3代目マーチ(K12型)の情報を徹底解説!スペックから他車比較、カスタム例も!

2018年10月22日 (更新:2020年07月27日)

3代目マーチ(K12型)の情報を徹底解説!スペックから他車比較、カスタム例も!

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日産を代表するコンパクトカー、マーチ。その3代目となったK12型を徹底解説!ライバル車比較やカスタム例も。この記事を見ればK12型マーチのすべてがわかります!

マーチ(K12型)の基本情報

マーチ(K12型)は2002年から2010年まで日産自動車が製造・販売していたコンパクトカーです。マーチとしては3代目に当たるモデルで、欧米市場では「マイクラ(Micra)」として販売されていました。マーチの歴代モデルを軽く振り返ってみましょう。

初代となるK10型がデビューしたのは1981年10月の第24回東京モーターショー。日産初となる車名の一般公募キャンペーンがなされ、名称が「マーチ」に決まると、歌手の近藤真彦氏を起用した「マッチのマーチ」というキャッチコピーと共に人気を博しました。

K10型ではホットモデルとなる「ターボ」、低回転域を得意とするスーパーチャージャーと高回転域を得意とするターボを両方載せてしまった暴れ馬「スーパーターボ」、レースベースグレードの「R」も設定されています。派生モデルとなるパイクカーシリーズ「Be-1」「PAO」「フィガロ」も注目を集めました。

2代目のK11型は1992年1月に販売が始まり、スタイリングだけでなく性能や快適性、パッケージングといった総合的な完成度を突き詰めたモデルで、国内外で高い評価を獲得しました。K11型は多彩なボディタイプが特徴的で、3/5ドアハッチバックに加えオープンの「カブリオレ」、ワゴンの「BOX」、さらに台湾ではセダンまで作られました。

K12型マーチはそんな初代、2代目に引き続き日産を代表する期待の一台として開発が進められ、カルロス・ゴーンCEO率いる日産・ルノーアライアンスの初の車種として2002年に誕生しました。特徴はなんといってもそのエクステリア。大きくて丸っこいヘッドライトとグリルが印象的なカワイイ系フロントフェイスにタマゴのようにカーブしたルーフライン。

そしてボディ・内装とも従来の車にあまりなかったパステル系カラーも選べるカラフルさも魅力的でした。色の名前も「ショコラ」「サクラ」「カカオ」と変わり種です。見た目だけでなく中身も真新しいものでした。ルノーと共同開発した新規プラットフォームを採用。エンジンも新開発のCR型。

日立の業務用洗濯機のモーターを流用した四駆システム「e-4WD」もこのK12型マーチが初採用です。モデルライフ中にはホンダ・フィット、トヨタ・ヴィッツ、マツダ・デミオとマーチの人気に対抗すべく多くのライバル車が他社から登場しましたが、コンパクトなボディサイズやルックスに惹かれてマーチを指名買いする人が多く、4代目となるK13型が登場するまでの8年間、安定した売れ行きを記録し続けました。

マーチ(K12型)のバリエーション、グレード

8年間のモデルライフとなったマーチ(K12型)には多くのバリエーションが存在します。基本的には、マーチのグレード名は排気量を表す2桁の数字と装備品の充実度で異なるアルファベットを組み合わせて付けられています。

前期型(2002年3月~)

搭載されるエンジンは1L「10」、1.2L「12」、1.4L「14」が用意されました。このうち「12」には5速MTモデルが設定されています。また、ボディ形状も3ドアと5ドアの二種類がありました。グレードにはベースモデルとなる「b(1.0L)」「c」、装備を充実させた「e」のほか、ホイールキャップレス、無塗装ドアハンドル・ミラーと逆に装備を簡素化したビジネスユース向けの「c Bパッケージ」がラインナップされました。e-4WDを搭載したグレード「four」は「12」「14」に設定がありました。「14」には後にエアロや専用内装で差別化したスポーティグレード「S」が追加されています。

