車のヒーターが効かない!その原因と対策とは!

2019年02月05日

車のヒーターが効かない!その原因と対策とは!

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寒さの厳しい季節に当たり前のように使っている車のヒーターは、窓ガラスの凍結を解かしたり、車内を快適な温度にする優れた機能です。 しかし、このヒーターが効かなくなった場合、車の中は運転するのに過酷な状態となり困ってしまうでしょう。 今回は車のヒーターが効かなくなる原因と対策について、詳しく解説していきます。

車のヒーターが効かない、その原因とは

冬の寒い日に使う車のヒーターですが、ヒーターが使えないと車内が寒いだけでなく、寒冷地ではガラスの霜取りができなくなります。

ヒーターが利かなくなる原因はいくつか考えられますが、そのほとんどはメカニカルな部分の故障となります。

水廻りの故障

エンジンは、冷却水(ラジエーター液)という液体を使って冷却を行なっています。

ヒーターは、エンジンの熱を吸い取り温かくなった冷却水を室内のヒーターコアまで引き込み、そこにファンで風を当てて暖かい風を作り出しています。

では、どの部分が故障するとヒーターが効かなくなるのでしょうか。

サーモスタットの故障

前述した通り、現代のほとんどの車はエンジンを冷却する為に水を使用する、水冷式という方式を採用しています。

エンジン内部に冷却水を通し、エンジンの熱を吸収し温かくなった冷却水はラジエーターで放熱&冷却し、またエンジンへ戻っていきます。

この冷却水の循環によりエンジンは適切な温度に保たれていますが、エンジンを始動して暖まるまでの間は、弁を閉じて循環を止め、ラジエーターへ冷却水が流れないようにします。

こうすることで、エンジンが早く最適な温度になるようにしています。

この弁がサーモスタットと呼ばれるものです。サーモスタットが故障し弁が開きっぱなしになると、エンジンがまだ温まっていないのに冷却水がどんどん冷やされるため、いつまでたっても暖まりません。

結果、ヒーターが効かなくなります。エンジンをかけてかなり長く走ってからヒーターが効いてくる場合は、サーモスタットの故障が考えられます。

冷却水が入っていない

暖房が効かない原因に、そもそも冷却水が不足していることも考えられます。

冬場では、エンジンの冷却水温上昇が外気温の低さで抑えられているので、インパネ内の水温計異常が出ることは少ないですが、ヒーターが効かない時には、ちゃんと冷却水がラジエーターに入っているか確認をしましょう。

エンジンが冷えている時にリザーバータンクに冷却水が適量入っているか確認し、入っていなければ、LLCを補給します。

この時、間違ってもエンジンが熱い時にラジエーターのキャップを開けないようにして下さい。エンジンが熱い時にラジエーターのキャップを開けると、高温の冷却水が吹き出し、火傷の恐れがあります。

送風ファンの故障

水廻り以外の原因の一つに、ブロワモーター(送風ファン)の故障があります。

ブロワモーターは室内に取り付けられており、ラジエーターから送られてきた暖かい冷却水に風を当てて温風を車内に出しています。

ブロワモーターが故障すると、ヒーターだけでなく冷房時も吹き出し口から風が出ないので、送風の切り替えをしても全く反応がない時には、ブロワモーターの故障が考えられます。

オートエアコンのシステム故障

最近の車はオートエアコンが増えてきました。オートエアコンとは、温度や風量などを自動で制御してくれるものですが、内部構造が複雑なため、これが故障すると修理には時間とお金がかかります。

とはいえ、オートエアコンといえど、ヒーターや冷房の基本構造は変わりません。

エアコンシステムにはエアミックスドアという仕切りが取り付けられており、この仕切りを動かすことで、室内に冷風を送るか温風を送るか、風の通り道を振り分けています。

このエアミックスドアが故障して冷風の場所で固着してしまうと、いつまでたっても温風は出なくなります。

マニュアルヒーターの場合は、暖房側と冷房側の切り替えスイッチがスムーズに動くか確認をします。もし動きが悪くなっていれば、エアミックスドアに問題がある可能性があります。

対策や修理

ディーラーなどの整備工場に点検に出す

上記の通り、車のヒーターが効かなくなる原因はいくつもあります。ヒーターの故障は、一般の方では修理が難しいことがほとんどなので、自動車修理工場に相談することをおすすめします。

冬にヒーターが効かないと、寒いだけでなくウィンドウガラスの解氷や曇りの除去ができないので、非常に危険です。出来るだけ早く修理工場に相談し、修理を行いましょう。

車のヒーターが効かない時の応急処置

ヒーターが効かない時の応急処置は、基本的にかなり自動車の整備に詳しくなければ難しいでしょう。

また、故障した部品によって、応急処置ができる場合と全く応急処置ができない場合に分かれます。

応急処置ができるのはサーモスタットの故障

簡単に応急処置ができて、少しでも車内を暖かくできる故障は、サーモスタットの故障の時でしょう。

この時には、水温計の上昇も遅いので、水温計の動きもチェックします。

水温計の動きも悪く、暖かい風がいつまでたっても出ない場合は、応急処置としてラジエーターの前に段ボールなどを使って塞ぐことで、暖房の効きがよくなり、また水温計の針も上昇してきます。

ただし、長い距離を走るときには、オーバーヒートの原因にもなるので短い距離を走行する時にのみ有効な方法です。下記で詳しく解説します。

暖房の効率を高める方法など

車のヒーターは、寒い朝には暖かい風が出るのに時間がかかり、忙しい時にはかなりやきもきしてしまいます。

そこで、すこしでもヒーターを早く暖かくする方法について、ご紹介していきます。

断熱カーフィルムを貼る

車の窓ガラスにフィルムを貼る方法は、昔から行われている方法で、断熱効果も高くおすすめとなります。

窓ガラスに、断熱フィルムを貼れば、冬場は車内の熱を外に逃がしにくく、夏場は車内の温度上昇を抑える働きがあります。

断熱フィルムは、カー用品店でも手に入り、DIYで施工もできますが、窓ガラスへのフィルム貼りはかなり難易度が高いので、プロにお願いするのをおすすめします。

なお、自動車のウィンドウは透過率70%を超えていなければならないという決まりがありますので、フィルムは車検適合のものを装着しましょう。

シートヒーターを使う

高級車の中には、シートヒーターが装備されていることがありますが、このシートヒーターは、後付けで取り付けることができます。

価格も5千円以下で購入できる商品が多く、シガーソケットから電源が取れて、数十秒で暖かくなる優れものです。

室内のヒーターから温風が出ていなくても、かなり暖かく感じるでしょう。

ラジエーターを塞ぐ

毎日の通勤で、10km程度の移動距離であれば、ラジエーターグリルを段ボールで塞ぐと水温上昇が早まり、暖房の機器が早くなります。

10km以上走行する時や、水温が上がり暖房が効くようになったら、ラジエターグリルの段ボールを外すことを忘れないようにして下さい。

そのまま段ボールで塞いで走り続けると、オーバーヒート気味となる恐れがあるので、注意しましょう。

まとめ

車のヒーターが効かない主な原因には、サーモスタットの故障や、ファンモーターの故障、そして、スイッチやオートエアコンのユニットなどの故障がほとんどです。

これらの故障は、応急処置でしのげることはほとんどありませんから、ヒーターが効かないと感じたら、早急に最寄りの修理工場に相談することが重要です。

今回の記事を参考に、愛車の点検をしてみてはいかがでしょうか。