車をぶつけて、バンパーを割ってしまった!、なんてことありますよね。私もバンパーを割った経験があります。割ってしまった時は、「どうしよう?後で直せばいいか!」という気持ちでいました。しかし、時間が経てば経つほど、バンパー割れが気になって仕方なかったのです。「バンパー割れは修理できるの?」「自分で直せる?」というような疑問が生まれてきますよね。この記事ではバンパー割れの例や、バンパー割れの修理の疑問についてお答えしていきます。
バンパー割れの実例を写真で紹介
バンパー割れも種類があります。バンパーを割ってしまった人たちの例を見ていきましょう。
バンパーの割れ
バンパーが割れてしまい、ヒビのようになっています。放置しておくと、バンパー割れは酷くなるようですので早めの修理が必要になります。
リアバンパーの割れ
白く亀裂のようになっています。リアゲートの近くまで割れているので、強くぶつかったのがわかります。
フロントバンパーの割れ
段差に擦って、割れてしまったようです。たくさんのヒビ、傷がついているので、かなり擦ってしまったみたいですね。
このようにバンパーを割ってしまうというのはあるあるなのです。気を付けていてもやってしまったものは仕方ありません。後はバンパー割れを修理する他ないのです。
バンパー割れの修理にかかる費用は?
一番気になるのは費用ですよね?また、かかる時間も気になるところです。安ければ安いほど嬉しいですし、時間も短いほうがいいです。
では、ディーラー、ガソリンスタンド、業者ごとに価格と時間について紹介していきます。
▶ディーラー
ディーラーによって、価格や時間は違います。また、バンパーの割れ具合によっても違うのです。費用は約2万5千円~と考えておきましょう。
時間もバラバラで、1時間で終わる場合もあれば、1日かかることもあります。しかし、予約しておくこと、見積もりを事前に出してもらうことで、時間短縮にもなるのでやっておきましょう。
ディーラーの修理相場は、ディーラー基準通りの値段です。基準価額ならいいのでは、と思う方もいるでしょうが、板金屋さんの方が安く見積もることができます。では、ディーラーはただ高いのでしょうか。もちろん、高いだけの理由があります。
例えば、保証です。もし、修理のクオリティに不備が出てくれば保証で再修理してくれます。また、仕上がりに満足がいかなかった場合も、再修理してくれるケースがあります。このように、仕上がりに不安を抱くことなく修理が可能です。それならば、この価格でも納得ではないでしょうか。
▶ガソリンスタンド
意外なところで、ガソリンスタンドでも修理を請け負ってくれるところもあります。不安に思う方もいるかもしれませんが、ガソリンスタンドの店員さんが板金塗装をするわけではなく、併設されている板金工場などでプロが作業を行います。
ガソリンを入れるついでに、気軽に相談が可能なのでこちらも敷居は低いと思います。ただ、板金屋さんが併設されているスタンドは多くないので、事前に確認してから行くことをおすすめします。
隣接している板金ショップ等で行うので、普通の板金ショップに頼むのとコスト面ではそう大差ないです。クオリティに関しても、板金屋さんが作業をしてくれるので問題はないはずです。では、何の利点があるのか。
ガソリンスタンドとの提携ということで、例えばガソリンの割引券がもらえたりすることがあります。他にも、オイルのサービス券や、洗車のサービス券をもらえることだってあります。もちろん全てのガソリンスタンドがそうではないですが、多くのガソリンスタンドはそういったサービスをやっているので、活用するのも手ではあります。
- 20㎝以内の線傷や擦り傷:1万2000円ほど
- 20㎝以内のへこみ傷:2万5000円ほど
- 60㎝以内の傷:3万5000円ほど
▶板金ショップ
全国展開している板金ショップでも修理が可能です。カーコンビニ倶楽部のように、安さと早さを売りにしている板金屋さんもありますので、選択肢は増えています。どのくらい安いかというと、だいたい20から30%ほどOFFの値段になります。安さをとるなら、板金屋さんに任せる方がいいかと思います。
