2018年10月23日 (更新:2024年08月09日)
車のへこみを自分で直そう!修理代を安く済ませるためのイロハ!デントリペアツールとヒートガンの使い方も説明します
車をぶつけてしまった際、傷だけではなくボディがへこんでしまってはショックも修理代も大きくなります。ボディがへこんでしまった場合は板金、バンパーがへこんだり割れた場合は交換になりかねません。しかし、そのへこみを自分で修理できるとしたら、費用も安くすみます。へこみを直した後に自分で塗装を行えば、さらに費用は安くなります。へこんだ愛車を見て落ち込む気持ちもわかりますが、一度自分で修理してみませんか?
ボディのへこみはデントリペアツール!バンパーのへこみはヒートガン!
車のへこみを修理しようと思った際、修理方法は場所によって異なります。金属部分がへこんでいるのか、樹脂部分がへこんでいるのか確認しましょう。
デントリペアツール バキュームリフター
金属部分がへこんでしまった場合は、デントリペアツールを使用して修理しましょう。一昔前、熟練の板金屋さんはへこみの周囲をハンマーで少しずつ叩くことによってへこみを解消していました。
へこんでいるアルミ缶の周囲に力を加えるとへこみが元に戻った経験があるでしょう。それと同様です。しかし、素人が行おうとしてもなかなか出てこない。さらに、周囲を叩きすぎてどんどんへこみがひどくなってしまいます。しかし、今はデントリペアツールという強い板金修理の味方がいます。
このツールは、へこんだ部分を引っ張って修正するというものです。これさえあれば、わざわざパーツを外して裏から叩く必要もありません。場所によっては裏から叩くのが不可能な場所もあります。とても簡単にへこんだ車体を修理することができるのです。
ヒートガン
バンパーなどの樹脂パーツがへこんだ場合、樹脂の特性を利用してへこみを修理します。ここで使用するのがヒートガンです。一見、ドライヤーのように見えますね。基本構造はドライヤーと変わりません。
しかし、温められる温度が違うのです。ドライヤーよりもヒートガンのほうが高音まで対象物の温度を上げることができます。ゆっくり高音まで温めることで、樹脂を元の形状に戻すことができます。ヒートガンさえあればバンパーがへこんだとしても温めるだけで形状が元に戻ります。
デントリペアツールを使ってみよう!
皆さんは台所のタイルに貼る吸盤式のフックをご存知でしょうか。フライパンなどを吊り下げられるように、吸盤内を真空状態にして貼るタイプのものは便利ですよね。
デントリペアツールは基本的にあの構造と同じです。あの吸着力が強力になったものです。使用方法も同じで、へこんでいる部分に吸盤をくっつけてひっぱるだけ。注意することは、あまり引っ張りすぎないこと。
鉄の性質として、力が加わると伸びます。へこんだ段階で伸びているのですが、さらに伸ばさないように引っ張りすぎには注意です。また、へこみ具合によっては引っ張ってもデコボコしている場合があります。デコボコを直す時には、削ってパテ埋めして塗装を施しましょう。
デントリペアツールが発売される前は叩き出すのは至難の技でした。しかし、これさえあれば一瞬でへこみを引っ張ることができます。まずは試してみてください。もしかすると、パッと見てわかるくらいへこんでいた部分が、よく見なければ気づかない程度になる場合もあります。
ヒートガンを使ってみよう!
バンパーなどの樹脂パーツは熱を加えることで変形が可能です。ここでヒートガンの登場です!温めた後に裏側から押し出すので、理想は修理しようとするパーツを外すことができれば最高です。
裏側に手が入るくらいであれば、そのまま熱しても構いません。使用方法はいたって簡単。裏側から熱するだけです!裏側から熱する理由は、塗装面を熱するとダメージが残り、割れてしまう可能性もあるからです。
ここで、ヒートガンを使用する際には注意点があります。熱しすぎると樹脂が溶けてドロドロになって溶けてしまいます。こうなってしまっては、修理どころではありませんね。へこんだところを中心に円を描くように熱していきます。
絶対に動きを止めないでください。一気に高温となり、溶けてしまいます。熱しながら、たまにヒートガンを離し、指で押してみてください。火傷の恐れもありますので、軍手は必須です。軽く押して形状が元に戻れば完成です。
ここでも、塗装が割れているようであれば塗装、デコボコしていればパテ埋めです。パテで形状を作った際、盛り上がることなく仕上がります。ポイントは焦らずゆっくりです。強い力で押してしまうと出すぎてしまう場合があります。熱する時も、急に熱すると溶けてしまいます。ゆっくりじっくり温めて押しての繰り返しです。
まとめ
今回紹介した修理グッズを使用し、安くへこみを直しましょう。板金にかかる費用を考えると、お試しできるくらい安い金額です。自分でやってみて、もし納得がいかなければ板金屋さんに持っていけばよいのです。まずは自分でやってみる精神は大切です。
あなたの愛車が、安く綺麗になることを願っています!