2018年10月25日 (更新:2023年06月29日)
車のホイールに歪みが・・・どんな危険性が?修理するには?
パンクもしていないのにタイヤの空気が抜けていることがたまにあります。たいていの場合は空気を補充すれば元通りになりますが、補充してもすぐ抜ける場合はホイールが変形しているのかもしれません。ホイールが変形する原因と自分で修理できるのかを調べましたのでご紹介します。
ホイールが歪む原因とは
ホイールが歪む原因
普通に走行している限りホイールが歪んだり変形したりすることはあまりありません。
ホイールが変形する原因の多くは、走行中のホイールに大きな衝撃が加わったことであると考えられています。
タイヤが衝撃をかなり吸収するので、通常のスピードで少しぐらいの障害物を踏んでもホイールが変形することはまずありません。
しかし、速度に比例して衝撃力は大きくなり、スピードによってはホイールが歪むほどの衝撃になる可能性があります。
もし高速道路にて100kmの速度でキャッツアイを踏んでしまったら、その時のホイールに加わる衝撃は相当なものです。
この衝撃でホイールが歪んでしまった場合、一気に空気が抜けることがあり、大事故にも繋がりかねません。
低扁平のタイヤは特にホイールに対する衝撃に注意!
特に扁平率の低いタイヤはホイールとの間隔が狭いので、ホイールに直に加わる衝撃も大きく、そのため変形したりクラックが入ることが往々にしてあります。道路でよく見かけるアスファルトのくぼみや穴も要注意です。
遅い速度ならともかく法定速度で走行中に、こんな穴を見つけても普通なら避けることもできず、タイヤを落としてしまったという経験が誰でも一つや二つあるのではないでしょうか。
このように日常生活の中にもホイールが歪む危険性は潜んでいるのです。
気づかないうちに歪んてしまっていることもある
大きな衝撃が加わったらホイールが歪んでしまうということは起こりうることですが、田舎の悪路を走っているだけでもホイールが変形してしまうことがあるのです。
日常的に悪路を走っている車のホイールは材料の金属疲労で脆くなり歪むケースが充分考えられます。
この金属疲労をわかりやすく説明します。金属の薄板を何度も手前向こうと折り曲げ続けると折り曲げたところが切断してしまいますよね。
このように同じようなことを何度も繰り返すと折り曲げ部分が脆くなります。この現象を金属疲労といい、ホイールにもこの現象が起きるものと考えられます。
普通に一般道路を走っていても、路面からホイールに伝わる力により、時として金属疲労でホイールが歪んだりクラックが入る場合があるかもしれないということです。
外国に比べて日本の道路は大変整備されていて、くぼみや穴が少ないのですが、全くない訳ではありません。
多くの人が車で走行中に道路の段差を乗り越えたり、窪みにタイヤを落としたりしているのです。
その時の衝撃で知らぬ間にホイールが歪んでしまったかのもしれないのです。
実際、歪んだホイールを見ても、素人目には歪んでいるかどうかはわかりません。
なんとなく走行中に違和感を感じたり、空気圧が少なくなったかな?などと感じない限り、なかなかホイールの異変に気が付きません。
このようにホイールは意外と簡単に歪んでしまうものなのです。
もしあなたが過去に走行中大きな衝撃を感じた記憶があるなら、ホイールに歪みがないか念の為、専門店に見てもらうことをお勧めします。
ホイールが歪んでしまっていたら
歪んだホイールはとっても危険です。空気が徐々に抜けていくため、走行中にいきなりバーストすることもあります。
ホイールバランスやアライメントも狂っている可能性があるので、走行安定性も著しく低下します。
歪んでしまったホイールは危険なのでそのまま乗っていては大きな事故につながる恐れがあります。
まず点検してもらいホイールが歪んでいるとわかったら、専門業者に修理に出すか、もしくは新品or中古品と交換するか、のどちらかを選ぶことになります。
専門業者に修理してもらう
専門業者に修理を依頼する場合、修理代はそれなりにかかってしまいます。ホイールによっては修理に出すよりも新品を購入したほうがいい場合もあります。
ホイールを修理に出す場合は、周りのキズもきれいになってくるので、もし他のホイールに傷がついている場合はついでに4本ともリペアしてもらってもいいかもしれませんね。
ホイールを交換する
交換するとしても安いホイールの場合、1本だけでは購入できないこともあります。
単品購入ができなければセットで購入するか専門業者に修理を依頼することになります。
ホイールの修理は専門の知識を持った職人が専用の機械を使い特殊な方法で修理するので素人ができるような簡単なものではありません。
ホイールやタイヤは安全性にかかわるところなので専門業者に修理を依頼しましょう。
修理と交換どちらを選ぶにせよ歪んだホイールはそのまま使用する事はできません。専門業者とよく相談して予算に応じてどの方法をとるか検討してください。
最後に
歪んだホイールは見ただけでは歪みの判別が付きにくく、そのまま乗っている方が少なくありません。
車で走行中にいつもと違うと感じたり、いつのまにか空気圧が少なくなっているなどホイールに異変を感じたらホイールの歪みを疑ってください。
ホイールの歪みを放置してそのまま乗り続けるのは大変危険です。
必ず専門店に見てもらい、もしホイールが歪んでいることがわかったら、修理や交換などしっかり対策をしてください。