ただ、板金ショップも腕の良し悪しがあるので、評判を事前に調べるなどした方が身のためです。もし、相場よりもものすごく安いなら、少し疑った方がいいかもしれません。安く済ませるために、不当な方法で修理を施しているかもしれません。
国産車であれば、バンパーの修理は5㎝以内で1万2千円ほど。輸入車であれば、バンパーの修理は5㎝以内で1万6千円と少し値段が上がります。
10㎝以内となると、上記の料金+7千円~8千円ほど。輸入車の場合は、一度来店し見積もりを取ったほうがいいかもしれませんね。
DIYでバンパーを補修するメリット・デメリット
バンパーに限ったことではありませんが、ぶつけてしまった傷を補修する際に悩むのが「自分で治そうか、それともプロに任せようか」というところですよね。DIYで補修する際のメリットとしては
- 費用を抑えられる
- 補修に慣れることができる
逆にデメリットとして
- 仕上がりが自分の腕に左右される
- 時間の拘束
などが挙げられますね。なるべく安く直したい!そんなに大きな傷ではない!せっかく自分の愛車なら自分で触りながら勉強したい!という方にはDIYがオススメです。次の項目でそんなDIY派の方に簡単な補修手順を書きますので是非参考にしてみてください!
DIYで修理をする前に交換してしまう裏技
ボディーに割れやキズが発生してしまうと、小さなキズ程度であれば修理にかかる料金も比較的安価で済みますが、キズが大きい場合や割れの場合などは修理範囲が大きくなり、修理費用も高額になりがちです。
そんな、車種やボディカラーにもよりますが丸ごと交換と言う選択肢もあります。
ヤフオクなどでは事故車や廃車となった車の使用できるパーツなどが安価で販売されています。もしここで同じバンパーがあれば簡単にキレイに修理可能ととなります。
参考例ではアクアのバンパーは5,000円程度から入手可能です。この様な格安の中古品を持込可能な修理工場などに持ち込んで交換すれば費用はかなり抑えられます。
ただし、この裏技のデメリットは必要な時に必要なパーツがない場合も有るので、修理をする前に検討してみてください。
バンパー割れをFRP修理!DIYで修理してみよう!
バンパー修理は自分でもできます。修理方法を覚えて実践してみましょう。主な修理方法はパテになりますが、それ以外にもFRP修理というのがあります。FRP修理はプロが行う修理と同じです。今回はそんなFRPの修理方法について紹介していきます!
バンパー割れをFRPで修理するための道具一式
- アルミテープ
- シリコンオフ
- 脱脂用ウエス
- FRP補修キット
- マスキングテープ
- マスキングシート(ビニールが付いているタイプ)
- コンパウンド
- サフェーサースプレー
- パテ
- 耐水ペーパー
- 耐水ペーパー用研磨パッド
- ボディーカラーのペイントスプレー
- クリアスプレー
- 手袋(軍手など)
1:アルミテープを付ける
バンパーの表の面にアルミテープを貼ります。FRPが漏れ出さないようにするためです。
2:脱脂を行う
FRPを塗布する部分の脱脂を行います。脱脂はとても重要なので、必ず行なうようにしましょう。
3:ガラスマットを切る
ここからの作業は危険なので、手袋を着用しましょう。次にガラスマットを必要な大きさに切ります。厚手のガラスマットがいいでしょう。
4:FRPに硬化剤を混ぜておく
FRPをバンパーに付けた際、しっかりと乾くように硬化剤を混ぜておきます。硬化剤の量が多いほど硬化速度が速くなるので注意してください。
5:ガラスマットを乗せて、FRPを塗る
ローラーにFRPを吸い込ませ、裏面にFRPを塗っていきます。そして、その上にガラスマットを乗せます。さらにFRPを重ね塗りしていきましょう。
6:アルミテープを剥がす
30分もすれば、FRPが乾燥するのでアルミテープを剥がします。剥がした部分はひび割れしているのでパテで盛っていきます。