中期型(2005年8月~)

フロントグリル、前後バンパーを一新。グリル内のウインカーレンズはクリアー化されました。このマイナーチェンジで「10」が廃止に。代わって1.5L「15」が追加されました。3ドアモデルも同時に廃止となり、5ドアモデルのみとなりました。グレードラインナップは基本的には変わりませんが

「Bパッケージ」→「B」

「c」→「S」

「e」→「E」

とグレード名を示すアルファベットに変更がありました。Sに代わる新たなスポーティグレードとして「RX」が、本革ステアリングやMD/CDデッキなど豪華装備を奢った最上位グレード「G」が中期型から追加されました。

後期型(2007年6月~)

フロントデザインに再度変更が加えられました。わかりやすいところではグリル内にあったウインカーがヘッドライトの中に移設されています。

12SR

「12SRは」K12型マーチにおけるホットモデルで、新車登録時から日産系特装車メーカー「オーテックジャパン」に持ち込んでの公認改造車扱いとなりました。専用チューンドにより108psを絞り出すCR12DEエンジン、ノーマル比20mmのローダウンとなるスポーツサスペンション、車体剛性を高めるテールクロスバー、専用エキゾーストシステムとノーマルとは別の車と言っていいほどの変更が加えられています。

その本気度は装着タイヤにも現れており、専用アルミホイールにブリジストン製ハイグリップタイヤ「ポテンザ」が組み合わせられました。ホールド性の高い専用スポーツシート、アルミペダル、タコメーター、5速MTとコックピットも熱い走りを予感させるものでした。外見上で見分けるポイントとしてはフロントリップスポイラーを始めとする下回りの専用エアロパーツとルーフエンドの大型リアスポイラー、12SRのグレードエンブレム、「AUTECH」のステッカーが挙げられます。

15SR-A

5速MTを組み合わせるため1.2Lのエンジンをベースとした12SRに対し、1.5LエンジンとCVTの組み合わせとしたのが「15SR-A」です。専用エアロパーツ、サスペンション、内装など多くが12SRと共通のものですが、エンジンは専用チューンドではなくノーマルと同じものが使われています。12SRのスポーティな走りをCVTで気軽に味わいたいという層に応えたモデルとなっています。

ラフィート

「ラフィート」は12SRと同じくオーテックによる手が加えられたモデルで、専用の大型グリルやメッキモール、琥珀をイメージした内装パーツでノーマルのマーチとひと味ちがう雰囲気を演出していました。

ボレロ

「ラフィート」と同じくオーテックによる特別モデル。クラシカルな雰囲気を醸し出す専用グリル、メーター盤や千鳥格子のシート、「陶器調」の内装パーツが特徴的です。ボレロはK12型マーチがフルモデルチェンジし4代目K13型となった今も新型をベースとした特装車として販売が続けられています。

マイクラC+C

マーチは海外では「マイクラ」という名称で販売されています。2007年7月に1500台限定で国内販売された「マイクラ C+C」はそのマイクラを輸入したもので、ルーフが開閉するコンバーチブルタイプとなっているのが最大の特徴です。搭載されるエンジンも国内仕様には設定のなかった1.6L。台数限定販売ということもあり非常にレアなマーチです。

番外編「レアマーチ」

「みずたマーチ」と「しましマーチ」
引用元:www.nissan.co.jp

日産の広報キャンペーンの一環として、「街中で見かけたら幸運になれる」といった触れ込みで用意されたマーチがありました。それがこの「レアマーチ」。奇抜なボディラッピングが特徴で、縞模様の「しましマーチ」花柄の「花咲かマーチ」水玉模様の「みずたマーチ」が全国各地のディーラーにお目見えしました。広報用に各90台が作られたと言われていますが、一部は中古車市場にも流れたようで、もしかすると今でも街中で見かけることがあるかもしれませんね。

マーチ(K12型)のライバル、2代目デミオ(DY系)とライバル車対決!

