車のシート!布シートとレザーシート、どちらがよい? | CARTUNEマガジン
車のシート!布シートとレザーシート、どちらがよい?

2019年01月14日 (更新:2024年07月22日)

車のシート!布シートとレザーシート、どちらがよい?

車のシートの表皮材質は、大きく分類すると、布(ファブリック)、レザー(本革)、ビニールの3つに分けられます。それぞれの表皮材質にメリット・デメリットがありますが、今回は布シートとレザーシートについて、どちらのほうが良いのかについてご紹介します。

シート

布シートは、一般的な車に幅広く使用されている表皮材質です。今回比較するレザーシートより安価であるのが特徴です。では布シートの特徴についてみていきましょう。

特徴・メリット・デメリットを紹介

布シートには、さまざまな色柄やデザインがあって比較的丈夫なことが特徴です。おもに大衆車に幅広く使われている素材となっています。では布シートのメリット・デメリットについてご紹介します。

布シートのメリット

真っ先に挙げられるメリットは、レザーシートより断然安いということです。しかしその安さを思わせない高級感をもたらすデザインの布シートもありますので、シートによっては安さを感じることはないでしょう。以下はシンプルなデザインの布シートです。

KouさんのアルトラパンHE21Sの画像
KouさんのアルトラパンHE21Sの画像
引用元:Kouさんの投稿

布シートは、レザーに比べて擦れに強く劣化しにくいのが特徴です。布シートは使用頻度が多い運転席でも、レザーシートのようにシート面がひび割れすることがなく、長期間使用することができます。もちろん見栄えも廃れを感じさせることはないでしょう。

また通気性が良いのもメリットです。車のシートは夏場は熱くなりやすいですし、冬場は冷たくなる傾向にありますが、布シートは熱くなりすぎず、冷たくなりすぎません。

デザイン性では、レザーシートは基本的に単色のものが多いですが、布シートは織り込んだ布生地ですので、さまざまな色柄のデザインを施すことができます。女性が好むようなカラフルな色柄などがあるのは、ファブリックシートならではです。

布シートのデメリット

布シートは、ジュースをこぼした、嘔吐した、シミが付いたなど、表面をどれだけ拭いても汚れは繊維の中の方まで浸透していますので、綺麗にすることは困難です。車のシートは洗濯機で洗うというわけにはいきませんので、簡単に綺麗にできないのはデメリットでしょう。

また布シートは、繊維のすき間にホコリを溜め込むので、掃除機で吸ったくらいではなかなか取れません。ガソリンスタンドにあるような業務用の掃除機でも、すき間にあるホコリを取り除くことは困難です。そのことから車内がホコリっぽくなりやすく、乗り降りしたり動いたりするとホコリが舞いやすいです。

布シートの汚れやホコリを可能な限り拭き取るためには、「【カーピカル 業務用ルームクリーナー 1L】 車の布シートや染みも天張りの煙草ヤニもフロアーマットの泥汚れも、酵素の力で分解除去!布専用クリーナー!」を使ってみるといいでしょう。

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レザーシート

レザーシートは、布シートと比較すると高級感があり、質感や手触りの上質さが特徴です。ここではレザーシートの特徴をみていきましょう。

特徴・メリット・デメリットを紹介

レザーシートは、高級車や、大衆車の中でも高グレードのもの、またはオプションでレザーシートを選択できるものもあります。ではレザーシートのメリット・デメリットについてご紹介します。

レザーシートのメリット

レザーシートの1番のメリットは、素材がレザーならではの高級感です。レザーシートでしか味わえないレザーの香りや肌触りは、布シートで表現できるものではありません。とくに高級車はレザーシートを採用しているものが多いです。

使用頻度が多いと使用感が出てきますが、それがレザーシートならではの高級感や味わいにつながると考えるべきでしょう。最近ではSUVでもレザーシートが採用されています。

Style045さんのグランドチェロキーWK36の画像
Style045さんのグランドチェロキーWK36の画像
引用元:Style045さんの投稿

レザーシートの素材の革は、元々は動物の皮からできています。動物の皮ですから、そのままではすぐに劣化して腐敗してしまうのです。そうした劣化や腐敗を防ぎ、シート素材としての柔らかさや強度を与えるために鞣し(なめし)という作業を行ないます。

動物の皮を鞣すことで、皮は革という素材に生まれ変わるわけです。さらに車のレザーシートは、レザー製バッグやレザー製ソファーなどよりも過酷な環境です。夏場の車内はかなり高温にもなりますし、湿度も高くなります。

強い紫外線も当たりますし、さらに搭乗者がジュースをこぼしたり、乗り降りときに擦れも多くなります。そのために車のレザーシートには、レザー製バッグやレザー製ソファーなどとは違う表面加工が施され、耐久性が強くなるように作られているのです。

水濡れにも強いのがレザーシートの特徴です。布シートのように染み込む心配がないため、水に濡れたとしてもサッと拭き取るだけで大丈夫です。水だけでなくレザーシートはホコリも吸い込みません。

アレルギーがある方はレザーシートにするだけで、症状が和らぐといわれています。レザーシートは固く絞った柔らかいタオルで、表面を軽く拭き取るだけで掃除は完了です。

レザーシートのデメリット

ミラノの風さんの156932A1の画像
ミラノの風さんの156932A1の画像
引用元:ミラノの風さんの投稿

革を使用していますので、どうしても布シートに比べると高額です。ただ高額だからこそ高級感があるのです。また夏場は乗車したばかりのときは、座るのも嫌なくらいに熱くなり、冬場は逆に冷たくなります。

またレザーシートは特殊な加工がされていますので、そう簡単には劣化しないようになっていますが、それでも元々は動物の皮が材料ですので、どうしても劣化は避けられません。乗り降りするときは擦れは避けられませんので、とくに擦れる部分が劣化が早くなり、最悪の場合は画像のように、シートにひび割れが発生するときもあります。

まとめ

今回は布シートとレザーシートについて、どちらのほうが良いのかについてご紹介しました。布シート・レザーシートには、それぞれメリット・デメリットがありました。どちらの特徴を尊重するのかは、あなた次第です。布シートを搭載している車に乗っている方は、以下のようにレザーシートカバーを被せてドレスアップしている方もいます。

ヒロキさんのNボックスカスタムJF1の画像
ヒロキさんのNボックスカスタムJF1の画像
引用元:ヒロキさんの投稿

さまざまな車種でレザーシートカバーが販売されているように、普段のお手入れが簡単で、高級感あふれるレザーシートが人気であることは間違いありません。しかしレザーシートは単色で、デザイン性に欠けるため、さまざまなデザインが設定されている布シートを採用するのもいいでしょう。

今回の記事をお読みになって、布シート・レザーシートのどちらを装着するかの参考にしてみてください。

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