黄色いヘッドライトってかっこいい!?メリット・デメリットを徹底解説! | CARTUNEマガジン
黄色いヘッドライトってかっこいい!?メリット・デメリットを徹底解説!

2018年12月09日

黄色いヘッドライトってかっこいい!?メリット・デメリットを徹底解説!

黄色いヘッドライトはパッと見たら「おっ、カスタムしているな」と思うものです。ヘッドライトを黄色にすることにより、白色のヘッドライトと比べてメリット、デメリットがあります。黄色いヘッドライトが禁止されている車種もあります。黄色いヘッドライトについて、詳しくご紹介します。

えすくさんのシルビアの画像
えすくさんのシルビアの画像
引用元:えすくさんの投稿

黄色いヘッドライトはカスタムのワンポイントとしてもかっこいいですよね!純正との違いがよくわかるポイントでもあります。しかし、2006年以降に生産された車には、黄色いヘッドライトの使用が禁止されています。

車検で許可されていた時代には、サンデーサーキットを楽しむ方の中に黄色いヘッドライトを装着している車両が多く見られた時代もありました。今回は、黄色いヘッドライトのメリットやデメリットも踏まえて詳しくご紹介します。

黄色いヘッドライトのメリット

RX-7の画像
引用元:ゆたさんのRX-7FC3Sの画像

黄色いヘッドライトの利点は、なんといっても悪天候で使いやすい点にあります。雪の降る地域にお住いの方は実感したことがあるでしょう。昼間に猛吹雪となってしまい、ヘッドライトを点灯させると白色ヘッドライトの見にくさを実感します。白い雪に白い光が反射し、目の前が真っ白になってしまいます。

積雪する地域であれば、路面も真っ白ですので自分が一体どれくらいのスピードで進んでいるか、どの方向に向かっているかがわからなくなるため非常に危険です。しかし、ライトが黄色い場合であれば視界を保つことができます。

冬場の悪天候時において視界を確保するために、冬になるとヘッドライトを黄色に変えている方も中にはいらっしゃいました。ヘッドライトの白色と黄色は、交換するほど見え方が違ったのです。また、レースの世界でも黄色いヘッドライトは使用されます。しかし、レースの世界では視界の確保ではなく、クラス分けのために使用されます。

例えば、ル・マン24時間レースであればプロトタイプレーシングカーを使用したクラスは白色、市販車ベースのクラスは黄色です。さらに、GTレースを見てもGT500が白色か青色。GT300が黄色か橙色となっています。これは、後ろから追い抜きにかかっている車両に対して一目でクラスが判別できるようにしているためです。

レースの世界では、少し目を離したことがミスに繋がる場合があります。ブレーキングのタイミングがほんの少しだけ遅れただけでタイムが劇的に変わります。少しでもタイムに影響しないようにヘッドライトに規定を設けて対応しているのです。

黄色いヘッドライトのデメリット

180SX愛車紹介の画像
引用元:雅也@黒ワンチさんの180SXKRPS13愛車紹介の画像

では、ヘッドライトを黄色にするデメリットを見ていきましょう。それは白色と比較すると、暗く感じる点です。これは、部屋の照明を見てもお分かりですね。黄色い光は優しさを感じ、蛍光灯の光は眩しく感じます。

照明の色を変えたら寝つきが良くなったという方もいるくらい、黄色と白色の感じ方には違いがあります。これと同様に、白色のヘッドライトは明るく感じるのです。屋外に置いてその違いを知りたい場合は、街灯の光で体感できます。

最近増えてきているLEDではなく、蛍光灯タイプの街灯を思い出すとお分かりでしょう。黄色い街灯の下は、なんだか薄暗い感じがします。逆に白色の光は、それだけで明るい感じがします。光の波の違いがあるそうですが、黄色いヘッドライトでは暗くなってしまうことがデメリットと言えます。

黄色いライトがNGな車

プレミオライトの画像
引用元:らさんのプレミオZRT260ライトの画像

黄色いライトが禁止されている車

2006年に法改正が行われ、黄色いライトは禁止となりました。それ以降に発売された車に黄色いライトは使用できません。2006年以前までは、白色か黄色と定義されていました。初年度登録が2006年以前の車であれば、黄色いライトを使用することが可能です。

なぜ禁止されているの?

これは車の進化に原因があります。ライトの色は、ケルビンという単位で色が分けられます。このケルビン数が高ければ青に、低ければ黄色、さらには赤になります。黄色と青の中間が白です。

社外のヘッドライトを探すと、6000ケルビンが最も多いです。実は6000ケルビンという白さも、昔は車検が通るかギリギリの数値だったのです。しかし、HIDの普及により6000ケルビンの白さであれば完全に車検対応の白さとなったのです。このHIDの普及とともに、ヘッドライトの形状はプロジェクター型にシフトしていきました。

以前はマルチリフレクターという、むき出しのハロゲン球が乱反射することにより前方を照らしていました。しかし、より直線になったHIDの光であれば、反射により明るさを増強するよりもレンズ型のプロジェクターを採用したほうが明るいのです。

そこで問題が発生します。黄色いヘッドライトにプロジェクターを使用すると、角度によって緑色に見えてしまうことがあります。虫眼鏡等に見られるプリズムにより、青色が加わるためです。黄色に青色を加えると緑色になります。

緑のヘッドライトは法律で認められていません。つまり、角度によって緑に見える黄色は禁止されたのです。2006年以前の車であれば問題ありませんが、それ以降の車に黄色いヘッドライトをつけると車検が通りませんので気をつけてください。

まとめ

ご紹介した通り、現在の車に黄色いヘッドライトを使用することはできません。視界確保やカスタムでどうしても黄色を取り入れたい場合は、フォグライトを使用するしかありません。フォグライトの黄色は規制されていませんし、ヘッドライトより下を照らすフォグライトが黄色いほうが視野確保にもつながります。是非とも参考にしてくださいね!

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