2002年にデビューしたK12型マーチと時を同じくしてフルモデルチェンジされたのがマツダのコンパクトカー、デミオ(DY系)です。今回はこの2台のライバル対決としました。

ボディサイズ、重量

K12型マーチの3695×1660×1525mmというボディサイズに対しデミオは3925×1680×1530mm。マーチのほうがコンパクトになっていますね。一方室内空間の広さはマーチの1875×1355×1275mmに対しデミオが1800×1410×1290mmとなっており、全長が短いにもかかわらずマーチの室内空間の広さはデミオと遜色なくスペースの有効活用がうまくできているようです。気になる違いは車体重量。1.3Lのデミオが1060kgという車重なのに比べると、1.4Lのマーチが950kg(いずれもカタログ値)というのは走りの軽快さにも現れてくる違いと言えるのではないでしょうか。

燃費

コンパクトカーを実用面で考えると気になるのが燃費でしょう。K12型マーチは1.2Lの4ATモデルで19.0km/l、1.5LのCVTモデルでは19.8km/lという数字。ライバルのデミオは1.3Lの4ATモデルで17.8km/l、1.5Lの4ATモデルでは16.8km/l。K12型とDY系の比較ではマーチのほうが優れた燃費を記録しています。

重量の違いが大きな差となって現れている印象です。デミオはこの後の代になって導入された新世代エンジン「スカイアクティブ」でガソリン車ながら30.0km/lという驚きの燃費性能を見せつけることになります。

スポーツグレード

デミオの画像
ナタデココさんのデミオスポルト

K12型マーチにはグレード別紹介でも触れたとおり「12SR」というホットモデルが存在していましたが、ライバルとなるデミオにも「SPORT(スポルト)」という、その名もズバリなスポーツグレードが設定されていました。SPORTには1.5Lエンジンと専用エアロパーツ、16インチのアルミホイールが装備され、サスペンションもよりハードなセッティングがなされていました。

ミッションも5MTが選べ、走りをより楽しむことができました。しかしオーテックが開発を手がけ、エンジン内部にまで手を加えられたマーチの12SRと比べると、SPORTはあくまでもスポーティグレードという枠にとどまってしまっている感は否めません。

マツダ車で走りを突き詰めたグレードといえばアクセラやアテンザに「マツダスピード」の名前を冠するものがありますが、デミオには残念ながら設定がありませんでした。

マーチ(K12型)のカスタムカーたち

tsuyosiさんのマーチ

tsuyosiさんのマーチは全日本GT選手権で活躍したスカイラインGT-Rのレースカーを彷彿とさせるカルソニックブルーのカラーリングです。

yuuki @ Team's Lowgun北海道さんのマーチ

yuuki @ Team's Lowgun北海道さんのマーチは珍しいイエローカラー。なんと「刷毛塗り」での全塗装にチャレンジされたそうです!

白銀狼@FtR-Style さんのマーチ

白銀狼@FtR-Style さんのマーチはサビ風塗装がインパクト大です。これは「ラットスタイル」という海外でも人気のカスタム手法です。

shiromachicoさんのマーチ

shiromachicoさんのマーチは純正エアロ、大径の社外アルミ、着地しそうな車高の「純ベタ」仕様。ホワイトのボディカラーのクリーンさも魅力的です。

最後に

K12型マーチはペットのような個性的なスタイリングとコンパクトカーとしての実用性を兼ね備えていて、販売当時も人気のあるモデルでした。一方で12SRのような本格スポーツモデルも用意されメーカーによるワンメイクレースも開催されるなど意外にもスポーティな走りという楽しみ方をユーザーに提供してくれていました。CARTUNEでも多くのK12型マーチのオーナーがカスタムを楽しまれており、人気の高さは新型が登場して10年近く経つ今も衰えていないようですね。