2019年02月19日 (更新:2020年08月27日)
ホンダ・エリシオンの車検費用相場をざっくりカンタンにご紹介!!
エリシオンとは、ホンダが過去に製造・販売していた車の1つです。今回はエリシオンとはどのような車であったのか、及びその車検費用の相場をざっくばらんに紹介します。車検費用の参考として、車検のコバックとオートバックスの車検費用を参考とします。
ホンダ・エリシオンとは
ホンダが過去に販売していたミニバン
ホンダ・エリシオンとは、ホンダ(本田技研工業)が日本国内で過去に製造していた上級クラスのミニバンです。最初に発売されたモデルはエリシオンと呼ばれるもので、2004年5月から2012年5月まで発売されていました。
もう1つはエリシオン プレステージと呼ばれるモデルで、2007年1月から2013年10月まで発売されていたモデルになります。上記の説明からわかるとおり、ホンダ・エリシオンはすでに生産終了となった車です。
そのため日本国内では新車が発売されていませんが、お隣の中国では今でも2代目エリシオンが販売されています。
スペック
今回は車検費用がテーマとなりますので、車検に関係するスペックを主に取り上げます。
2004年5月から2012年5月の間に発売されたエリシオンの主要諸元を参考にすると、総排気量2.4Lの水冷直列4気筒横置エンジンと3.0Lの水冷V型6気筒横置エンジンを搭載するモデルで大きく2つに分けることが可能です。
車両重量は、2.4Lエンジンモデルが1,800~1,930kg、3.0Lエンジンモデルが1,890~2,030kgとなっています。2007年1月から2007年7月まで発売されていたエリシオン プレステージの主要諸元を参考にすると、エリシオン プレステージに搭載されていたエンジンは3.5Lの水冷V型6気筒横置エンジンのみで、車両重量は1,920kg~2,030kgの間となっています。
車検に関係するスペックではありませんが、エリシオンとエリシオン プレステージに採用されているサスペンション方式は前後ともにダブルウィッシュボーンです。
過去に発売されていた車ですが、この足回りの仕様だけでもさすが上級ミニバンといったところでしょう。
2.4Lの車検費用
2.4Lエンジンを搭載するエリシオンの車検費用を見ていきましょう。年式や車両重量によって変わってきますので、ここでは法定費用が割増しされていることを前提とします。
車検のコバックの場合
車検のコバックでエリシオンの車検を受ける場合ですが、車検サービスによって異なります。3種類の車検サービス毎の費用を図に表すと次の通りです。
スーパークイック車検 | スーパーテクノ車検 | スーパーセーフティ―車検 | |
---|---|---|---|
車検基本料 | 9,500円 | 16,267円 | 25,886円 |
自賠責保険料 | 25,830円 | ||
重量税 | 32,800円 | ||
印紙代 | 1,100円 | ||
合計 | 69,230円 | 75,997円 | 85,616円 |
初代モデルのエリシオンの車両重量は1,800~1,930kgの間となっているので、車検のコバックでは大型乗用車クラスに分けられます。点検項目の最も多いスーパーセーフティー車検の場合、車検価格の合計は85,616円(税抜)です。
初代モデルのエリシオンは2004年に発売されていますので、重量税が割増されるので、重量税は32,800円ではなく40,000円となります。その差額7,200円を加えた92,816円が2.4Lエンジン搭載のエリシオンの車検を車検のコバックで取得した場合に最低限発生する費用と考えてよいでしょう。
オートバックスの場合
オートバックスで車検を受けた場合、1.5t超~2t以下クラスでの料金となります。
車検基本点検整備料18,000円/自賠責保険料25,830円/重量税32,800円/印紙代1,200円となっているので、重量税が40,000円として計算すると合計85,030円(税抜)です。
車検のコバックのスーパーセーフティー車検とほとんど同じ価格となっていることがわかります。
参照元:https://www.autobacs.com/store/inspection/inspection?store=301010
3.0Lの車検費用
