ボンネットを塗装したい!DIYでやるコツを徹底解説します!

2018年11月17日

ボンネットを塗装したい!DIYでやるコツを徹底解説します!

label塗装

バンパーと並び、車のフェイスマスクの第一印象を大きく左右するボンネット。塗装が剥げていたりすると、なんだか急にみすぼらしくなってしまいます。また、カーボンにしたり、カラーリングを変えたりすると、雰囲気をガラリと変えることもできますよね。本記事では、「ボンネットをDIYで塗装してみたい!」という方々に向けて、ボンネットの塗装の方法をご紹介します!

DIYでもできるかも?ボンネット塗装

ボンネットは太陽光や道路の塵、ホコリをいつも真正面から浴び続けており、ルーフと並んで塗装が劣化しやすいです。そうなるとどうしても目立ってしまうパーツなので、少し恥ずかしいような思いをしておられる方もいるのではないでしょうか。

しかし、そこがDIY塗装に挑戦するチャンスです!車のボディーをDIY塗装したくなったら、まずはボンネットからはじめてみるのがおすすめです。

ボンネットはほかのボディーパーツと異なり、平面的で塗りやすく、外す作業も比較的簡単で、マスキングも大雑把で大丈夫です。ドレスアップが目的という方も、DIYカスタムの入門として、いかがでしょうか。

ボンネットをプロに頼んで塗装してもらうと、軽度の劣化だと20,000円〜、劣化が塗装の深い部分まで及び、全剥離が必要な場合だと50,000円〜という費用が相場になっています。

DIYで塗装するには、色々な道具を購入し準備する必要がありますが、ボンネットを全部塗装しても普通は10,000円〜20,000円程度で収まります。メタリック塗装やパール塗装は、2層、3層と塗装しなければならないため、さらに費用がかかる場合があります。塗装の出来が自分の腕に左右される点や、大失敗のリスクなどは確かにあります。それでも「とにかく安く抑えたい!」という方や、「DIY塗装にチャレンジしてみたい!」という方には、ボンネット塗装は良き入門編となるのではないでしょうか。

それでは、ボンネットのDIY塗装に向け実際に用意するべきもの、そして塗装の手順を以下の項で詳しく解説していきます。

ボンネットの塗装に必要なものをそろえよう

この項では缶スプレーでのボンネット塗装に必要なものを挙げていきます。ボンネットをすべて塗装せず、クリア剥がれなどを補修する場合も必要なものはほぼ同じです。また、缶スプレーは、塗りたい範囲やボンネットのサイズによって必要な本数が変わります。塗っている最中に切れてしまうと仕上がりが悪くなってしまうため、多めに準備しておくべきです。

耐水ペーパー(600番、1000番など)

古い塗装の剥離や足付けなど、塗装前の下地処理に使用します。スポンジがあると便利です。

コンパウンド(細目、極細目、超極細)

塗装した面をならし、艶を出すために使います。下地処理に使うときは、次の塗料の定着をよくする役割があります。こちらもコンパウンド用のスポンジもあると便利です。

マスキングテープ

塗料をかけたくない部分を目隠しします。新聞紙、チラシなど、すべての目隠しにマスキングテープを使うのはもったいないので、広い部分は新聞紙やチラシなどを使います。

シリコンオフ

塗装面に油分や汚れがあると、塗料を弾いたり仕上がりが悪くなってしまうため、しっかり脱脂をする必要があります。同時に汚れても良い布や、ウェスなども準備しておきましょう。

プラサフ

本番の塗料を塗る前に塗っておき、塗料の定着を良くします。

塗料

どんな色に仕上がるかが決まります。ドレスアップが目的なら、マットブラックが一般的ですが、個性を出すためにあえて他の色をチョイスするのもいいでしょう。ボディーと色を合わせたい(純正色)なら、「コーションプレート」にある車のカラーナンバーに合わせてショップなどで塗料を調合してもらいましょう。よく分からなくても、とにかくコーションプレートを写真に撮って店員さんに見せれば大丈夫です。コーションプレートの位置は、こちらのHoltsのページで検索可能です。

