再建を図るも2003年に住友ゴムに吸収合併されて、オーツタイヤと呼ばれる会社は消滅しました。

オーツタイヤがファルケンを生み出した会社であり、未だに泉大津市の周辺地域の人はファルケンタイヤをオーツタイヤと呼ぶ人が少なくありません。2005年からはダンロップブランドと共に、ダンロップファルケンタイヤ株式会社で販売されていました。

現在は住友ゴム工業に吸収され解散していますが、親会社である住友ゴム工業がダンロップブランドも併せて、製造・販売を行っているという形です。ファルケンはヨーロッパでの市場が大きいと述べましたが、これは2015年まで、住友ゴムがグッドイヤーとアライアンスを結んでいたから。

その関係で、ダンロップブランドが欧州で発売できなかったことから、ファルケンの販売網を強化したといわれています。

ファルケンとスポーツカーレース

chargespeed (チャージスピード)さんの画像
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またブランド名となる「ファルケン」は、ドイツ語で「鷹」の意味となります。ファルケンは、製造当時からモータースポーツの分野に積極的に参加しています。

特にドイツのニュルブルクリンクで毎年開催される24時間耐久レースやユナイテッド・スポーツカー選手権に積極的に参加していることは有名で、FALKEN Motorsportsチームで参加した2018年度ニュルブルクリンク24時間レースでは、総合9位となりました。

また、「ユナイテッド・スポーツカー選手権」においては2008年から2015年にかけてポルシェ911で参戦しており6度の優勝を勝ち取っています。タイヤブランドとしての影響力やタイヤブランド力は、このようにモータースポーツによって培われてきた成果と言えるでしょう。

ファルケンのタイヤの評価

YさんのランサーエボリューションXの画像
YさんのランサーエボリューションXの画像

ファルケンのタイヤは、主な市場がヨーロッパなので、ヨーロッパ志向の走りを追求していると言われています。ヨーロッパの道路状況はアスファルトの舗装だけでなく石畳の舗装も多い傾向にあるため、どんな道路状況下でも安定した走りを披露できる必要があります。

ただ、どんなタイヤにも言えることですが、悪路を走行するとタイヤの消耗も激しいもの。耐久性が高い割に、お財布にやさしくリーズナブルなため、コスパの良さを求めてファルケンを購入するユーザーも多いのです。

国内での知名度は他の国内メーカーに比べると低くなってしまいますが、ファルケンブランドを好んで使う人は未だに多く存在します。ファルケンの技術には、住友ゴムの製造する「ダンロップ」と同じ技術が使用されており、低燃費性能や運動性能に優れています。また、ドイツ自動車連盟の雑誌や欧州雑誌においても高評価を受けています。

タイヤの評価としてはタイヤコンパウンドが柔らかく、乗り心地も上質なものとなっていて、グリップ力も申し分ないほどの性能であり、価格も国内メーカーの中では比較的安くなっています。

ユーザーの口コミでは、コンパウンドが柔らかいので磨耗が早いのが難点と言われていましたが、性能に関しては全く問題なくリーズナブルな価格なので、コストパフォーマンスのよいブランドとなるでしょう。

ファルケンのタイヤ一覧

ファルケンブランドのタイヤは全11種類あります。

シリーズ名タイヤ種類
AZENIS RT615K+スポーツタイヤ
ZIEX ZE914Eスポーツタイヤ
AZENIS FK510 プレミアムタイヤ
AZENIS FK510 RunFlatプレミアムタイヤ
AZENIS FK510 SUVプレミアムタイヤ
SINCERA SN832iスタンダードタイヤ
ZIEX S/TZ05コンフォートタイヤ
WILDPEAK M/T01オフロードタイヤ
WILDPEAK A/T3Wオフロードタイヤ
EURO WINTER HS449オールシーズンタイヤ
ESPIA W-ACEスタッドレスタイヤ

それでは、それぞれのタイヤを用途別に見ていきましょう!