3.0Lエンジン搭載モデルのエリシオンの車検にかかる費用を、2.4Lモデルの時と同じように算出します。
車検のコバックの場合
車検のコバックで車検を受けると次のようになります。
スーパーテクノ車検 | スーパーセーフティ―車検 | |
---|---|---|
車検基本料 | 13,000円 | 29,219円 |
自賠責保険 | 25,830円 | |
重量税 | 41,000円 | |
印紙代 | 1,200円 | |
合計 | 81,030円 | 97,249円 |
7人乗りモデルのRR4型エリシオンの車両重量が2,030㎏で2.0tを超えていますので車検のコバックの車両クラスでは特大型乗用車に該当します。車検のコバックのWebページでは特大型乗用車クラスの料金を確認することはできませんが、一部店舗の料金表(今回は車検のコバック大和店の料金表を参考としました)にて確認することが可能です。
スーパーセーフティ車検で少なくとも97,249円(税抜)が発生します。2004年モデルであれば新車登録から13年以上経過経過していることになりますので、重量税は41,000円ではなく50,000円です。上記合計金額に差額9,000円を加えた106,249円(税抜)は発生すると考えてよいでしょう。
オートバックスの場合
オートバックスの店舗で2,500kg以下の車両の車検費用を紹介しているところを確認することはできませんでした。仮に2,000kg以下のクラスと同率の車検基本料とした場合、車検基本点検整備料18,000円/自賠責保険料25,830円/重量税41,000円/印紙代1,200円となり、重量税が割増で50,000円になりますので、合計95,030円(税抜)です。
3.5Lの車検費用
3.5Lエンジンを搭載したエリシオン プレステージの車検にかかる費用を紹介します。
車検のコバックの場合
車検のコバックで受ける場合は次のようになります。
(車検のコバック大和店の料金を基に作成)
スーパーテクノ車検 | スーパーセーフティ車検 | |
---|---|---|
車検基本料 | 13,000円 | 29,219円 |
自賠責保険料 | 25,830円 | |
重量税 | 41,000円 | |
印紙代 | 1,200円 | |
合計金額 | 77,530円 | 97,249円 |
3.5Lエンジン搭載モデルのエリシオン プレステージは車両重量が最も重たいグレードで2,030kgとなっているので、特大型乗用車クラスで計算しています。2007年から発売されたモデルということもあって2019年2月時点では重量税の割増対象ではありません。
それが影響して、3.0Lエンジン搭載モデルのエリシオンよりも車検費用が安くなっているということは、エリシオンの購入を検討している方にとっては重要ポイントとなるでしょう。
オートバックスの場合
車両クラスとしては先ほど紹介した3.0Lエンジン搭載モデルと同じ2,500kg以下のクラスです。先ほどと同じで該当する料金表を確認できなかったので重量税を高くして2,000kg以下のクラスに当てはめて計算すると、車検基本点検整備料18,000円/自賠責保険料25,830円/重量税41,000円/印紙代1,200円の合計86,030円となります。3.5Lエンジン搭載モデルのエリシオン プレステージは重量税割増にまだ該当していないので、この価格です。
まとめ
今回は、ホンダ・エリシオンの車検価格を搭載エンジン毎に分けてざっくり計算してみました。
エンジンの排気量は自動車税の税額に大きく影響することは確かですが、車検に関してはエンジン排気量よりも車両重量と新規登録年が重要です。新規登録から13年以上経過したモデルは重量税が割増となってしまうので、エリシオン及びエリシオン プレステージの一部車両は重量税が割増されることを理解しておきましょう。
車検のコバックでは車両クラスによって車検基本料が増減する仕組みとなっています。対してオートバックスでは中型・大型も重量税の高いクラスの車ほど車検基本料が高くなることから、プレステージのような特大型乗用車クラスの車に関しては、車検基本料を全クラス一律料金に設定している車検専門店やカー用品店に依頼することを合理的です。
年式や車両重量で重量税が変化しますので、ユーザー車検以外でエリシオンの車検を取得する際にはその点に注意して見積もりを取るようにしましょう。