ここからはパテで修理する方法と同じ内容です。なので、パテの修理方法と同時に紹介していきます。
7:表面の平滑化
バリが出ていたら、カッターで削っておきましょう。削り終わったら、周りと同じ高さになるように荒目の耐水ペーパーで磨きます。なるべく、優しく、均等に行ないましょう。
8:脱脂する
塗装の時に油が残っていると邪魔なので、シリコンオフスプレーで取り除きます。綺麗に塗装したいのであれば、必ず行ないましょう。
9:マスキングする
塗装する部分以外が汚れないように、マスキングテープでマスキングします。新聞紙などを利用してもいいでしょう。
10:サフスプレーを吹く
パテの密着度を高めるため、サフスプレーを吹いておきます。カラー塗装した時に、とても綺麗に塗ることができるので下地は重要です。
11:パテを盛る
パテを盛っていきましょう。パテは傷をなくすためのものです。使用する際は押し当てながら、一定方向に盛っていきます。パテは縮むので、少し盛り上がるように塗るといいでしょう。夏であれば、1時間。冬であれば、3時間~5時間ほどで乾きます。
パテ埋めの流れをsoft99の動画確認しておきましょう
12:耐水ペーパーで研磨する
パテが硬化したら600番の耐水ペーパーで滑らかになるまで研磨して周りと同じ高さにします。大事な作業ですので丁寧に行いましょう。
13:脱脂する
そして、再び脱脂します。指の油などがついてしまうので、脱脂はいくらやってもいいでしょう。
14:サフスプレーを吹く
サフスプレーを吹いていきます。下地スプレーは2回~3回に分けて行いましょう。
15:耐水ペーパーで研磨する
サフが乾いたら1000番の耐水ペーパーで周囲との段差を慣らすように研磨します。
16:コンパウンドで研磨する
3000番あたりのコンパウンドで塗装面周囲の劣化した塗膜を研磨し下地をキレイにしましょう
17:脱脂する
最後の脱脂です。カラー塗装やクリア塗装が上手にできるか?は、この脱脂にかかっています。
塗装の流れをsoft99の動画確認しておきましょう
18:ぼかし塗装する
カラーペイントをスプレーする前にボカシ剤を広めの範囲にスプレーしておくとザラつきを抑えることができます
19:カラー塗装する
ボカシ剤が乾燥する前にカラースプレーを吹いていきます。ムラが出ないように数回に分けて調整するように塗装しましょう。
ホワイト系のカラーであれば、乾燥しにくいというのがあるので、何度も分けて塗装したほうがいいです。
20:クリア塗装する
カラーペイントが乾いたらクリア塗装を必ず行ないましょう。カラー塗装と同様に、数回に分けてカラー塗装より少し広めに吹きましょう。
21:ぼかし塗装する
スプレー塗装した周囲に白っぽいザラつきが出たら再びボカシ剤をスプレーしましょう
22:乾燥
塗料が完全乾燥するまで季節にもよりますが、塗装が乾くまでしっかりと待ちましょう!
23:コンパウンドで研磨する
塗装が乾いたらコンパウンドしていきます。この時は仕上げ用コンパウンドを使用します。表面を磨くだけなので、優しく丁寧に行ないましょう。
仕上げにコンパウンド極細(7500番くらい)で研磨→超極細(9000番くらい)で磨いてツヤを出していきます
これでパテでの修理、FRPでの修理は完了です。補強したい場合はFRPを使用しましょう。割れ目だけの修理であれば、パテだけでもいいでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
バンパーの割れは多くの人が経験しています。放置しておくと、更に割れてしまったり、バンパーごと交換しなくてはなりません。
なので、早めに修理したほうがいいでしょう。ディーラーやガソリンスタンド、専門業者に依頼するのもよしです。
価格や時間を比較して、どこで修理するか?を決めましょう。自分で修理も可能です。
FRPでの強化、パテでの修理があります。手間がかかりますが安い費用で修理できます。ぜひ参考にしてみてください。