スポーツタイヤ

ファルケンのスポーツタイヤは、レースシーンに使用されてきたことにより、更に性能を向上させています。より早く走るために開発されてきたタイヤはファルケンブランドの代名詞となるタイヤでしょう。

AZENIS RT615K+

ファルケンアゼニス RT615K+の画像
引用元:ファルケン

アゼニスはまさにコンマ1秒を縮めるために作られたタイヤとなります。強靭なグリップ力は走り出しの瞬間から体感でき、そのグリップ力は雨の日であっても失われません。限界域でのコントロール性に特化し、優れたロングライフ性もある、戦うためのタイヤです。

このタイヤはスポーツタイヤと呼ばれ、サーキットランなどで使用されます。

走り始めからトレッド面が素早く発熱し、グリップを強力に感じることができるようになっています。また、限界状態でもコントロールの良さが発揮されるように、タイヤの接地性を増やすなど工夫が凝らされており、新規添加剤や高分子量ポリマーなど、素材にもこだわりがあります。

ZIEX ZE914E

ファルケンジークスZE914Eの画像
引用元:ファルケン

スポーティさの中にも燃費を考えたモデルが欲しいと考えて開発されたのが、このジークスになります。ドライでのグリップ力も失わず、静かで低燃費性能の優れたこのスポーツタイヤの真価を発揮するのはウェットでの走りになります。高い水準で完成されたウェット性能は悪条件下でも安定感のあるハンドリングを味わうことができます。

CARTUNEユーザーの投稿

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Cattleya

ファルケンのZIEX ZE914に履き替えました〜 前までのタイヤに比べてロードノイズがかなり小さくなりました

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Mr Zubora

足下荷重の低減で少し軽やかになった点は実感できました。 また、道路の継目や段差を超える時のショックも低減され、静粛性と乗り心地は向上したと思います。

プレミアムタイヤ

スポーツタイヤだけでなく、低燃費や静粛性といった一般ユーザーが使うためのタイヤも製造しているのがファルケンタイヤです。スポーツ走行だけでなく、待ち乗りなどのあらゆるシーンに対応することができます。

AZENIS FK510

ファルケンアゼニス FK510の画像
引用元:ファルケン

超ハイパフォーマンスカーにこそふさわしいプレミアムなタイヤがアゼニスシリーズになります。ファルケンタイヤのフラッグシップモデルになります。ウェット、ドライのどちらでも高水準の性能を確保し、静粛性や安定感、操縦安定性は世界の名車が認める性能になっています。

従来、プレミアムタイヤと呼ばれるタイヤは、プレミアムコンフォートとプレミアムスポーツタイヤの二種類に分かれていました。その理由は、快適と走行性能の両立が困難だからです。

FK510がすごいのは、その背反する要求の両立を実現させたこと。過酷な課題が与えられ、厳しい評価が行われるヨーロッパの自動車雑誌のタイヤ試験で年間アワードを取得しました。今ヨーロッパでもっとも注目されているタイヤといっても過言ではないでしょう。

CARTUNEユーザーの投稿

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みやもん

ファルケンタイヤの良さを実感できました🤗 ヨーロッパで高い評価なだけありますね コスパ最高💸

uminosoraのサムネイル
uminosora

FALKEN AZENIS FK510に、履き替え❗️ポテンシャルかなり高い感じです。ウエットでは、至極の信頼感あり❗️直進安定性もかなりのものです。コーナーでは、ひつこく粘る感じで乗り心地もソフト(ピレリPゼロ、ランフラットとの比較)コスパの高いタイヤです。どっしりした安定感ときびきびした乗り味のピレリも捨てがたいけど😅

SINCERA SN832i

ファルケンシンセラSN832iの画像
引用元:ファルケン

燃料を無駄に使わず、CO2を排出しないようにするために、極限まで転がり抵抗をなくした低燃費タイヤとなります。ウェット性能を落とさずに、現代のニーズに合わせた低燃費という形で実現されたタイヤです。

AZENIS FK510 RunFlat

ファルケンアゼニス FK510 ランフラットの画像
引用元:ファルケン

少々のパンクでもそのまま走ることができるがこのアゼニスFK510 ランフラット。ファルケンの技術を詰め込んだ証拠となります。プレミアムタイヤとしての機能をそのままに、耐久性を底上げしたタイヤ。ウェットやドライの性能は高水準のままに安定感のある走りを行うことができます。

AZENIS FK510SUV

ファルケンアゼニス FK510 SUVの画像
引用元:ファルケン

SUVに取り付けて欲しいプレミアムタイヤがアゼニスFK510 SUV。プレミアムタイヤとしての性能をそのままに、SUVのように高荷重、高重心であっても安定感があり、高速クルージングでは操縦安定性を保つことができます。

