愛車のマフラーを交換してみよう!交換の方法を紹介 | CARTUNEマガジン
愛車のマフラーを交換してみよう!交換の方法を紹介

2018年11月23日 (更新:2022年03月02日)

愛車のマフラーを交換してみよう!交換の方法を紹介

車のカスタマイズの例として、マフラー交換が挙げられます。マフラーを交換すると、サウンドの変化、リアのエクステリアの変化、エンジン性能の向上などが見込まれます。車のマフラーの交換は難しくて自分でできないように思えますが、実は思っているほど難しい作業ではありません。今回は車のマフラーの交換方法についてみていきましょう。

マフラーを交換するために

マフラーを販売しているショップに行くと、さまざまな種類のマフラーが陳列されていますが、自分の車に適合するマフラーを選ぶことはもちろんのこと、車検に適合する基準をしっておく必要があります。また実際に車のマフラーを交換する場合は、工具をそろえなければいけません。まずは車のマフラーの車検適合基準と、必要な工具をご紹介します。

車のマフラーの車検適合基準

ここでは車のマフラーが車検に合格するための3つの基準をご紹介します。

排気音量

マフラーには「サイレンサー」というパーツがあり、消音器の役割を果たしています。もしサイレンサーに穴が空いている、サイレンサーが損傷を受けている場合は、消音作用が弱まるため、マフラーからは大きな音が発生してしまうのです。車のマフラーをカスタマイズするときに、サイレンサーを外したカスタマイズを見受けますが、排気音量が車検基準を超えている場合は、車検に合格できません。

サイレンサーに穴が空いていることは車検基準に大きな影響を与えませんが、穴が空いていることで排気音量が車検基準を超えることが問題になるのです。それどころか、道路交通法第71条の2によって、警察官から違反を宣告される場合もあるのです。違反が認められた場合は、違反点数2点、反則金は大型車が7,000円、普通車が6,000円、二輪車が5,000円となってします。

車検基準に排気音量の項目があるのは、音が大きいことだけが問題なのではなく、爆音が出るほどマフラーに大きな穴が空いている場合は、排気熱による車両火災をまねく可能性が高くなることを知っておいてください。

最低地上高

車のマフラーの取付具合によっては、地上スレスレの位置にまでマフラーがくる場合があります。しかし車検基準では、最低地上高が9cm未満の車は車検に合格できません。最低地上高が9cm以上であっても、マフラーの取付が不十分な場合は、検査員の指摘が入ります。

その場合は、マフラーをマフラーハンガーを使ってつりあげる必要があります。針金などの簡易的なつりあげでは車検に合格できませんのでご注意ください。大型のマフラーで車をカスタマイズしている方は、最低地上高が9cm以上になっているかを確認しておきましょう。

触媒取り付け

車検のときは、車のマフラーから排出される排気ガス濃度が、車検の規定値内でなければいけません。排気ガスには有害物質が含まれており、それを化学反応によって無害物質に変化させる役割を果たしているのが触媒です。

新品のマフラーであれば、触媒が不良を起こしていることはありませんが、中古品のマフラーでカスタマイズをお考えの場合は、触媒に大きな損傷がないかを確認する必要があります。

目視以外の確認方法としては、エンジンがかかっているときに、マフラーからカラカラ音が聞こえたり、排ガスの異臭が感じされた場合は、触媒に穴があいていることを疑いましょう。

車のマフラーを交換するときに必要な6つの工具

車のマフラーを交換するときは、以下の6つの工具が必要です。工具をそろえながら、自分の車に適合するマフラーを用意しておきましょう。

ジャッキ

大自工業(メルテック)2t油圧フロアージャッキ コンパクトFA-20

車を持ち上げるためにジャッキが必要です。ジャッキは車のタイヤハウスに入っていますが、マフラーを交換するときは2つあったほうが便利です。

CRC5-56

KURE 5−56 320ML

車のマフラーのナットは、高熱とサビによって緩めることが困難です。CRC5-56はナットを緩める手助けをしてくれますので準備しておきましょう。

シリコンスプレー

【呉工業 クレ KURE】呉工業 クレ シリコンスプレー 420ml KURE

車のマフラーのつりゴムの耐久性を強めるために用意しておくといいです。

メガネレンチ・ソケットレンチ

旭金属 ASAHI 両口フレアーナットレンチ 14×17 FW1417 【037267】[A010323]