クリアー

マットブラックの場合、マット感を残したいなら塗らなくてもいいですが、塗装面保護やサビ防止の観点から、心配な方は塗っておくべきでしょう。「つや消しクリアー」というような商品もあります。メタリックやパール塗装をお考えの方は、クリア塗装は必須です。

ぼかし剤

塗装のざらつきをなめらかにします。クリアーが乾かないうちに塗るのがポイントです。クリアーを塗らない場合は不要です。メーカーによっては、塗料やクリアーよりもぼかし剤を先に塗り、さらにクリアーのあとにも塗るというものもあるので、注意書きや説明をよくお読みの上、ご使用ください。

以上がボンネットの塗装に必要なものです。次の項では、実際に塗装する手順を説明していきます。道具を購入して揃える前に、どれをどうやって使うのか、具体的にイメージしておきましょう。

ボンネットを塗装しよう

ボンネットに限らず、車のボディーペイントの大まかな手順は、【下地処理】→【塗装】→【表面仕上げ】というステップを踏みます。これからそれぞれの段階に分けて説明して行きますが、その前に、きれいに塗装するための環境を整えておきましょう。

Step0:環境を整える

塗装ブースの準備

ボディー塗装において、風は天敵です。風にあおられてスプレーの霧が散ってしまい、ちゃんと塗るためにスプレーを近づけなれけばならなくなるのですが、それによって塗りムラができやすくなってしまいます。また、まだ乾かないうちは、風で飛ばされた砂やホコリがどんどん塗装面にくっついていきます。仕上がりを求めるなら、風の少ない日や場所を選びましょう。塗装する場所の周囲に水を撒くことで、砂ぼこりが舞うのを防ぐというテクニックもあります。

また、雨や雪なども言語道断です。可能であれば、屋根と壁のついたガレージで行うのがベストです。コストはかかりますが、塗装用のレンタルガレージを借りるという手もあります。ある程度設備が整っていたり、プロにアドバイスをもらいながら塗装できる所もあるので、本格的に塗装を学びたい方には選択肢の一つとなるでしょう。レンタルガレージの例[SELFIT]

ボンネットを外す

ボンネットが大きい場合、ボンネットを外したほうが作業がしやすい場合があります。ボンネットの取り外しや、ウォッシャーのホースの取り外しなどは、取扱説明書等を参考に行ってください。また、ボンネットを外す作業は2人以上で行ったほうが賢明です。ボンネットが外れた際、窓ガラスに落ち、最悪の場合、割れてしまう可能性があります。一人で行う場合は十分注意し、窓ガラスやエンジン部分にも毛布などでしっかり養生して作業しましょう。

ボンネットの洗浄

ボンネットの下地処理に入る前に、ボンネットをしっかり洗浄し、汚れやワックスなどを落としておきましょう。ワックスは塗料を弾いてしまうので、入念に落としておきます。

Step1:下地処理

塗装の剥離、足付け

まず最初に、塗装するための下地を整えておきます。耐水ペーパーの600番を適宜水をかけつつ使用します。塗装を剥がしながら、塗りたい場所にまんべんなく傷をつけていきましょう。一通り終わったと思ったら、一度全体を乾かすと、削り残したところに艶が残っているのが分かりやすいです。

新聞紙などでマスキング

ボンネットを装着したまま塗装する場合は、マスキングが必要です。塗装がかかってほしくない部分をしっかり隠しましょう。

風向きによってはどうしてもマスキングしていない部分にまで飛んでいってしまう場合があるので、白いボディに黒のスプレーをする場合などは十分注意して下さい。ボンネットを外した場合は基本的に不要ですが、エアインテークのあるボンネットなど、必要な場合もあります。どこか塗料がかかってほしくない部分がないか、事前にしっかり見て確認しましょう。