オールシーズンタイヤ

1年を通して使うことができるので、様々な走行シーンに合わせてタイヤを履き替えなくても良く、経済的です。

EUROWINTER HS449

ユーロウィンター HS449の画像
引用元:ファルケン

オールシーズンタイヤというと、聞きなれない人もいらっしゃるかもしれません。通常、ノーマルタイヤとスノータイヤを季節ごとで履き替えますが、このユーロウィンターは季節問わず使うことが可能です。履き替えの手間を省く、保管場所の確保がいらない、一種類で済むためコスパが良いというメリットがあります。

ただ、積雪が多い地域では、スタッドレスタイヤを履くことをおすすめします。このタイヤは凍結路を走る機会が少なく、少しの雪の上を走る可能性があるという人向けです。性能に関しては、高いトレッド剛性でコーナリングの際も安定した走りができることでしょう。夏タイヤと同じ感覚で走れるといった声もあります。

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まっく

初めてのオールシーズンタイヤ、晴れた日に街乗りしただけではごく普通でサマータイヤとの違いはわからず笑 パターンはスタッドレスに近くて結構ゴツいですね。 関東なので雪が積もることも年に1、2度あるかないかですが、これで安心です。

コンフォートタイヤ

RVやSUVであれば、舗装路だけでなくダートといった悪路を走ることもあるでしょう。そういった中でも走れるタイヤもあります。

ZIEX S/TZ05

ファルケン ジークス S/TZ05の画像
引用元:ファルケン

アスファルトなどの舗装路であれば、抜群の性能を誇り、街中や高速道路であってもスタビリティ豊かな走行をすることができのがこのジークス S/TZ05。

オフロードタイヤ

WILDPEAK M/T01

ファルケンワイルドピークM/T01の画像
引用元:ファルケン

オフロードを走るならこのワイルドピークM/T01。どんな悪路であっても強力なトラクションを掛けて走ることができます。

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マロンのサムネイル
マロン

レイザーより接地面が狭いからかロードノイズもそんなにありません。 硬さ的には前より柔らかい感じで乗り心地良いです😊 ワイルドピークいいかもです🤗

WILDPEAK A/T3W

ファルケン ワイルドピークA/T3Wの画像
引用元:ファルケン

路面のコンディションを選ばず走ることができるのがこのワイルドピークA/T3W。悪路でも舗装路であってもなんなく走ることができます。

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MSR

BFGRもいいんだけど、出たばかりってことでWILDPEAKにしてみましたよー。 走りもゴツゴツ感も特に無いし、高速乗っても安定してます!

白くま監督のサムネイル
白くま監督

ゴツい割に乗り心地良くパターンノイズもかなり小さいです。 高速使った長距離も全然OKです。^_^

スタッドレスタイヤ

冬は積雪路だけでなく、凍結路にもなります。凍結路の場合はやはりスタッドレスタイヤを使わないと安全に走行できないでしょう。

ESPIA W-ACE

ファルケン エスピアW-ACEの画像
引用元:ファルケン

ファルケンで研究に研究を重ねたのちに、開発されたのがこのスタッドレスタイヤ・エスピアW-ACEです。

アイスバーンでは氷をしっかり掴み、ブレーキ性能の向上を実現しました。また、積雪のある道路でも、雪を掴んで固めて進む設計になっています。雪道での2つの不安を解消し、安定した走りが可能です。フルバンド構造を採用し、ハイスピードでもあっても操縦が安定するようになっているのです。

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アセチレンのサムネイル
アセチレン

縦方向も横方向もRevoGZより食います。 雪ドリした感想は縦と横のバランスが良くて、いい意味でヌルッと滑りますし、止めようと思えばすぐ止めれました。 タイヤパターンが変なので敬遠するかもしれないですが、とてもいいタイヤです!

まとめ

nhdreamlinerさんのマークXGRX130系タイヤの画像
nhdreamlinerさんのマークXGRX130系タイヤの画像

今回は、ファルケンタイヤについてご紹介しました。ヨーロッパで流通しているため、普段馴染みが少ないかもしれません。ですが、コスパが良いだけではなく性能においても注目を浴びているタイヤです。ヨーロッパ車の走りが好きという方は、ぜひ購入の候補に入れてみてはどうでしょうか。

ファルケンタイヤは今では住友ゴム工業のブランドとなっていますが、そのブランドに恥じぬ性能は未だに健在です。モータースポーツで活躍しているファルケンのレーシングカーは、カラーリングが色鮮やかな「ファルケンカラー」と呼ばれているくらいに知名度があります。確かな性能をユーザーでも楽しむことができるファルケンタイヤは、ファンをこれからも楽しませてくれるでしょう。

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