技術の日産!ニッサンの歴史を彩ったエンブレムたち! | CARTUNEマガジン
技術の日産!ニッサンの歴史を彩ったエンブレムたち!

2018年10月29日 (更新:2020年08月12日)

技術の日産!ニッサンの歴史を彩ったエンブレムたち!

日産の歴代エンブレムをご存知ですか?現在の「NISSAN」エンブレムだけでなく「DATSUN」や「プリンス自動車」など様々なエンブレムが存在していました。今回の記事では日産の歴史と共に歴代のエンブレムを紹介していきます。また記事の後半には、最新のLEDエンブレムについて解説します!

TAKU・風雅さんのフーガY50エンブレムの画像
TAKU・風雅さんのフーガY50エンブレムの画像

「プリンス自動車」~「日産自動車」の歴史

プリンスとの合併で勢力を拡大

masacchiさんのスカイラインの画像
masacchiさんのスカイラインの画像

戦前、戸畑鋳物が主体となったグループは1934年に日産自動車を設立しました。日産自動車がトヨタと並ぶ日本を代表する企業へ飛躍したのは、1966年にプリンス自動車との合併によるものからでした。

当時のプリンス自動車は、元航空技術者が主体となるなどにより、早くから先進技術を導入したことでスカイラインやグロリアといった商品に代表されるように、他メーカーも一目を置く存在でした。

しかし、小型の大衆車がラインアップされておらず、販売面で苦戦し経営難に陥っていました。そこで政府の指導もあり、日産自動車との合併により、独自ブランドとしてのプリンスの歴史は幕を閉じています。

経営危機でルノー傘下に

プリンスとの合併により、優れた技術力とスカイラインやグロリアなどの人気車種を手に入れ、大きくシェアを伸ばした日産自動車。しかし、その後両社の風土の違いや重複する車種などの弊害が表面化し財務も悪化、デザインや商品戦略なども失敗したことで、販売不振が続きました。

そして、1983年に「DATSUN」ブランドを廃止して、順次「NISSAN」ブランドへ変更、1989年に米国でインフィニティブランドを立ち上げてからも、業績は上向かず、そしてバブル景気が崩壊した90年代に入るとついに経営危機となります。

その後1999年にルノーの出資を仰ぐこととなり、現在のルノー日産アライアンスという形で再生することになったのです。その後は徹底したリストラと、ルノーとの効率的な車両開発や豊富な資金によりV字開発を成し遂げ、国内のシェアではホンダに抜かれても、グローバルではトヨタやVWグループに並ぶ巨大勢力の一端をになっています。

また、経営不振になった三菱自動車もグループに向かい入れ、さらにそのアライアンスとしての勢力を拡大しています。

もっともグローバルな自動車会社だった日産

トヨタやホンダといったライバルと日産が異なるのは、その発足から現在にいたるまで、合併などにより他の企業からの新しい風を取り込んで、生き残るためにはライバルであっても技術提携を模索し、歴史ある日本の企業でありながらも、海外メーカーの傘下に入り外人をトップに据えるなど、常に変化してきた会社であることです。

過去には官僚的と言われたましたが、今ではもっともグローバルな自動車会社、それが日産自動車といえるでしょう。

歴代のエンブレムをご紹介

KUJIRAさんのフェアレディー SR311の画像
KUJIRAさんのフェアレディー SR311の画像

日産車で使われるエンブレムは、ダットサンで使われていたものがベースとなっており、赤い日の丸にコバルトブルーの帯が入り、「DATSUN」と白抜きで書かれていたものをニッサンとカタカナで置き換えたものです。

現在の日産車のファミリーフェイスにはこのロゴマークが中心に置かれることが多いと言えます。

また、2014年に新興国向けに復活したダットサンブランドのロゴマークは、それとは異なりダットサンが持っていた信頼性や力強さなどをモダンに表現したものとなっており、メインカラーは「信頼性」を示す青を採用しています。

ローマ字表記の「NISSAN」に変わったのは戦後のことで、さらに1981年に「DATSUN」ブランドを廃止して、「NISSAN」ブランドへ変更したことと、1983年創業50周年を機にアメリカのペンタグラム社が制作したロゴに一新されました。

そして、2001年には、ルノー傘下になったことで、社内コンペで募集されたロゴ及び書体に一新され、その後に発売されたシーマやプリメーラから採用されたものが現在まで続いています。ニッサンが北米などで展開している高級車ブランド「インフィニティ」は、無限を意味していますが、英語の「infinity」ではなくイタリア語表記の「infiniti」となっています。

これはアメリカのオーディオメーカーに「infinity」がすでに存在していたからと思われます。この名称は1987年7月に決定され、エンブレムは無限の彼方へと向かう開けた道と富士山を表しています。

与助さんのFX愛車紹介の画像
与助さんのFX愛車紹介の画像

最新のLEDエンブレム!

メーカーエンブレムは愛車の最も目立つところにあるため、標準のエンブレム以外のものと交換すると印象が大きく変わります。一昔前に流行ったのはメーカーエンブレムやメーカーロゴ、そして車種名を金メッキのものに交換するもの、いわゆるゴールドエンブレムにすることでした。

今では純正オプションとしては姿を消していますが、日産車でいえば、シーマやフーガなどの高級車の中古車を購入した若い人達は、はこぞってこのゴールドエンブレムに交換しました。

最近ではオプションも進化しており、例えば電気自動車の「リーフ」では、「イルミネーション付エンブレム」として、スモールランプに連動して白色LEDが点灯し、NISSANのエンブレムが浮かびあがるというプレミアム感のある演出をするエンブレムがあります。価格は33,000円(取付費・消費税込)となっており、これなどは人目を引くこと間違いなしのエンブレムでしょう。

ブラックホールエンブレムベース

特に、純正のエンブレムでは物足りない、もっと個性を出したいという人には、様々なタイプのカスタムエンブレムと交換することをおススメします。最近流行りのイマドキなLEDエンブレムではどうでしょうか。

アークヒルという自動車用や家電のパーツを販売するメーカーから出ているのが「ブラックホールエンブレムベース」です。エンブレムは既存のものを流用するタイプで、華やかなミラーボール的輝きがポイント。ベースのみなので価格も2,675円(アマゾン調べ)と格安なのが魅力です。

また、KKパーツという会社から販売されている「インフィニティエンブレム」は、LEDなどの仕掛けはないものの、周りがゴールドのもので1,663円(アマゾン調べ)。フーガなど、日産エンブレムから交換してインフィニティブランド風に見せる小技に最適です。

ブラックホールエンブレムベース 日産 Mサイズ 白3D-NS-MW

エンブレムのカスタマイズとしては、全て外して穴埋めしたり輸入車用のエンブレムを取り付けるといった事もかつては定番でしたが、ボディ形状が複雑になるにつれ、専用のベースが必要不可欠となってきました。

また、トランクリッドなどは平らではないことも多く、悩む方もいるようです。そうなると専用パーツに頼らざるをえませんが、他のカスタムパーツと比べて安価なのがエンブレムの良いところです。

まとめ

日産のエンブレムは、BMWやメルセデスほどブランド訴求力はないものの、インフィニティも含めてとてもシンプルで好感が持てるデザインとなっています。また、現在に至るまでの歴史を背負ったメーカーのシンボルでもあるので、そのメーカーの車に乗る人にとってはとても愛着がわき、同じエンブレムの車と出会うと仲間意識も芽生えるマークでもあるのです。

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