2019年02月27日 (更新:2021年07月21日)
車のマフラーが錆ついてしまった!腐食する前に正しく処置しよう!
冬の間、クルマの下回りは悪条件にさらされています。中でも大きな影響を受けるのがマフラーです。マフラーの錆は冬に進行することが多く、春先から夏にかけてトラブルが増えてきます。手遅れにならないようにしっかりと対処しましょう!
マフラーが錆ついてしまう原因とは?
マフラーの素材には、スチールやステンレス、チタンなど様々なものが使われていますが、純正マフラーで多いのはスチールやステンレス素材です。
特にスチールは、安価で加工がしやすい傍ら、錆び付きや腐食が起こりやすい素材でもあります。クルマが走る環境の中には金属を錆びさせるものが多く、天候や地域柄から様々な原因が考えられます。
代表的な例としては、酸性雨や海水、そして冬の間に凍結防止剤として撒かれる融雪剤です。
雪の降らない地域や海から遠い地域に住んでいても、レジャーなどで一時的に海辺や降雪地域に行くことはあると思います。また、雨にも錆の原因はあり、いつでもどこでもマフラーを錆びさせる要因があるということを忘れてはいけません。
錆びたマフラーをそのままにしていると・・・
海水からの塩分や融雪剤、酸性雨の成分などをマフラーに付着したままにしてしまうと、錆が発生して鉄が腐食していきます。
錆はマフラーに穴を開けたり、つなぎ目部分からの排気漏れを引き起こします。エンジンの排気系に影響を与えるので、燃費の悪化や排気音増大などのトラブルが発生します。
もちろん穴の空いたマフラーでは車検は合格しませんので、修理や交換を余儀なくされます。また、走行中にマフラーがまるごと落ちてしまうという重大な事故にもつながるのです。マフラーの腐食や錆は、いち早く見つけてしっかりとした対策をする必要があります。
錆びたマフラーに気づいたらすぐ対策!
マフラーは、錆びてしまうと修理費用が高額になりがちです。日頃から対策を行いましょう。
チェック1:意識してチェックする
まずは、錆びた状態のマフラーに気づくことが大切です。日ごろからクルマの下回りをのぞき込むことで、汚れや腐食の度合いを確認しましょう。オイル交換やタイヤ交換など、クルマをリフトアップしたときに確認することも大切です。
マフラーの錆を見つけたら、まずは錆を落とす、そして防錆材を塗って錆を進行させないことが重要になります。錆は放置すると進行が進み、錆落としや防錆材では対応できなくなってしまいます。
チェック2:こまめに洗う
こまめな下回り洗浄も効果的です。高圧洗浄機を使って、下回りの泥汚れや融雪剤を落とすことで、錆びは簡単に防ぐことができます。定期的に下回り洗浄を行うことが簡単かつ効果の高い錆対策です。
チェック3:防錆加工を施す
また、最近では新車時に下回りに防錆加工を行うこともできます。タフコートやノックスドールという商品名で、事前に防錆処理を行うことで大きな効果を得られます。効果は3年から5年ほど続き、メンテナンスが楽になります。
新車の状態でなくても、コーティングショップやコーティングを行っているガソリンスタンドなどでは、下回りの防錆コーティングを行ってくれるお店は多々あります。効果は新車時施工よりは短くなりますが、こまめに洗車ができない方にはオススメです。
まとめ
クルマの下回りには重要な部品が多く取り付けられているにもかかわらず、普段見る機会が少ないのでメンテナンスを怠りがちです。錆や腐食で部品交換という大きな出費になる前に、普段からのこまめな洗浄で対策をしていきましょう。