車のエンジンが掛からない!?カチカチ音がしたら…。 | CARTUNEマガジン
車のエンジンが掛からない!?カチカチ音がしたら…。

2019年01月04日 (更新:2022年03月02日)

車のエンジンが掛からない!?カチカチ音がしたら…。

車に乗り込み、いざエンジン始動!しかし、「カチカチカチカチ・・・」と一向にエンジンがかからない状態になる事があります。今回は、カチカチ音がなってエンジンがかからない状態はなぜ起こるのか、そしてその対処法や予防法をご紹介します。

エンジンがかからない原因はなに!?

カチカチ音がして、エンジンがかからない原因

神栖アントラーズさんのロードスターの画像
ロードスターのエンジンスタートスイッチ画像
引用元:神栖アントラーズさんの投稿

キーを回したりスタートスイッチを押してもカチカチ音が鳴るだけでエンジンがかからない原因はバッテリーやオルタネータにあることが多いです。エンジンをかけるには、最初に強制的にエンジンを回さなければなりません。現在はセルモーターという部品が電気で作動し、エンジンを強制的に回しています。下記の動画のような光景を見たことがないでしょうか。

動画はオートバイのキックスターターです。このように、エンジンによっては人力でエンジンを回して始動させるのですが、車のその役割は電力によってセルモーターが担っています。この、セルモーターを動かすための電力を蓄えているのがバッテリーです。鍵を回したりスタートスイッチを押すことで、バッテリーに指令が出て電気が通り、セルモーターが動きエンジンが回り始めるのです。

指令が出てバッテリーは電気を通すために電気を通そうとします。しかし、バッテリーの電圧が足りない場合だと電気を流そうとしても思うように流れません。この結果、セルモーターが動くだけの力が発生しないのです。エンジン始動の度に毎回セルモーターが回っているわけですから、バッテリーの電力はそのうちなくなってしまいます。

オルタネーターの役割

バッテリーは、車のエンジンの回転運動を利用し充電しています。それが、オルタネーターという部品のおかげなのです。昔学校で、コイルを使用して発電するという実験を行なったことを覚えていらっしゃいますか?あの実験で行われていたことが、オルタネーターの中で行われているのです。このため、バッテリーの容量が少なくならない限り、元気にセルモーターが回せるのです。

エンジンがかからない場合の対処法

それでは、カチカチ音が鳴り、エンジンがかからない状態の対処法についてご紹介します。大きな原因はセルモーターを回す電圧が足りないために始動できないので、電圧を確保しなければなりません。

最も多く使用されている対処法は、他の車のバッテリーと自分の車のバッテリーをケーブルで接続することです。ケーブルに電圧がかかり、自分の車のセルモーターを回してくれますのでエンジンはかかります。最近では大型モバイルバッテリーを使用する方法もありますので、準備しておくことも良いかもしれませんね。

FISHERFANS FF1ジャンプスターター 12V 車用エンジンスターター 1000A

場所も取らないので、充電して車に積んでおくのも良いでしょう。ショート対策のため、プラス、マイナスの順番で接続しましょう。ショートすると、配線が燃えて火災の原因になりとても危険です。

なんとか始動したはいいものの、バッテリーにはそれほど充電は残っていません。可能であれば、1時間ほどドライブに出かけるとある程度充電されます。ここで、街乗りよりも高速道路のような一定の速度で走れる道がお勧めです。

街乗りはアイドリングが多くなるため、思うように充電されないのです。しかし、バッテリーが上がるということはバッテリーの寿命も考えられます。スマートフォンのバッテリーなどと同じく、充電する度に寿命が短くなるのが車のバッテリーです。

もしいつも通り使用しているのにバッテリーが上がってしまった場合には、交換をお勧めします。バッテリーを交換しても症状が改善されない場合があります。その場合は、充電のために必要なオルタネーターの故障、もしくはその間の配線の故障が考えられます。

この場合は詳しく分解して原因究明を行わなければならないので、整備工場へ修理をお願いした方が良いでしょう。

ご紹介したように応急処置はできますが、ずっとエンジンをかけずに車を放置するなどの何か放電するような特別なことを行なっていない限り、基本的には交換することをお勧めします。

バッテリー上がり防止は小まめな充電から

スマートフォンを持ち歩き、充電が少なくなってきた時には原因があります。たくさん使用したか、充電していなかったかの2つです。これと同じく、車のバッテリーも充電しなければエンジンをかける事ができなくなってしまいます。そうならないように、できる限り充電しましょう。方法は長距離ドライブです。たくさん乗るだけ充電されます。家を出発する際、エンジンがかからなくて余計な時間を使わないように、日頃からバッテリーを気にすることも大切です。

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