シリコンオフで脱脂

スプレーで塗装していく前に、ボンネット表面に残った油分や汚れを取り除きます。

プラサフ(プラサフ)を吹く

まずは適当に吹いていき、少しずつ重ねていきます。塗装する面から15cm以上離し、一定の距離、一定の速度を心がけましょう。液が垂れないよう薄く塗り、1層ずつ乾燥させながら重ねて塗っていきます。最終的には、下地が完全に見えなくなるまで3〜5回程度重ね塗りします。ムラができないようにしましょう。その後、30分程度乾燥させ、次の工程に移ります。

プラサフは、次に重ねる本番の塗料の定着を良くし、塗料が剥がれたり、中に水や空気が入り込んで金属地が錆びるのを防止します。また、やすりをかけた傷を埋め、表面をなめらかにします。最終的な塗装の仕上がりを左右する重要な工程なので、しっかり重ねて塗りましょう。後でやすりがけやコンパウンド磨きを行うため、厚めに塗っておくのがポイントです。

他の缶スプレーにも言えることですが、缶が冷えていると霧の噴出力が弱まってしまいます。強く塗料を噴射し細かい霧を噴出させるために、湯煎しておくといいでしょう。プラサフに限らず、塗装、クリアー塗装の缶スプレーも、一緒にお湯につけておきましょう。また、残りの液量が少なくなったと思ったら、ためらわずに新しい缶スプレーに変えましょう。もったいない気もしますが、細かい霧が出ず、塗装面が汚くなってしまうリスクがあります。こちらも他の缶スプレーにも同じことが言えます。

表面をならす

耐水ペーパーの1000番を使用し、プラサフで塗装した表面をならしていきます。ここでも適宜、水をかけながらやすりをかけていきます。霧吹きがあると便利です。

コンパウンドで磨く

細目のコンパウンドを使って磨いていきます。ボンネットは磨く面積が広いので、全体を一度に磨こうとせず、数ブロックに分けて磨いていきましょう。コンパウンドは、叩くように広げるのがポイントです。ここまでが下地処理の段階となります。この上に本番の塗料をのせるため、見えなくなってしまう部分とはいえ、手を抜いてはいけません。

Step2:【塗装】

シリコンオフで脱脂

塗装する前に、しっかり脱脂しておきます。コンパウンドや、やすりがけで残ったホコリや汚れを取りきるために、事前に水洗いしておいたほうがいいでしょう。

スプレー塗装

まずはプラサフのときと同様、全体にうっすらと色がつく程度に軽く吹きましょう。スプレーを吹く前に、しっかりと缶を振っておきます。適度に乾いたと思ったら、本格的に色をのせていきます。スプレーとボンネットの距離は15〜30cm程度離し、一定の距離、一定の速度を心がけて塗っていきます。

1回ごとに乾燥させ、3〜5回程度重ね塗りしていきます。液垂れしないよう、同じ場所に吹き続けてはいけません。根気よく重ね塗りしていきます。また、時々缶を振るのも忘れないようにしましょう。望み通りの色になり、ムラがなくなったと思ったら終了です。次の工程に移る前に、30分程度、乾燥の時間を取りましょう。マット塗装の場合はここで終了です。クリアーを吹く場合はこの後のコンパウンドで磨く工程を飛ばし、仕上げていきましょう。

Step3:【表面仕上げ】

塗料が乾燥したら、仕上げの作業に入っていきます。ソリッド、メタリック、パール塗装の場合はこの【表面仕上げ】の段階が必要です。(ソリッドカラーでも、クリアー塗装が不要な場合もあります。)

コンパウンドで磨く

まずはプラサフのときと同様、細目のコンパウンドで磨いていきます。そして極細目でツルツルの表面にしましょう。注意点は先程と同様、一度に全部を磨かないことです。ブロックごとに分けて、磨き残しもないようにしましょう。

