2018年12月10日
バンパーに傷をつけてしまったら?DIY修理を徹底解説!
バンパーに傷をつけてしまった!普段車を運転する人であれば、珍しいことではありません。そんな、バンパーに傷をつけてしまった場合、多くの人は板金屋さんに修理依頼をすると思いますが、プロに頼むと決して安くはありません。そこで、修理費を少しでも安く抑えたいという人のために、今回はバンパーをDIYで修理していく方法を解説していきます。
バンパーの傷隠しとは?
バンパーを壁などに擦り、傷をつけてしまった場合、多くの人は板金屋さんなど専門業者に修理の依頼をするかと思います。専門業者に修理を依頼すれば、キレイで完璧に修復してくれます。しかし、専門業者に修理を依頼した場合に気になってくるのが修理費用です。
基本的に、バンパーについた傷を専門業者に修理依頼をすると、最低でも3万円~5万円が必要となってきます。もちろん、傷の程度や範囲などによっても費用は異なってくるので、場合によってはそれ以上かかることも当然あり得ます。
そして、板金屋さんではなくディーラーに出した場合、修理費用がさらに高くなるケースがあります。なぜかというと、ディーラーでは傷を直すのではなく、バンパーそのものを新しいものに交換してしまうというのが基本姿勢だからです。そのため費用も約5万円~10万円と高くなります。
このように、修理を専門業者に依頼すると、それなりの費用が必要になります。しかしこれを専門業者に依頼するのではなく、自分で直すことができれば費用もグッと抑えることができるのです。
でも「本当に自分で傷を直すことができるのか?」と思われるかもしれませんが、ある程度の傷であればDIYによって修復することは十分可能です。また、バンパーを交換するよりも断然安く済みますし、交換するよりも作業が比較的ラクですので、ぜひDIY補修にトライしてみてください。
バンパー修理に必要なもの
DIYによるバンパー修理方法には、傷を目立たなくする「簡単な補修DIY」と、完璧にキレイに補修する「本格的な補修DIY」の2種類がありますので、それぞれ修理に必要なものを見ていきましょう。
簡単なバンパー補修に必要なもの
- タッチアップペン
- シリコンオフ
とりあえず、傷が目立たなくなればそれで良い。ということであれば、上記2アイテムで、傷を目立たなくすることが可能です。
本格的なバンパー補修に必要なもの
- 塗料(ボディペイント・シリコンオフ・プラサフ・ぼかし剤・クリアー)
- バンパーパテ
- バンパープライマー
- 耐水サンドペーパー
- マスキングテープおよびマスキングシート
- コンパウンド(コンパウンドシート・細目・極細・液体コンパウンド)
- コンパウンド専用スポンジ
本格的にバンパー補修をおこなう場合、このように使う道具も増えてきます。ちなみに、補修に必要な作業時間は6時間(塗装の硬化時間は含みません)ほどで、費用は全部で15,000円ほど必要となります。
バンパー修理の方法
それでは、実際にバンパーの修理方法について順番にご紹介していきます。ぜひ参考にしていただき、DIY補修にお役立てください。
洗車&研磨
修復作業に入る前に、必ずボディーについている汚れをしっかり落とします。汚れがしっかり落とせたら、次に耐水サンドペーパーの150番を使用し、傷がなめらかになるまで研磨します。
脱脂をする
耐水サンドペーパーで傷がなめらかになったら、次はシリコンオフでしっかり油分を拭き取ります。油が付着していると塗装のノリに影響してきます。
バンパープライマーを吹く
バンパー素材の多くは樹脂が使われており、樹脂の性質上パテや塗料が密着しにくいので、バンパープライマーを使用して、パテなどの密着度を高めます。
パテ盛
バンパーパテを傷の部分に盛りつけています。この時、パテは傷の周辺より少々高めに盛るのがポイントです。
パテ研磨
少々高めにバンパーパテが盛れたら、耐水サンドペーパーの320番を使用して、パテがある程度滑らかになるまで研磨していきます。
さらに滑らかにするため、耐水サンドペーパーの600番で、段差が無くなるまで研磨していきます。
脱脂をする
パテと周辺の塗装との段差が無くなったら、シリコンオフを使用して油分をしっかり拭き取ります。
マスキング処理
プラサフを修復部分に吹き付けるため、マスキングを施します。ちなみに、プラサフは広範囲に飛び散ることが多いので、マスキングも広範囲にするようにしましょう。
バンパープライマーを吹く
樹脂素材でも塗料の密着性を高めるため、バンパープライマーを吹きつけます。
プラサフ塗装
プラサフ塗装をすることによって、カラースプレーの密着性をより高めてくれます。なお、プラサフは薄めに数回重ねる感じで吹き付けるのがポイントです。
研磨する
プラサフ塗装が完了したら、しっかり乾燥させ耐水サンドペーパーの1000番を使用し、プラサフと周辺との段差が無くなるまで磨きます。
コンパウンドで磨く
カラー塗料のノリを向上させるため、コンパウンドの細目を使用して、古い塗膜などをキレイに落していきます。
脱脂&マスキング処理
コンパウンド細目でキレイに磨き終わったら、シリコンオフを使用して油分をしっかり拭き取ります。その後、スプレー塗料を吹き付けるため、広範囲にマスキング処理をします。
ボカシ剤を吹き付ける
カラー塗装に入る前に、ボカシ剤を吹き付けます。これは、カラー塗料を吹き付けた際に発生する、ザラつき感を抑えるためです。
カラー塗装
先程吹き付けたボカシ剤が乾燥しないうちにカラー塗装を吹き付けます。カラー塗装も、一度に厚く塗るのではなく、薄く重ねて塗るのがポイントです。
クリアー塗装
カラー塗装が終了したら、塗料が乾燥するまで待ち、その後クリアーを吹き付けて光沢を出します。
ボカシ剤を吹き付ける
クリアーを吹き付けた外周部分に、ボカシ剤をまんべんなく吹き付けます。この時も、数回に渡って塗り重ねます。
コンパウンドで磨く(仕上げ)
一週間ほど放置して塗料が完全に硬化したら、仕上げに数種類のコンパウンドを使用して磨き、作業完了です。なお、コンパウンドを使う時の順番としては「①コンパウンドシート、②コンパウンド極細、③液体コンパウンド」です。
以上がバンパー修理方法の手順です。作業工程は多少ありますが、板金屋さんやディーラーなどに依頼するよりはるかに安くできるので、ぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
さて、今回はバンパーについた傷の修理について、詳しくお伝えしてきました。ここでお伝えしてきたとおり、バンパーの傷補修については、業者に依頼することなく、DIYで修復することが十分可能です。また、傷の修復作業工程を一度覚えてしまえば、例えまた傷をつけてしまった時でも、自分で直せるという、ある意味安心感が持てます。バンパーについた傷の修理は、思っているほど難しいことではありません。ぜひ楽しく傷のDIY修復にチャレンジしてみてください。