基本的には14mmのメガネレンチがあればいいですが、車種によっては違う大きさのメガネレンチが必要ですので、複数の大きさのメガネレンチを準備してください。

トルクレンチ

エマーソン トルクレンチ ソケット5個+エクステンションバー ケース付 EM-29

トルクレンチがあると、それほど力を入れなくてもナットを緩めることができます。ただトルクレンチが入らない場所もありますので、活用できる場合に使うといいでしょう。

スクレーバー

アネックス スクレーパー 品番:9155

スクレーバーがない場合は、マイナスドライバーを使ってもいいでしょう。

車のマフラーを交換するときに準備が必要な2つの部品

車のマフラーを交換するときに、以下の部品を用意しましょう。

ガスケット

ELS(エルス)マフラーガスケット 50パイ ダエン02001

新品マフラーを購入したときは、付属品としてついていることが多い部品です。もし付属していない場合は、自分で購入しなければいけません。

マフラーつりゴム

汎用タイプ 12mm 2ホール 強化マフラーハンガー 吊りゴム ハンガーブッシュ

車のマフラーを交換する場合は、ノーマルマフラーよりも出口が大きくなっていることが多いため、ゴムを強化品に交換しておく必要があります。交換しておかないと、マフラーがバンパーなどに干渉して変形するなどの弊害があるのです。

マフラーを交換してみよう

それでは具体的に、車のマフラーを交換していく手順をご紹介します。

ジャッキアップする

基本的には、リア部分をジャッキアップすれば、マフラー交換は可能です。フロントパイプも交換する場合は、フロントもジャッキアップしましょう。ジャッキは車のパーツに影響を与えない、車の底のジャッキアップポイントにジャッキを接着させてください。

触媒を見つける

車のマフラーを交換するときは、マフラーが十分に冷えていることを確認してください。マフラーが熱い状態だとヤケドを負ってしまい大変危険です。触媒が見つかれば、触媒のカバーを取り外します。もしナットが固着している場合はCRC5-56を吹き付けて、10分程放置します。

10分程経ったら、メガネレンチ・ソケットレンチを使って、ナットを緩めてください。このときは無理な力をかけないように、慎重にナットを緩めましょう。万が一、ナットを折ってしまうと、触媒ごと交換しなければならず、数万円の出費になってしまいます。まずは中間ジョイント部分を先に緩めて、コツをつかんだほうがいいでしょう。

マフラーを取り外す

ナットが緩まれば、あとはつりゴムで固定されているマフラーを取り外すだけです。つりゴムは、中間ジョイントより後ろ側のものを先に外しましょう。つりゴムは引っ張れば取り外すことができます。すべてのつりゴムを外せばマフラーは落ちてきますので、ケガをしないように降ろしてください。

その後は、中間パイプも同じやり方で外します。取り外したナットは再使用しますので、なくさないように保管しておきましょう。触媒にはガスケットがついていますので、スクレーバーまたはマイナスドライバーで取り外しておいてください。

新しいマフラーの取り付け

新しいマフラーに付属されているガスケットを取り付けておきましょう。ガスケットが付属されていない場合は、市販のガスケットを使ってください。取り付け作業は、取り外し作業の逆をたどることになります。まずボルトにマフラーを差し込んでから、つりゴムを取り付けましょう。つりゴムにはシリコンスプレーを吹き付けておいてください。このときのナットは仮止め程度にしてください。

すべてのつりゴムを取り付けたら、マフラーの出口がリアバンパーなどの切り欠きの中心にきているかを確認しましょう。ずれている場合は、つりゴムの位置を調整することで、中心にくるようにしてください。中心に位置に合わせたら4つのナットをすべてしめましょう。トルクレンチを使ってしめるといいです。

最終確認

マフラーが装着できれば、ボルトのしめ忘れがないか、マフラーの触媒がどこにも干渉しないかを確認しましょう。エンジンを始動して暖機を行なったあと、他の人にアクセルを踏んでもらって、回転数を3,000回転程まで上げてもらいます。マフラージョイント部分から、排気漏れが起きていないかを確認してください。問題なければ、触媒のカバーをつけて、車をジャッキから降ろせば完成です。

CARTUNEユーザーのカスタムを紹介

では最後に、マフラーをカスタムしたCARTUNEユーザーの車をご紹介します。

ともさんのセリカZZT231の画像

ともさんのセリカZZT231の画像
ともさんのセリカZZT231の画像
引用元:ともさんの投稿

トヨタ・セリカに、フジツボマフラーを装着しています。斜め出しにしているところがかっこいいです。

猫丸70さんのアルトワークスHA36Sマフラーの画像

猫丸70さんのアルトワークスHA36Sマフラーの画像
猫丸70さんのアルトワークスHA36Sマフラーの画像
引用元:猫丸70さんの投稿

特段いじっている感じがしないところがシンプルで良いです。

サダさんのBRZZC6マフラーの画像

サダさんのBRZZC6マフラーの画像
サダさんのBRZZC6マフラーの画像
引用元:サダさんの投稿

スバル・BRZの2本出しブリッツマフラーは、実にスタイリッシュです。リアから見たときの存在感がたまりません。

まとめ

今回は、車のマフラーの交換方法についてご紹介しました。マフラーの交換は、自分でできなさそうな作業に思われますが、記事をお読みいただければ、意外に簡単であることがお分かりいただけましたか。必要な工具も比較的身近にあるものを使うことで作業は可能です。作業される場合は、ケガやヤケドがないように、十分気をつけてください。

新着記事

おすすめ記事