2018年10月03日 (更新:2022年03月11日)
自動車塗装をスプレーガンでやってみよう!スプレーガンでの塗装、手順を徹底解説します!
スプレーガンはプロが使用するイメージがあります。広範囲を塗装できるので楽そう!、と思ってしまいますが、実際はどうなのでしょう?この記事ではスプレーガンで塗装するメリットやデメリット、スプレーガンで塗装をするための手順の疑問についてお答えしていきます。
スプレーガンで塗装するメリット・デメリット紹介
スプレーガンで塗装するメリットやデメリットはあるのでしょうか?楽そう!難しそう!というイメージが強いでしょう。では、スプレーガンで塗装するメリットとデメリットを紹介していきます。
メリット
- 広範囲を塗装できる
- 塗装時間を短縮できる
- 均一に塗装できる
- 細かいでこぼこにも塗装できる
通常のスプレータイプより、広範囲をスプレーすることができます。なので、時間の短縮に繋がり、効率のいい作業が可能です。また、スプレータイプやハケなどで塗装する場合、色ムラができたり、やる人によっては質の違いが出てしまいます。
スプレーガンであれば、塗料を均一にスプレーすることが可能です。
デメリット
- 風の影響を受けやすい
- マスキングをしっかりする必要がある
- 費用がかかる場合がある
- 独特な音がする
メリットがある一方でデメリットもあります。スプレーガンは散布する際の粒子が細かいので、風の影響を受けやすいです。風が吹くことで、違うところに塗料がついてしまう場合もあるので注意しましょう。
違うところに塗料がつかないようにするために、マスキング加工をしっかりと行ってください。スプレーガンは広範囲を塗装できますが、その分、塗料をたくさん使用するので、費用が掛かる場合もあります。
また、スプレーガンは独特な大きい音がします。近所迷惑になったりもするので、時間を考えて使用しましょう。
このようにメリットとデメリットがあります。使用する前にメリットとデメリットを見比べるといいでしょう。
試しに一度使用してみる!、というのも1つの手ですね。
スプレーガンで塗装するのに必要な道具
スプレーガンで塗装する際、必要なのはスプレーガンだけではありません。その他にも用意しなくてはならないものがあります。
では、スプレーガンで塗装する際に必要な道具について紹介していきます。
- スプレーガン
- コンプレッサー
- エアホース
- エアフィルター
- カプラ
- シールテープ
- 塗料
- クリーナー
- 防毒マスクと吸収缶
これらが必要です。スプレーガンを購入するのは当たり前ですが、スプレーガンを稼働させるのに、コンプレッサーが必要です。(場合によっては、コンプレッサーを使用しなくても、スプレーガンを使用できるものもある)
コンプレッサー以外にスプレーガンとコンプレッサーをつなぐため、エアホースやカプラ、シールテープが必要です。それが準備できたら、塗料を準備しましょう。塗料は様々な種類があります。一番必要なのは下地、カラー、クリアの3つです。
車の種類によっては、塗料が下地やカラー、クリア以外に必要な場合もあります。確認してから購入しましょう。スプレーガンを掃除するのに、専用のクリーナーを購入しておくといいでしょう。
スプレーを吸うのは体に毒なので、防毒マスクと吸収缶を準備しておきましょう。これらが揃っていれば、後は塗装するだけです。
スプレーガンで塗装するための手順
次にスプレーガンで塗装するための手順についてです。スプレーガンで塗装する前に、マスキングテープや新聞紙などで養生しておきましょう。では、スプレーガンで塗装するための手順を紹介していきます。
洗車する
まずは洗車をします。汚れが付いていると、塗装が剥げたり、ざらつきが残るのでしっかりと洗車してください。
傷やえくぼがないか確認
洗車しながらでも構いません。傷やえくぼがないか?を確認しましょう。もし、傷やえくぼがある場合、そのまま洗車してしまうと塗装が成功しません。なので、パテなどで修理してから塗装します。
脱脂をする
そして、一番大切なのが脱脂です。脱脂をしなくては、塗装が上手に出来ません。丁寧に脱脂するようにしましょう。
マスキングする
マスキングは塗料が付くのを予防してくれます。マスキングを広範囲にしておきましょう。
下地のプラサフを吹き付ける
ここから、スプレーガンを使用していきます。まずは下地からです。下地のプラサフを散布します。2~3回に分けて散布してください。乾燥するまで待ちます。
耐水ペーパーで磨く
乾燥したら、耐水ペーパーで磨いていきます。つるつるにしておかないと、カラーの塗装をした際に、塗装が剝れるので注意しましょう。耐水ペーパーでつるつるになったら、エアブローガンで水滴やほこりを飛ばします。
脱脂をする
再度、脱脂をしましょう。脱脂はさぼらず、必ず行ないましょう。
カラー塗装をする
次にカラー塗装をしていきます。カラー塗料を作る際は、分量の計算をしっかりと行ないましょう。塗装をする際は3~4回に分けて行ないましょう。薄く塗装していきます。
初めは端っこから塗装してください。1回目の塗装は、車体をスプレーガンを離しながら行ないます。そして、10分乾燥させます。2回目~4回目の塗装は、本塗といいます。車体にスプレーガンを近づけ、スプレーガンの移動は一定のスピードで行ないましょう。
均一に塗る!ということを心がけます。1回塗ったら乾かす、1回塗ったら乾かすを繰り返します。ゴミや虫がついた場合、エアブローで飛ばしましょう。
クリアで仕上げ
最後にクリアで仕上げていきます。クリアも2回~3回に分けて塗っていきます。1回目は薄く、均一に塗りましょう。2回目は1回目の塗り加減を見ながら、艶を出すように塗っていきます。クリアが垂れない寸前まで塗ると、艶が出て、綺麗に仕上がります。
これで完成です。コツは次の通り
- 回数を分ける
- 一定のスピードでスプレーガンを移動させる
- 均一を心がける
コツさえ覚えておけば、初心者でも成功します。ぜひお試しください。
まとめ
スプレーガンは簡単に広範囲を塗装できる!、というイメージがありました。しかし、使用する上でコツが必要です。コツを覚えておけば、初心者でもスプレーガンを使用できます。メリットとデメリットがありますが、一度使用してみるというのもいいでしょう。
スプレーガンを使用する前に、必要なものは揃えて、使う時に慌てないようにしましょう。ぜひ参考にしてみてください。