シリコンオフ

これまでの作業と同様、シリコンオフで油分、汚れを取ります。

クリアーを吹く

クリアー塗装は液垂れしやすいため、色を塗装したときよりも広く、薄めに塗っていくことがポイントです。20cm程度塗装面から離し、早めに動かして塗ります。クリアーも1回ごとに15分程度乾燥させてから重ね塗りしていきます。5回程度を目安に塗り重ねてください。ボンネットを全塗装した場合は、ぼかし剤を吹く作業を飛ばし、コンパウンドでの磨きに入りましょう。

ぼかし剤を吹く

ボンネットを部分的に塗装していた場合はマスキングを外し、クリアー塗装が乾ききらないうちに、ぼかし剤を吹きます。ぼかし剤はクリアーを吹いたあとにできる、ざらつきをなめらかにする役割があります。霧状に噴射されたクリアーは、拡大するとつぶつぶ状になって塗装面に付いており、艶をなくしてしまいます。ぼかし剤はそれを溶かし、クリアーを下の塗料になじませてくれます。これにより、補修した箇所と、従来の塗装との境目を目立たなくします。

コンパウンドで仕上げ

クリアー塗装や、下層の色が完全に乾燥するまで、念のため一週間程度乾かします。その後、これまでの作業と同様、コンパウンドでの仕上げに入っていきます。細目→極細→超極細の順に、目を細かくして磨いていきます。これにて、ボンネット塗装のすべての手順が終了です。

失敗から学ぶ

YouTubeに、とても参考になる失敗例の動画があげられています。ここまで説明した手順を念頭に置き、教訓を学んでいきましょう。

この方の塗装のやり方の問題点は、以下が挙げられるでしょう。

プラサフを吹く前にマスキングをしなかった

初歩的なミスですが、勢い余って忘れてしまうこともあるかもしれません。自分がこれからやる作業をやるとどうなるか、落ち着いてイメージしながら行いましょう。

作業範囲が狭い

最終的に、ぼかし剤で周囲の色となじませることを考えて、あまりマスキングで作業範囲を狭くしないようにしましょう。ぼかす範囲を広く取れば、境目が目立たなくなります。

マスキングの範囲が狭い

塗料はボディーと同色のため目立ちませんが、プラサフは白っぽいため、マスキングの外側のボディの他の部分に色が飛んでしまっている可能性があります。

風が強い日に塗装してしまった

塗装は風のない日に実施しましょう。どうしてもスプレーする距離が近くなってしまうため、ムラもできやすいです。また、砂埃が塗装面につくリスクも高いです。

プラサフが薄い

プラサフは下地が見えなくなるまで、均一に塗りましょう。上に塗る本番の塗料の定着を左右する重要な工程です。

クリアー塗装をしていない

基本的には、クリアー塗装をしてはじめて塗料本来の色になり、塗っていない部分の色と馴染みます。

他にも、やすりがけや最後のコンパウンド磨き、ぼかし剤など、やるべきことはたくさんありました。同じような失敗をしないよう、この方の動画から教訓をしっかりと学びましょう。

成功例から学ぶ

ボンネットのDIY塗装のお手本となる動画も紹介しておきます。実際の作業風景を細かく解説してくださっているので、とても分かりやすいです。

前編

後編

まとめ

本記事では、ボンネットをDIY塗装する際に必要なもの、そして実際の塗装手順について詳しく説明しました。缶スプレーでの塗装は費用、労力、失敗のリスクなどを考えると、決してコストパフォーマンスが高いとは言えません。しかし、やるべき手順を確実にこなし、丁寧に作業を行えば、誰でも綺麗に仕上げられる程度にすることは難しいことではありません。DIY塗装に興味のある方には、きっと楽しい時間になると思います。

プロにお願いし、お金を払えばどんなドレスアップでもできますが、自力で車を改造するという経験は、実際にやってみないと得られません。その中で、また新しい発見や楽しみを見つけられるかもしれません。本記事が、ボンネットのDIY塗装にチャレンジしてみようと思っている方に、少しでも新しい知見を与えられたならば嬉しいです。本記事は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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