触ストはダメ!マフラーの音量はどこまで許されるの? | CARTUNEマガジン
触ストはダメ!マフラーの音量はどこまで許されるの?

2019年03月12日 (更新:2020年08月07日)

触ストはダメ!マフラーの音量はどこまで許されるの?

愛車のサウンドを引き立てるパーツ、「マフラー」。今回はそんなマフラーの車検事情について解説していきます!スポーツマフラーを装着して車検を控えている方、これからマフラー交換をしようと思っている方必見です!

車のマフラーの音量は、保安基準によって規制されています。陸運支局などの検査では機械による測定によって判定が出されるため、確実に基準の範囲内でないと車検に通らないのです。ほかの箇所ですべて合格判定を貰えたとしても、マフラーの音量で不合格となれば改めて音量などを改善して再検査となり手間もかかります。

車検に出す前に必ず「マフラー音量の判定基準」をチェックしておきたいところですね!そこで今回は、マフラー音量に関する保安基準や車検時の計測方法、さらに車検に出す前に事前にチェックする場合の方法や音量対策などをわかりやすく解説します!

車検には音量規制がある

チョロQ  さんのアクアNHP10マフラーの画像
チョロQ さんのアクアNHP10マフラーの画像

マフラーはクルマが走行する上で最も騒音を立てる部品といっても過言ではない部分です。そのため「排気騒音」と呼ばれる指標が定められ、音量規制がなされています。車検でチェックされるのは「近接排気騒音」という値でエンジンをかけた状態でマフラーの出口付近に測定器を設置して計測します。

後に詳しい基準を解説しますが、96db以下であれば全ての車種で車検に通すことができます。90〜100dbという値は、騒々しい工場やカラオケの室内、電車が通過しているガード下の音に相当するといわれています。

これ以上の騒音は、周囲の迷惑になる可能性があるということで基準が設けられていることを理解しましょう。また、「触媒」が装備されてなくてはいけない規定もあります。触媒がないと有毒ガスを排出する可能性が高いため、いわゆる「排ガス規制」に引っかかり車検に通りません。

車検で音量計測される際の流れ

では実際車検で音量計測する際、どのように計測するのかを解説していきたいと思います。細かい測定方法としては、マフラーの出口から45度の角度、50cm離れたところに計測器を設置します。

その後「ギアをニュートラルに入れ、最高出力回転数の75%でエンジンを数秒間保持。その後急激にアクセルを離す」というテストを行い最大音量を測ります。では、計測した値がどれほどだと車検に通るのでしょうか?マフラー音量に関する基準は、車種や用途によって細かく設定されています。

もちろん車重などによっても違いますが、個人ユーザーの場合は「普通・小型自動車」と「軽自動車」の2つに分けて考えます。

  • 普通・小型車の場合

エンジン後方エンジン後方以外
100デシベル96デシベル

  • 軽自動車の場合

エンジン後方エンジン後方以外
97デシベル

これは機械測定による正確な数値ですので、グレーゾーンのような曖昧さはありません。

車検に通るマフラーを選ぼう

そんなにうるさくしたい訳でもないし、車検にそのまま通る音量でエキゾースト音を楽しみたい!という方は多いと思います。そんな時車検に対応したマフラーを購入するにはどのような点を見ればよいのでしょうか?一般的に販売されているマフラーには、車検に対応しているかどうかが記載されています。

まず、車検に対応している製品としては、「保安基準適合品」、「車検対応品」等の記載があるものがあります。これらは車検の基準に通るように設計されているので、これらの記載があるものを装着すればほとんどの場合は車検に通ると思います。

winner_manさんのメガーヌマフラーの画像
winner_manさんのメガーヌマフラーの画像

また、「JASMA認定品」というマフラーが販売されていますが、これはマフラーのアフターマーケットの専門機関であるJASMAが車検対応品よりも厳しい基準で認定を行っている商品のことです。マフラーは一般的に年数が経つと劣化し音量が大きくなることがありますので、確実に車検を通したいならJASMA認定品ですとさらに安心ですね!

車検に通らないマフラーの対策は?

スポーツマフラーなどを装着している場合、車検に出す前に音量対策をしておくのがよいでしょう。「ギリギリかもしれない」という場合には、スマホのアプリやショップに行って音量のチェックをすることも可能です。「確実にアウトだ」という場合、車検時にできるマフラー音量対策は主に2つの方法があります。

サイレンサーを使用する

サイレンサーを使う場合、「しっかり保安基準をクリアしているか」が重要になるのですが、基本的に「容易に除去できる構造ではない」ということが、車検をクリアする条件となっています。

つまり車検が通ったらすぐに取り外せるような状態だとサイレンサーを取り付けても車検には通らないということになります。つまりネジ止めなどの固定方法ではアウトになる可能性があり、確実な方法としては溶接などをするということになりますが、それを嫌がる人がほとんどだと思います。そこでもう1つの方法です。

車検に通るマフラーに戻す

これは車検に通すという点ではもっとも確実な方法といえます。車検に出す前に車検対応のマフラーに戻すというものですが、忘れてはいけないのが車検というのは周りの迷惑や安全を配慮して行われているものだということです。車検に通らないマフラーを使用するのは法律違反ですので、注意しましょう。

まとめ

yuseiさんのゴルフ RAUCJXFの画像
yuseiさんのゴルフ RAUCJXFの画像

今回はマフラーに関しての車検事情を解説しました!クルマ好きの方ならスポーツマフラーを装着している方も少なくはないと思います。そんな時車検の基準や測定方法などを事前にチェックしておく事が大切になります。

音量に関してはきっちり数値で合格か不合格かが決まりますので、事前に音量をチェックしておくというのも1つの手ですね!ノーマルマフラーの方もしっかりと定められた基準の中で愛車のサウンドを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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