2019年03月12日 (更新:2022年03月30日)
ディフューザーを車に付けるとどんな効果が!?そもそもディフューザーってなに?
スポーツタイプの車のリアバンパーを見ると、垂直な突起物がいくつか付いたデザインのものを見かけることがあります。この部品はディフューザーと呼ばれ、突起物は単なる飾りではなく、きちんとした機能があるのです。今回はディフューザーについてご紹介します。
ディフューザーって?
ディフューザーは、リアバンパーの下につけるエアロパーツの一種です。主にスポーツタイプの車に装着されていましたが、最近では車種を問わず装着している方が増えています。
ディフューザーは画像のように垂直の突起物が確認できますが、これは車体の前から後方へ流れてきた空気を、スムーズに排出するためのものです。ディフューザーは日本語で「整流板」とよばれています。
気流を後方で効率的に拡散することで車体後部にダウンフォースを発生させることができ、リアタイヤを地面方向に押し付ける力を生み出すことができます。
その結果、リアタイヤがしっかりと地面にグリップし、コーナリング時も安定した走行をすることができるのです。
リアスポイラーを装着してダウンフォースを生み出すときは空気抵抗を利用しますが、ディフューザーは空気抵抗を利用するわけではありませんので、トップスピードも伸びていきます。
ディフューザーにはどんな効果があるの?
ディフューザーはボディ下面を流れる空気の流速を高めることでダウンフォースを発生させ、直進安定性やコーナリング性能を向上させます。
ただディフューザーの効果が感じるのは主に高速走行の時と言われており、車種によっては十分な効果を実感するには時速150km以上とも言われています。
国産のミニバンやコンパクトカーなど設計時に車体背面での空力をあまり考慮されていない車両ではこの限りではありませんが、日本では高速道路であっても最高速度制限が時速110kmとなっているため、公道でディフューザーの効果はわずかしか感じられないでしょう。
しかし、ディフューザーを装着することでドレスアップ効果を狙うことができます。
見た目のカッコよさや迫力が出ますので、ディフューザーそのものの効果があまり感じられないとしても価値のあるパーツであるといえるでしょう。
ディフューザーが標準装備されている車がある!?
ディフューザーはレース車両などに装着されていますが、市販車にも装着されている例があります。以下の画像をご覧ください。
こちらは、レクサス・LSにトヨタが手がけるTRDのディフューザーが装着されている例です。同じくTRDのスポーツマフラーと合わせて装着されてておりスタイリングは抜群です。
このようにディフューザーはレース車両だけでなく、純正オプションパーツとして販売されていることもあります。純正オプションパーツはディフューザーを装着していても高級車の品質を損なわないのが良いところですね。
あなたの愛車にもディフューザーを装着しよう!
ディフューザーはドレスアップパーツとしても市販されています。ここではどんな車にでも付けられる汎用のディフューザーについてご紹介します。
リアディフューザー TYPE-B(汎用)
元D1ドライバーの野村謙選手が経営しているURASから発売されているディフューザーです。
かなりレーシーなこのディフューザーはもちろん汎用なので、加工次第ではどの車にも装着する事ができます。
リアディフューザー 汎用 7フィン
この商品は、純正リアバンパーの上から両面テープ等で止めるだけで装着することができるディフューザーです。汎用の商品ですがスポーツカーに負けない迫力を演出してくれますね。
リアバンパースポイラー カーボン調 汎用 ABS製
この商品は未塗装のディフューザーですので、あなたのボディカラーや好みに合わせて塗装することができます。あえてボディカラーとは違う色で塗装して2トーンカラーのように個性を発揮できるドレスアップも可能ですね。
まとめ
今回はディフューザーについてご紹介しました。ディフューザーはリアスポイラーのように空気抵抗を利用することなくダウンフォースを生み出すため、直線等で加速が衰えることなく直進安定性を確保できます。
コーナリングにおいても、より高いスピードを楽しむことができるでしょう。ディフューザーには汎用の商品もありますので、記事でご紹介した商品も参考にしてくださいね。