いすゞビッグホーンの魅力を探る ! | CARTUNEマガジン
いすゞビッグホーンの魅力を探る !

2018年10月30日 (更新:2020年08月21日)

いすゞビッグホーンの魅力を探る !

いすゞはトラックメーカーとして知られていますが、かつては乗用車も生産していた自動車メーカーでした。そんないすゞのSUVの代表格であり、国産SUVのルーツの車種でもあるビックホーンの魅力を紐解いていきましょう。

ビッグホーンって何?

isuzu bigさんのビッグホーンUBS25GW愛車紹介の画像
isuzu bigさんのビッグホーンUBS25GW愛車紹介の画像

シベリア北東部に住むオオツノヒツジがその名前の由来。国産SUVの草分けモデル的な存在で販売期間は1981年から2002年まで。

アウトドアライフを楽しむ人々が増加傾向にあった80年代前半の時代背景に合わせた、オンロードでもオフロードでも幅広く活用出来るRVとして登場しました。

公式サイト

初代ビックホーンの紹介

1981年から1991年まで生産された初代ビッグホーン。

ボディタイプにはショートバン、ロングバン、ショートトップの3タイプが有り、普通自動車のユーザーにも操作し易い運転感覚を実現しつつ、クラス初の前輪独立縣架サスペンションを採用し、4WDの走破性も両立しました。

1984年には5ナンバーワゴン、翌年85年には4ドア車が登場し、1987年には走行性能を向上させ、フロントフェイスを変更したモデルが発売されました。

同じ87年には更にドイツのチューニングメーカーのイルムシャー社との共同開発によるスポーティーモデル、イルムシャー仕様が発売され、翌年にはイルムシャーRが追加。

89年にはイギリスのロータス社によるサスペンションチューニングを施したスペシャルエディション バイロータスが発表されるなど、充実なラインナップが揃っていました。

ビッグホーンは販売面では三菱パジェロを相手に苦戦を強いられたり、「プアマンズレンジローバー」という批評を受ける事も有りましたが欧米諸国ではトゥルーパー、モントレー、ジャッカルという名前で、固有のSUV車種を持たない自動車会社にOEM車として幅広く採用されていました。

初代ビッグホーンの画像
初代ビッグホーンの画像
引用元:http://www.isuzu.co.jp

2代目ビッグホーンの紹介

2代目ビッグホーンは1991年から2002年まで生産されました。

よりゆとりの有るワイドボディーに、125馬力の3.1リッターターボディーゼル、新開発の200馬力の3.2リッターV6DOHCガソリンエンジンが採用されました。

また、快適な乗り心地、高い操縦性を両立した信頼性の高いサスペンションシステムと、外装、内装、そしてメカニズムを一新しました。

販売開始時から初代から引き続きイルムシャー、そしてロータスによるチューンが施されたハンドリングバイロータスが発売され、92年にはビッグホーンショートが販売開始されるのに合わせてイルムシャーRS、93年にはマイナーチェンジに合わせてハンドリングバイロータスSEが発売されました。

95年には大幅なマイナーチェンジ、98年にはフェイスリフトが実施され、2002年のいすゞの乗用車事業完全撤退まで生産されました。

レースにおける功績に注目すると、2代目ビッグホーンは1994年のパリダカールラリーのマラソンクラス(市販車無改造)で優勝を果たしています。

げんさんさんの画像
げんさんさんの画像

まとめ

国産SUVといえばトヨタランドクルーザー、ハイラックスサーフ、三菱パジェロ、日産テラノといった車が挙がり、ビッグホーンはその中では少々地味な存在に終始しているように見えます。

しかし、乗用車のコンポーネントを利用した国産SUVの草分け的存在として決して無視する事は出来ない存在なのは明らかです。

この記事をきっかけに、改めてその功績にスポットライトが当たれば幸いです。

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